ダナン・ホイアン旅行記 '19-'20(1日目)
(2019年12月28日~2020年1月5日)
今年の冬休みはベトナムに行くらしい。ここ5年で6回目のベトナムです。旅先を決める役目を担う嫁の怠慢さが滲み出ております。 今回の旅程は忙しい。ダナン、ホイアンが目的地なんだけどベトナムの窓口はホーチミン。旅程で言うとホーチミン2泊、ホイアン2泊、ダナン2泊、ホーチミン1泊、機内1泊と洗濯物が乾くか心配なスケジュールなわけです。 |
2019年12月28日(土) 今まではお土産代回避のために旅行に行くことはダンマリでした。前日の仕事終わりからの忘年会で飲まされ二日酔いで成田に向かう毎年。しかし今年からは違うぞ。仕事納めの翌日から海外旅行に行くことを明言するのだ。 だってそうだろう、日々酒やギャンブルに金を使う輩たちに、倹約して年数回の旅行に同額程度の金をつぎ込む私たちを誰が責められるのだろうか。責められたっていい。しかしやっぱり二日酔いだった。 成田空港まではクルマです。いろいろ買い出ししたいものもあって、帰りの荷物重量を考えるとクルマしか考えられなかった。しかしいつも利用している成田の格安駐車場のジジイがいい加減すぎる。駐車場の予約は出発月の3カ月前の1日からと決まっている。年末年始で混雑も考えられるわけで10月1日の朝一に予約の電話をすると、予約の電話が立て込んでいるのか出発日の2ヶ月前に改めて電話してくれという。出発日の2ヶ月前って28日ですか?29日ですか?こちらが食い下がると、じゃあ中旬でいいよと適当な回答が炸裂されたのだった。 予約殺到につきウソをついている可能性大。その日の夕方あらためて電話してみた。すんなり予約完了です。あのジジイ、海外の玄関口成田に暮らし続け、外国の風にいい加減ナイズされてしまったようだ。 国外脱出前の出国飯はラーメンです。 二日酔いなので汁ものを希望しました。成田で有名なラーメン屋さんだったらいいんですが、通し営業でいろいろ想定できるチェーン店になってしまうのはフライト時間のせいであーる。 |
はい、ベトナムにもバンコクにもあるリンガーハットです。成田にもあった。 うなぎも成田だけに候補に挙がっておりましたが時間的に読めないから却下です。 よく「貴方の帰国飯は何ですか?」という話になるじゃないですか?まあ聞かれたことはないですが、もし聞かれたら「どん兵衛とシーチキンのおにぎりセットです」と答える準備はできているんです。まあ重ね重ね聞かれたことはないですが。 |
今回利用する航空会社はANAです。「ANA」はいいんだけど「全日空」ってローマ字入力難しくない? NH831 成田(NRT)16:45 ⇒ ホーチミン(SGN)21:45 |
そんなANAのエコノミーの機内食はこんな感じです。 鶏ハンバーグかとろとろ玉子の鰻玉丼の二択でしたが、このとろとろ玉子の鰻玉丼はANA機内食総選挙2017で躍進したらしい。優勝したと言わないところが憎い。ハーゲンダッツも付いていたぞ。 |
ホーチミンタンソンニャット国際空港に到着したのはほぼ定刻。ここからホテルまでは迷わずGrabです。今までずっとタクシー利用でした。ドライバーさんに英語を求めてはいけないし、細かい道路事情(土地勘)を求めてはいけないと3回で悟りました。 1回目は目標物のベンタイン市場で降ろされました。2回目はホテルから500m手前の大通りで迷いまくられて降りました。3回目はホテルの手前までジェスチャーで辿り着くことに成功しましたが、その行程の煩わしさに辟易しました。流石にもうGrabですよ。 しかし問題はドライバーさんの方だけではなかった。Amazonで買っていったSIMがうまく作動せず(数時間後ホテルで落ち着いてやったら作動した)、泣く泣くやっぱりタクシー利用。ホテルの近く300m付近で強制的に降ろされたのであーる。 |
しかし一難去ってまた一難。ちなみにワタクシは次男。そんな次男は毎回なんですが、深夜着でもなんかローカルっぽいものを口に入れないと落ち着かない。 いつもは近くのカフェでミルクコーヒーなんかを啜っている。今回はホーチミンタンソンニャット空港の国内線ターミナルにハイランズコーヒーがあるからそこでスアダーをピックアップしてホテルに行こうと思ったけど、結局ホテルのお隣りのファミリーマートのマチカフェでお世話になってしまった。 一杯100円、嗚呼コンビニエンス!!! |
ダナン・ホイアン旅行記 '19-'20(2日目)
(2019年12月28日~2020年1月5日)
2019年12月29日(日) ホテルに朝食があるのは良し悪しである。まあ食うけど。できればフルーツパラダイスだったりすると嬉しいけど麺を啜っている。フォーガーだな。ともごろしも食う。 フルーツはバナナとスイカのみだった。そう考えたら、ダナンのホテルの朝食は前回のマンゴー食べ放題に釣られて予約したんだけどシーズン的にもしかしてマンゴーは厳しいかもと重い汁。啜っている麺のスープは決して重くはない。スッキリしていてウマウマなのだ。 |
本日はいろいろお買い物の都合があって嫁からは3つの行きたい場所をリクエストされている。サトラマート、コープマート、薬局です。 来て早々ですがまず買わなきゃいけないものを確保する作戦のようです。オトコとしては買い物に振り回されるよりマシですが。そうか、そうだったのか、我が家の旅は嫁の接待旅行だったんだな。 まずはラッキープラザへ。このラッキープラザの中にサトラマートがあるんだけど、まず1階のマスク屋さんを冷かそうと思った。数年前にここで値切って、値切りすぎてなじられた店です。 その時買った口もと空間を確保した三次元マスクがなかなか良かったのだ。ハノイのマーケットでもっと安いマスクも買ったけどやっぱ手縫い三次元マスクでしょ。軟禁状態覚悟で値段によっては買おうかなと。しかし2年ぶりのラッキープラザ、あの店が見当たらないぞ。果たして店舗がなくなっているのか、ワタクシの記憶がなくなっているのか。 サトラマートの営業時間は9時。控え目に10時過ぎに行ったけど、ニッポン人よ、君たちの購買意欲は立派だ。 そのままドンコイ通りを進んで嫁が2回は食いたいと所望したのはブンティットヌンの店へ。 |
ホーチミンではBún Thịt Nướng Kiều BảoさんとかChi Tuyen(チ・トゥイン)さんが有名なんだけど、ブイビエンの方にあるから2度行くにはちと遠い。そんなわけで買い物ついでにドンコイ通りのアートアーケードの奥に潜むBa Them(バーテム)さんに行ってみました。2回目。 この店を選んだのは立地もそうなんだけど、メニューが多くて汁物が食いたい旦那には都合がいいからです。 注文はブン・ティット・ヌン・チャーヨー(炭火焼肉&揚げ春巻き付き汁なし麺)とブンモック(キクラゲ入り豚肉団子の汁麺)。しかし店のおばちゃんたちが怪訝な顔で何か言ってくる。発音が悪いのか?そう思って、メニューを指さして再度注文する。怪訝な顔は直ることなく、不承不承調理を始める。まあ盛るだけど。 そして料理が運ばれてきて少し納得した。ブン・ティット・ヌン・チャーヨー2つなり。ブンモックはない。注文したものが着丼しない。海外旅行あるあるだな。 食っていると工事人4人と勤め人1人が入店する。それぞれの前に提供されたのはブンティットヌン。厨房(通路)を覗いて見たら、ブンティットしか作れないだろうラインナップ。メニューが減ったのか、本日が「ブンティットヌンの日」だったのか不明だけど、おばちゃんたちが言いたかったのはこのことだったのかもしれん。 |
そんなブンティットヌンはビジュアルからして美しい。ブンの上に炭火で焼いた豚肉、揚げ春巻、生野菜、ナマス、ピーナッツが散りばめられていて多士済々。 ぐちゃぐちゃに混ぜて食えば、おいしさが渋滞しますよ。ハーブや野菜の渋みとかナマスの酸味、豚肉のスモーキー感、ピーナッツの香ばしさもいい仕事してるし、ヌクマムベースの酸味の効いたタレもいい。味変に卓上の醤油とかライム、チリを投入すれば自分好みのウマウマカスタマイズでしょ。 お次は高島屋ですよ。ホーチミン人民委員会庁舎前の広場を歩けばお馴染みのワールドワイドなキャラクターがお出迎えですよ。しかしホーチミンは暑い。暑すぎて視界がぼやけるぜ。ミッキーマウスも普段と違って見えます...。 |
東南アジアでピザとハンバーガーを食べる欧米人を勿体ないなんて思わない。味噌ラーメン専門店で醤油ラーメンを選ぶ人を拒まない。そんな大らかな気持ちを抱いてベトナムで台湾スイーツを食べに行ってみた。 そう高島屋の地下、台湾で何回か食っているチェーン店鮮芋仙さんだ。旅心少なめでゴメンあそばせ。しかしお値段は微妙に高い。台湾で食えば300円、ここベトナムでは450円、ちなみに日本では800円だ。 台湾の1.5倍の値段で食うのか迷うところだけど「迷ったら食っておけ」、誰かの名言である。メニューもほぼ一緒だ。鮮芋仙招牌にするか迷ったんですが、着丼したのは仙草4号(芋頭、紅豆、珍珠)でした。 |
コーヒーフレッシュをぶっかけて食う。仙草の苦みが、円やかになりつつも甘々な紅豆等にいいアクセント的なポジションになってウマウマ。 しかし着丼時に見た目で察した通りトッピングが全然ダメだった。仙草はいいんだ。まず紅豆(あずき)がいただけない。小粒で硬くてふっくらさがない。チェーの紅豆はあんなに美味いのに不思議だろ。芋頭(タロイモ)もホクホクどころか中が硬いんだからもう笑うしかない。まさに苦笑いだな。 これは翌日の話なんだけど、ダナンにあった鮮芋仙(Meet Fresh)の支店前を通ったらまさに店舗解体中だったぞ。ベトナムにはフィットしないチェーン店なのかな。 |
次、行ってみよう♪ お次の薬局はセチリジン(花粉症のクスリ)を探し回っていたときに偶然出会ってしまったローカル御用達のお店。そんなお店なので少々ディープなエリアだったりする。 少々遠いからGrabで行くか、歩いて途中のFive Boys Number Oneのスムージーでのどを潤すか二択の結果、Five Boys Number Oneに寄っちゃうでしょ。クルマで素通りなんてできませんよ。 |
しかし残念なことは続く。マンゴーシントーを注文すると、冷蔵庫からマンゴーシントー登場ですよ。 いやいやいや今までは注文後にスムージー作っていたじゃないですか?いつから作り置きするシステムになったんですか?ってか15時です。混雑している時間帯でもないわけですしね。 それでもマンゴーシントーおいちい...。 |
この後、Five Boys Number Oneのシントーを片手に薬局に行ってみた。ここ最近の政治的なニュースでは市販薬と同程度の効果のある薬剤(風邪薬、花粉症薬、湿布など)を保険対象外として、徴収する保険料そのままで国負担の医療費を抑制しようとする姑息な方法が採られようとしている。この悪法を阻止するためにはワタクシが総理大臣になって、桜を見る会を開催し、反社と仲良くするしかないのだろうか?無理な話でした。 そんなわけも加担して、花粉症のクスリをたっぷり買い込んだぞ。 次行ってみよう♪ 嫁の3つの命令の2つをクリアし、最後のコープマートに向かうのみです。ここではココナッツオイルをたっぷり買うんですよね。日本で買うよりも安いという理由だけでココナッツオイルを買うんですよね。ここで重々しいやつを買うことによって、旦那の腰痛が悪化することとか、飛行機の燃費が悪化することとか、預け荷物受け取り時にHEAVYのタグが取り付けられていることとか、そんな弊害を無視してココナッツオイルを買うんですよね。 お目当てのココナッツオイルはなく、代替品で妥協する。しかし代替品だって重い…。 買い物後、ホテルで小休止。。。 行くたびに値上がりするバインセオ46Aに代わる店を探しています。値上げはホーチミンでは日常茶飯事だし、タンディン市場にも行くから切実ではないけど、バインセオ46Aに代わる店を探しています。 そんな中、ホテルから近いエリアにバインセオ屋さんを見つけてしまいました。ネットで見るかぎりローカル感が乏しいけど、勇み足で行ってみました。夜ごはんはNhà Hàng Bánh Xèo Ăn là ghiềnさんです。 注文はバインセオの中からエビ&イカのビッグサイズ(94,000ドン)です。お値段もバインセオ46Aよりも割安。この店はメニューも豊富だし、清潔感もあるし、中心地から徒歩圏内で使い勝手はいい。 |
バインセオのサイズは遠目では立派に見えた。遠目限定だぞ。テーブルに提供されても確かに大きかった。 でもスカートをめくるように包まれた生地をパカっと開いてみたら餡(食材)が中心に集中していて餡の空白地帯多すぎだろ。そう生地の大きさ程ボリュームはない。大きいサイズを注文しながらもバインセオを追加注文しようと思ったほどですよ。まあその案はこのあとバインミーを食いに行くことで決着したがな。 そんなバインセオですがおいしいし、葉っぱ類もきれいだし、場合によっては有りかなって感じでした。しかし他のローカルフードに比べてバインセオの出世率はハンパないです。 旅は思い通りにはいかないものです。そう通りを間違えた。Nhà Hàng Bánh Xèo Ăn là ghiềnさんからの帰り、ロータリーで曲がる場所をひとつ間違えました。Le Thi Riengを曲がるところをNguyen Traiで曲がってすぐに道を間違えたことを確信する。 本当はLe Thi Riengを曲がって、真偽のほどは知らんが、店の中にパン工房のあるBánh Mì Hồng Hoaさんというバインミー屋さんに行くつもりでした。しかし遅かった。Nguyen Traiを曲がってすぐに漂うあの香りを嗅いで素通りできる人間なんているだろうか。 Nguyen Traiに立ちはだかるバインミー屋さんと言ったらBanh Mi 37 Nguyen Traiさんです。行列でもいい。立ちあがる炭火の煙を目に沁みさせようじゃないか。 |
ここのバインミーは大雑把に言えばバゲットにたっぷりのつくねを挟み、キュウリを添えてピリ辛のソースをぶっ掛けるタイプです。 つくねの香ばしさがいい。太くカットされたキュウリの歯ごたえがいい。ソースもテリヤキ風でウマい。バゲットも焼き上がるつくねの横で温められて提供されるからパリパリ感があって素晴らしいのだ。 |
パンチもあるしボリュームもあってここのバインミーは相変わらずウマし。以前ほどソースの味が強くなく(ソースの量が減ったのか?)、つくねの炭火感がより増してさらにウマウマになったと思います。感動。 夜は更ける。暖かい国に来ると身体のコリから解放される年齢になりました。 |
ダナン・ホイアン旅行記 '19-'20(3日目)
(2019年12月28日~2020年1月5日)
2019年12月30日(月) 朝っぱらからなんですが、バッフェって千載一遇のチャンスなんです。名言出たよ。 バッフェほどの料理数はないですが、本日のホテルの朝食の汁物がビーフシチューでした。普段はフォーとかブンモックとかなんですが、本日はビーフシチューだったんです。ビーフシチューをバインミーと一緒に食え、そう給仕人が言う。反してバインミーは食わなかったけどビーフシチューうまうま。 |
ベトナムのビーフシチューって牛肉の煮込み料理って感じであっさりでスパイシーでおいしい。食いたいものリストに漏れがちだけど、これは発見です。バッフェって千載一遇のチャンスなんです!!! ちなみに焼き芋と甘々なケーキも朝から食ってしまった。 本日は午前中にダナンに移動します。もちろんGrab出動ですよ。いまだに手配するときに少し手が震えます。 ネットで誰か調べではベトナムの12月平均気温は、ホーチミン22度~31度、ダナン20度~25度だそうです。最高気温は6度くらい違うけど、最低気温はほぼ変わらないらしい。つまり服装で言えば、下半身はそのままで、でも上半身は1枚羽織るものを、って感じかな。 |
VN0120 ホーチミン(SGN)10:00 ⇒ ダナン(DAD)11:20 8ヶ月ぶりのダナンです。まずは昼飯でしょ。Grab出動です。と震える手でGrabの手配をするとすぐにドライバーが見つかる。ここまでは良い。しかし画面が変だ。ドライバーの位置が普通は道路上なのにあろうはずのないターミナル内を示している。GPSの異常だなと高を括る。ドライバーからのメッセージは来る。しかしクルマの位置が相変わらずおかしい。出会える気すらしない。もうキャンセルしようかと思った。 するとスマホ片手に走ってくる人がいる。Grabのドライバーさんだった。 謎は解けたぞ。ドライバーさんがGrabカーを空港駐車場に駐車して、空港ターミナル内で客待ちをしていたようです。しかしクルマでサッと来るはずが、ドライバーが走力でサッと来る時間は長く、その後駐車場まで歩いてクルマを取りに行く姿を見ていたら、次回のダナン空港ではタクシー利用だなと思う所存でございました。Grab料金65,000ドンなり。 そんなGrabで、バックパッカーの身なりでやって来たのはHA NOI XUAさんです。 ダナンでブンチャーを食う。ハノイやホーチミンではさんざん食えるのにダナン・ホイアンでブンチャー専門店ってのはほぼない。しかもこの店の営業時間は毎日4時間半、日曜日は休む徹底ぶり。前回のダナン滞在時はこのハードルの高さに平伏した。今回は最優先でやってまいりました。12時前でほぼ満席。2階に案内されたけどやっぱり満席で大人気なんだな。しかし侮るなかれ回転率はいいから満席でも全然OKですよ。 |
注文はブンチャー(45,000ドン)です。店頭のグリルを見ればつくねが香ばしく焼かれている。もう期待しかない。葉っぱはレタスが多め、ブン(麺)の量も立派だ。つけダレはやや甘めで、お好みでニンニクと唐辛子をどうぞですね。甘めのタレは許容範囲だったけど、唐辛子を入れたら味が締まってウマさ急上昇しましたよ。甘いものに辛味を足すという不合理のウマさだな。 しかもタレにはつくねと豚肉の香ばしさが相まって風味豊かでウマウマです。つくねふわふわ、パパイヤの量も多くて、たかがブンチャー、されどブンチャーでした。 営業時間が短いと商品がフレッシュ(作り置き感がほぼ皆無)だという説を提言します。 昼ごはんは食べた。ホイアンへのバス停はわざわざ遠い停留所と決めているぞ。そうそのバス停の近くにあるんだよな。 ダナンにもある。あるんだけどない。甘いものを欲したときに気軽に行ける店が。前回来たときはチャラチャラした店だと思った店が、テレビの旅番組を見ていたらベトナムスイーツの店として紹介されていたんで今回行ってみました。チャンフー通りにあるTAU HU XE LAMさんです。 しかもテレビの情報によれば、TAU HU XE LAMさんが扱うのはチェー的なものではなくて豆腐スイーツらしい。つまりカロリーに対する背徳感は薄れるというもの。まあ行くでしょう。 注文は訳もわからずスペシャル的なもの(27,000ドン)を。 |
はい、宝石箱登場です。豆花にプリン、ジャックフルーツやカラフルなゼリーがトッピングされたデザートですよ。そのままだと温かい豆花だけど、お好みで氷を入れて冷たく食うのもいいし、氷をガリガリして食うのもいい。氷はシロップの調整にもいいな。 プリンを含めてトッピングはどうかと思うけど豆花のウマさは間違いない。まさに台湾の豆花に近く食感はなめらか。シロップは甘めなんだけど生姜が効いていてさっぱりウマウマで感涙です。記憶が正しければこの旅行中に5回行ってしまいましたよ。 |
ここからはバスでホイアンへ。バス停はダナン大聖堂前。外国人価格が暗に存在するバスで、今回もボッタくられるのだろうか?DanaBusのホームページによれば正規料金は1.8万ドン。前回は抵抗するも荷物(スーツケース)代込みで、嫌なら下車しろと押し切られ3万ドン。今回も前回同様にまず2人で4万ドンを差し出した。荷物も少量だからどう出てくるか少々楽しみだったりもした。 いやいやいやこんなところで楽しんじゃダメでしょ。しかし半笑いで4万ドン出してみた。グランメゾン東京のキムタクばりに指が3本示される。嗚呼抵抗はむなしく空を切った。やっぱり6万ドンなのか。 ホイアンのバス停からホテルまでは、前回は逆区間だったけど暑さもあってGrab利用でした。今回は涼しい。ホテルまでの中間地点には、前回気になって、肩透かしにあったDaking Caféがある。歩いた。ホテルの場所にもよるけど結構歩く人は多い。 |
そんな道中、当たり前のようにDaking Caféに寄ってしまうでしょ。 外国人が珍しいのか、常連しか来ないのか、メニューが奥の奥の方から登場する。やっぱりローカル御用達と目論んでいた通りメニューの価格帯は安い。言っちまえばベトナムでココナッツコーヒーと言えばのコンカフェ CONG CAPHEより大幅安の大幅増量だぞ。 はい、ココナッツコーヒーとマンゴー&パッションフルーツのスムージーを注文しましたよ。 |
マンゴー&パッションフルーツのスムージーは冷蔵庫から直行のもちろん搾りたて。 啜ってみたらパッションフルーツの酸味が強めだった。たぶんマンゴーがあんまり熟していなかったのかな。でも加糖してないってことですよ。 そしてホイアン滞在中何杯飲んだかわからないくらいハマってしまったココナッツコーヒーですよ。 これは飲み物なのか?デザートなのか?風味最高で量も多いので笑いました。大笑いですよ。 ホイアンのホテルは5月にお世話になった宿。リピートするくらいいいホテルかというと他のホテルを冒険するほど悪いホテルじゃなかったから。ネガティブです。 強いて言えば自転車レンタルがある。お姉さん(但し人妻)がカワイイ。こじんまりしているから団体客が来ない。韓国人と中国人の口コミがない。以上です。 しかし時は残酷だ。待ち構えていたスタッフは同じ人妻でも別の人妻。5ヶ月前から勤め始めたらしい。あなたたちのことはオーナーから聞いているわよ。しゃべり方は冷たい。顔は笑っていても目は笑っていない。中国の華春瑩報道局長をもっとオカルトにした感じ。怖い。きゃー助けて!やっぱり目が笑うことはない。 |
ホイアンに到着して早々に食べるものは決まっている。最初っからハシゴ前提ですが。 まずはバインミー・フーンさんでウマさの確認作業でしょう。前回2回来店してるんで3回目です。相変わらず混雑している店頭を抜け店内で食べますよ。持ち帰りもいいけど、あの行列に並んでまで食うつもりはない。そして注文は定番のタップカムではない。バインミーチキン(25,000VND)と嫁のカオラウです。 |
バインミーチキンうまうまだな。余計な味付けはなくてチキンとチーズの塩分がひしひしとおいしい。 塩気が強いけどそこはフレッシュオニオンの出番なんだな。脂っぽさがなくてシンプルに旨いです。バゲットは変わらず軽くて美味い。さくさく。 味変にチリソースを掛けてみた。味が締まる。でも掛けない方がチキンとチーズの旨さを堪能できるね。 |
カオラウは麺のモチモチ感がいい。トッピングはチャーシューに揚げワンタン、ネギ。これをぐちゃぐちゃに混ぜ混ぜして食う。タレは濃い目で麺によく絡む。 ややコッテリかと思ったら、そこにライムを絞ればさっぱりですよ。おまけにスイートチリも入れてみた。スイートチリって辛味を足すイメージなんだけど、さっぱりさせるから不思議です。 小腹も満たされたところで夜ごはんⅡに行きますよ。 ホイアン市場の一角にある偽物のバインミーフーンさんに行ってみました。どうも夕方から営業するらしく前回は空振りに終わり、今回も営業時間が怪しかったので食べる気はなかったんだけど営業していたらGOでしょ。 |
世間的に偽物と言われているだけで真意は知らん。 でももし人気店に便乗してたとしてもおいしければいいのだ。 注文は玉子のバインミー(20,000ドン)です。牛肉と玉子のバインミーが人気のようだけど好きなもんを食うぞ。 |
同じものを食っていないから比較はできないけどこっちのバインミーは丁寧に作っていてボリュームはある。混んでいないのもいい。味は全然有りだけど、別に来なくてもOKって感じ。 店頭のテーブルで食べていたら、10人以上の団体客がご来店です。ローカルツアーのコースになっているみたい。ローカルガイドが連れて来るってことは意味深だけど、営業時間と市場内の立地を考えると思いっきり観光客狙いなのかもね。でもおいしいよ。 ニセモノのバインミーフーン(仮)さんのあとは迷わずここですよ。マダムカーンさんです。ここのベジタリアンのバインミーが大好きなのだ。もうデザート感覚で毎食後に食ってもいいくらい好きだ。まあ飽きたらそう思わないけどな。 注文はベジタリアンのバインミーです。各20,000VNDなり。 |
ベジタリアンのバインミーの中身はトマト、玉子焼き、チーズ、パクチーなどの香草類。そうパンチがない。花もない。飾る言葉もない。そう普通の野菜サンドなんだけど、野菜の旨味とか温められた米粉のバゲットの軽さとかサクサク感が堪能できて好きなのだ。 マダムカーンさんの中華テイストのソースもよく馴染んでいて最高だな。毎日食えるバインミーだな。 ちなみにこのホイアン滞在中にマダムカーンさんのベジタリアンのバインミーを何本食ったか、それは異常値だ。 |
食後はホテルでマンゴー三昧。 バインミーフーンさんに行く前にホイアン市場でカットマンゴー確保しちゃったんだよね。シーズン的にどうかと思ったけど、お正月のホイアンでもマンゴーは十分熟しておりましたよ。 |
ダナン・ホイアン旅行記 '19-'20(4日目)
(2019年12月28日~2020年1月5日)
2019年12月31日(火) ホイアンでは前回と同じホテルに宿泊している。しかし今回は朝食抜きなのであーる。ここのホテルの朝食は1食500円くらいで、内容はメイン(カオラウ、ミークワン、トースト他から選択)にドリンク、フルーツ、パンケーキが付いてくるから割高感は全然ない。コーヒー代を考えたら安いかもしれん。ただ食べ歩き好きには1食1食が勝負なんですよ。 そんなわけで朝っぱらからチャリを転がしてカオラウの有名店Cao Lau Thanhさんに行こうと思った。嫁の大好物でリクエストもいただいていた。なのに店前をスルーですよ。 そして辿り着いたのがマダムカーンさんですよ。なんでやねん! |
マダムカーンさんでバインミーを買った帰り道、気になっていたバインミー屋さんに寄ってみた。 Banh Mi Tam Hoaさんです。英語メニューはない。得てしてこういう場合、お店の人がおススメかベーシックなものを勝手に作ってくれるんだけど、それを制して指差しです。意思疎通ができていれば玉子のバインミーなり。 具材は玉子焼き、ネギ、キュウリ、ナマス、香草などなど。玉子はその場で焼いてくれてふわふわでボリュームがある。いろんなタレをぶっかけて完成です。 |
お金を渡して、お釣りをもらって、嗚呼やっちまったなって感じ。注文する前に値段を聞かなかったこっちが悪い。でも玉子のバインミーで25,000ドンはねえだろ。フーンとかカーンとか外国人がひしめく店と違ってローカルで賑わうBanh Mi Tam Hoaさんで25,000ドンって高い。ってか高すぎだろ。 そんなバインミーがたとえ美味くても美味いなんて言えるわけがない。こういうとウマい店のようだけど冷静に言ってBanh Mi Tam Hoaさんは普通でした。 |
しかしその怒りもココナッツコーヒーでとろけていきますよ。マダムカーンとBanh Mi Tam Hoaのバインミーを持ち込んでDaking Caféさんに陣取っております。 一応Daking Caféさんにフード系メニューはないことは確認済み。あらためて2つのバインミーを比べてみるとトマトが入って5,000ドン安いマダムカーンさん圧倒的勝利でしょ。ちなみに今回のDaking Caféさんでの注文はココナッツコーヒーとミルクコーヒーでした。 食後も30分ほど雨宿りしてDaking Caféさんから帰る。 本日は一日こんな天気。時々晴れて時々土砂降り。朝食後はホテルで英気を養いました。昼ごはんは自転車でクアダイビーチまで行かなければならん。 11時過ぎ、自転車を漕ぎ始める。気にならない程度に雨が降る。大粒。空は晴れてなくもない。 ダナンのお昼ごはんはここリピートです。A Roi Seafood Restaurantさんです。思いっきりシーフードが食べたいわけじゃないんですが、ここのハマグリのレモングラス蒸しを再食したかった。抽象的な言い方ですが、味付けがちょうどいい。 |
しかし相変わらずメニューが難しい。英語メニューとベトナム語メニューでは品数も違うし値段も不明瞭でドキドキする。おまけに旦那は具合が悪くて必要以上に発汗している。おまけに店に着くや否や大雨に見舞われている。 そんなわけで注文は控え目にハマグリのレモングラス蒸し(10.5万ドン)、シーフードチャーハン(9万ドン)です。少量かもしれないけど、足りなかったらそこらでバインミーを食え、それが我が家のスタンスなのです。 |
お目当てのハマグリのレモングラス蒸しは鉄板だな。ハマグリの身がぷっくりしていて食感も弾力があって笑っちまうな。 しかしやっぱり主役はたっぷりのスープですよ。ハマグリの旨味にレモングラス、ショウガ、唐辛子が効いていてクセになるやつ。スッキリ研ぎ澄まされている感じでウマウマですよ。ちなみにハマグリの英語名clamって「むっつり」という意味もあるらしい。ハマグリに親近感湧きまくりです。 そしてシーフードチャーハンも言わずもがな。イカとエビと野菜がたっぷり入っているんだけど、小さくカットしているので見た目はパッとしない。でも食感は豊かで、塩分を少し強めに効かせてあって南国ウマウマなのですよ。 食後、雲の流れを見ること数十分。雨が止むまでしばし待つ。店員さんも何も言わず、恨めしそうに空を見る。結局、店に入ってから1時間以上しっかりした雨は降り続く。 |
雨が止んだあとのクアダイビーチはこんな感じ。 |
ビーチを映さないとリゾート感が溢れるんだけどね。 |
帰り道、まずはホイアン市場でカットマンゴー確保です。 そしてDaking Caféへ。3回目。もう2回目から顔見知り状態だから3回目も店員さんの笑顔でお迎えですよ。しかしその笑顔が注文後にやや曇る。注文は一杯のココナッツコーヒーのみだから。一応説明はしたけど腑に落ちなかったみたい。 |
ココナッツコーヒーもフレッシュな状態が一番おいしいから、同時に二杯頼むより時間差で一杯ずつ注文したかったのだ。二杯目を注文したときに店員さんも腑に落ちたらしい。 あのニッポン人は変態か?変態だな。 その後、何もしていない。ベッドから見上げた窓越しの写真なんか撮っていた。一生懸命ヒマしてたんだな。 |
夕方になり、夜ごはんに悩む。考えることは食べることばかり。お腹は空いていない。しかし考えていることは何を食べようか、それしかない。老後が心配だ。一日七食くらい食ってそうだ。 海鮮のカオラウを提案してみた。却下。あんかけフォーを提案してみた。却下。 もしや夜道を自転車で攻めるというのか? |
ウマいものはまた食べたい。もっとウマいものも食べたい。でももっとウマくないものを食べるのは御免被りたい。夜道を自転車で攻めるというリスクを背負って再々訪してしまいました。Baby Mustard(ベイビーマスタード)さんです。 注文はナスのクレイポット(4万ドン)、タマリンドソースの豆腐炒め(7万ドン)、空心菜炒め(3万ドン)。 白米をガッツリ食べたかったので3品注文です。Baby Mustardさんはチャークエ野菜村で自然栽培された野菜やハーブなど新鮮なオーガニック食材をふんだんに使った料理を出す店で、立地もそのチャークエ野菜村内にある。照明は暗めで落ち着ける雰囲気(←画像が暗い言い訳)でテーブルの足元には親切に各2個の蚊取り線香セットされてますよ。 |
おいしさを表現しようなんて思わない。3回目の来店で、ナスのクレイポット3回目、タマリンドソースの豆腐炒め2回目、空心菜は鉄板料理でしょ。 ただやっぱり少し言わせておくれ。もうね野菜が瑞々しくて、味が濃くて、間違っている表現でも言いたい。野菜がジューシーです。最高。 ベイビーマスタードさんからの帰り際、強めの雨がぼつぼつと叩き始める。数百メートル進み、傘を差す。雨が本格的に道を濡らす。スピードを上げたクルマが雨を跳ね上げていく。前を走る嫁の声は雨でかき消される。雷雨か。 街灯はない。一度自転車を止めて互いの安全確認をする。雨宿りができる場所を探しても周囲には何もない。大木さえない。自転車を走らせた。雨粒は風のいたずらであらぬ方向から飛んでくる。 数百メートル先に灯りを見つけ、やっと田圃のエリアが終わったことに安堵する。雨もそうだが暗さがより不安を煽る。知っている、あそこには数軒の店があったはずだ。無我夢中で自転車を走らせた。 前を行く嫁の自転車が迷いなく鋭角に店内に入っていく。軒先で自転車を止めるのかと思ったら自転車で店内に突っ込んでいく。ビアホイのテーブル横に自転車は止められた。 |
本日は大みそかだった。ホテルの人が、新年を迎えるころアンホイで花火が打ち上げられるから行ったらどうだと提案する。 ネットで検索してみると3発の花火が打ち上げられるらしい。3,000発じゃねえのか? ベトナムと日本では花火も通貨も桁違いだな。 ハンガーに掛けられた濡れそぼったものに囲まれて9時前に眠る。 |
ダナン・ホイアン旅行記 '19-'20(5日目)
(2019年12月28日~2020年1月5日)
2020年1月1日(水) あけましておめでとうございます。 ここベトナムでも元日は国旗を掲げ、新年を祝っております。 |
あっそうです、Daking Caféさんです。 マダムカーンでベジタリアンのバインミーを買ってここに陣取っております。ココナッツコーヒーの時間差注文も手慣れたもんで、一杯目が終わった頃、店員さんに目を向けると、二杯目だろとアイコンタクトで通じるってステキだろ。 ちなみに店員さんはアイコンタクトしたくなるほどの色気はない。おっさんだからな。 |
11時、始動します。 |
本日はホイアンからダナンへの移動日。いろいろなことを考えたら、チェックアウト前に昼ご飯を食べて、ダナン滞在用にカットマンゴーをホイアン市場で仕入れますよ。 カットマンゴーはダナンのハン市場にも売ってるけど、屋内の市場の匂いが耐えられんのです。 |
そして昼ごはんは徹底してます。マダムカーンさんのベジタリアンバインミー。失笑。 しかしこの滞在中4回目のマダムカーンさんでも発見がある。いつもバインミーの下に敷き詰められていた香草が今回はなぜかレタスでした。レタスだと結構玉子の味を感じました。 玉子の味はいつも同じなんだろうけど、香草を食べ慣れない日本人には香草センサーが過剰に反応するのかもな。 |
ホイアンからダナンへの移動はバスです。黄色いバスに揺られ、いろいろなことを考えた。ちなみにバス代は抵抗むなしく6万ドンでした。 途中の五行山まで行く日本人も6万ドン徴収されていたのがせめてもの救いです。 あっそうそうそう、ホイアンでのことをいろいろ考えた。一切観光はしていない(危険だからホテルに足止めされていたわけではない)。食事もほぼ前回からのリピばかりだ(町中は飲食店ばかりだ)。ずーーーーっとホテルとDaking Caféさんにいたと錯覚しそうだ(部屋の掃除のためにDaking Caféさんに回避したのは事実だ)。 そんなホイアンにまた来るだろうか?社交辞令レベルで「まあそうかな」。 |
ダナンに到着後、すぐにホテルにチェックインするかと言えば、それはない。だって紛れもない通過地点に豆腐デザートのTau Hu Xe Lamさんがあるから。 豆腐系デザートの他にもスムージー類やフルーツ系デザートもあるけれど、今回も豆花は譲れない。いろいろある中から迷ったらタップカム(盛り合わせ)でしょ。 実はトッピングのケースに黒いゼリーがあったので仙草ゼリーじゃねえのか、仙草ゼリーだったら食いたい、そう思ってお試しにタップカムにしたんですよね。おいしいーーー。黒いゼリーは仙草じゃなかったけどトッピングもそれぞれキャラが立ってウマウマですよ。 Tau Hu Xe Lamさん2回目終了。 |
ダナンのホテルも5ヶ月前と同じ。朝食のバッフェでマンゴー食べ放題だから選びました。シーズンを勘案し忘れました。ホイアンでは完熟マンゴーがあったけど、明日の朝はマンゴーがないことも覚悟しておこう。10月に台湾に行った時にマンゴーが終了していたトラウマってやつです。 夕飯前、Grab出動です。 |
Grab乗車中にこんなん見ましたけど。 冗談かと思いました。玩具かと思いました。Grabの運転手さんの呆れ顔で真と知りました。 ベトナムってスゴイスゴイスゴイスゴイスゴイスゴイスゴイスゴイスゴイスゴイスゴイスゴイスゴイスゴイスゴイスゴイスゴイスゴイ。 夕飯は貝おじさん(Quán Ốc Tư Danh)に会いに行ってみた。何かのテレビを見た人のブログを見て、この店を知った旦那を持つ嫁の旦那がワタクシです。 貝おじさんの店、それは貝専門店Quan Tu Danhさんです。Quan Tu Danhさんにわざわざ来なくてもホテルの近くに格安の海鮮の店はあるんです。されど貝好きの我が家、海老や魚を差し置いてベトナムでは貝ばっか食ってるわけで、貝おじさんにも興味があるし、貝以外を注文しなくても肩身が狭くならないこの店はありがたいわけで、そんな口実を背負ってドラゴンブリッジを渡ってやって参りました。 |
店内には貝がいっぱーいわんさかわんさか。日本語メニューもある。ただメニュー以上に貝の種類はあるわけで日本語メニューを捨て、店員さんと指差しを交え相談した結果がこれです。 あっ蒸しイカは注文後に落ち着いてメニューを眺めていたら発見したので追加注文したやつです。 ハマグリのレモングラス蒸し マテ貝のココナッツミルク?炒め 赤貝のナッツのせネギ油焼き 不明貝のピリ辛炒め イカの蒸したもの |
おいしいな。おいしいね。止められないね。いろいろな貝の旨味を堪能している自分自身に酔ってしまいそうです。貝ってスゴイ。ぷりぷりでコリコリでしょ。 レモングラス蒸しとネギ油焼きは味付けを指定したんだけど、あとのふたつはお任せの味付け。基本的には貝を選ぶと、お店がその貝に合った方法で、しかも異なった味付けで調理してくれるみたい。 明朗会計、貝料理はどのお料理もだいたい300円くらいで、時価もあるだろうけど分量で調整するのかな。初来店なんて損した気分です。 |
ハン川を歩いて超える。川は海ではない。貝はごはんではない。 今宵の〆はフーティウ ナムヴァンですよ。もう食えないという嫁の制止を振り切り、ずけずけと店内に入っていき、フーティウ・ナムヴァンを注文する。怪訝そうな店のおばさんが写真入りメニューを食器棚の上から取り出す。フーティウ・ナムヴァンともう一度言っても、メニューを指ささないと注文を受け付けてくれないらしい。ここフーティウ・ナムヴァンの店ですよね。 |
フーティウは一度乾燥させてから裁断する麺で、独特のコシがあって、あのぶちぶちする歯切れ感が好きなのだ。 トッピングは豚バラ、レバー、豚ミンチ、エビ、ウズラの卵などなど。そこに豚骨ベースの少し甘めのスープがかかる。豚骨ベースと言ってもスッキリしているので夜食でも全然OKな優しさなんですよ。 そんなスープを横から一口すすった嫁がつぶやく。これなら食べられる。いやいやいやそこはcanじゃなくて食べたいだろ、と逡巡する嫁を制止する。 いい流れが来ている。明日の食生活の後半戦が決まってしまったぜ。 |
ちなみにこのフーティウ・ナムヴァンの店のお隣りには豆花のTau Hu Xe Lamさんがある。もう近すぎて迷う時間さえないぞ。3回目です。 スペシャル、盛り合わせ、と来て最終的にオリジナルに辿り着きました。一番安い。シンプル。豆花だけ。結局、ここの生姜が効いた豆花が好きだと落ち着きました。トッピングは結構です。 1月1日の夜が更ける。川沿いではライブが繰り広げられるらしい。夜更かしはしない。お肌のゴールデンタイムは待ってくれない。 |
ダナン・ホイアン旅行記 '19-'20(6日目)
(2019年12月28日~2020年1月5日)
2020年1月2日(木) 我が母校は今年こそはと箱根駅伝を走っているのだろうか。日本時間では戸塚中継所を通過し、正面には富士山を、左手には相模湾を感じて走っているのだろうか。時として吹く強い風に体をこわばらせていないだろうか。 朝ごはんはこんな感じ。戦略を立て、山の神に微笑まれるような食事です。 |
いやマジですから。冗談じゃないですから。山の神に微笑まれるように卒業生は山に向かうのです。ダナンの有名パワースポット五行山に向かいます。母校の名誉を背負っているランナーと比べたら己のことしか考えていない愚かな卒業生をお許しください。 五行山への主な行き方はバスかタクシーかGrabかな。タクシーは無理。Grabを調べたら13万ドン(650円)だったので、ボラれる覚悟でホイアン行きのバスを利用することにした。 |
バスが来た。バスのドアが開きハッとした。乗り込んでグッと来た。 前日のホイアン発の悪徳車掌夫婦が思わぬ再会に笑っている。嗚呼またしても3万ドンかと諦めながらも少々抵抗してひとり2万ドン(100円)を支払ったら何も言わずに受け取った。もしやこれは顔見知り割引なのでは?そう思った。 そう思ってその後の途中乗車の日本人を観察していたら、五行山までは2万ドンでOKだったらしい。顔見知り割引と勝手な優越感に浸っていた時間が愛おしい。世の中には知らない方がいいこともある。 |
五行山の見どころって何だろう? パワースポットってことか?風光明媚なとこでしょうか?ピクニック気分を味わいたいとか? たぶん壮大なるヒマつぶしのために観光客の皆様いらっしゃってると考えられます。 |
五行山で腹を空かした後は、バスでそのままお昼ごはんへ。 東京には空がない、智恵子は言った。東京にも(こんなきれいな夕陽が)あったんだ、福山雅治は歌った。ダナンには甘酢で食うバインセオがなかったんだ、ワタクシは地団太を踏んだ。 あれから8カ月、断続的な調査により見つけましたよ。甘酢で食うバインセオをここダナンで。確証はない。料理の画像を見て甘酢と特定したぞ。 Thien Ly Danang-styleさんです。店名がチャラい。日本人の口コミがやたら絶賛している。やや心配なところはあるけど行ってみた。 注文はバインセオ一択です。2つ注文したら大きいから1つでいいとなかなか親切な店である。ダナンにもあったんだ、ワタクシは歌った。 それにしても店内は満席で、客が次から次へと来る。皆観光客なり。ってか厨房が全然回ってなくて料理が提供されないから満席だという説もある。しかも他のテーブルに順々に運ばれるバインセオを見ると色目もそうだけど匂いが気になってしょーがない。焦げてますよ。 |
それでも立派なバインセオが甘酢のタレを携えて登場です。大きい。これでも他のテーブルよりは焦げていない。頬張る。バインセオの本来の味を凌駕する焦げた風味。表面よりも裏面はもっと焦げていた刹那。笑う。苦いだけに苦笑いです。 この店の評価が高く、人気店の意味が全く分からない。まあ観光客しか来てないし。料理人がたまたまお休みだったとか。おいしいバインセオを知っている人は行かない方がいい。苦笑いしますよ。 Thien Ly Danang-styleさんからの帰り味、夫婦は無言だった。食べ物は人を幸せにする。その反面、食べ物は人を不幸にもする。テンションだだ下がりだからしょーがない。 しばらく歩いて、夫婦は袂を分かつ。嫁はTau Hu Xe Lamさんで4回目の豆花を、旦那はホテルの冷蔵庫に眠るカットマンゴーを。もう口直して、味覚を上書き保存しないと苦みが危険レベルなんです。 |
夕方、袂を再合流させた夫婦は意気Yoh!!!Yoh!!!とドラゴンブリッジを歩いていた。 夕方からの食べ歩きは昨日のデジャビュ感たっぷりなんですよ。ドラゴンブリッジってライトアップもいいけど、火と水を吹くショーは土日限定なんですよね。今回もご縁がなかったようです。 ご縁がなかったと言えば、前回ハマったHải Sản Bà Thôiさんに行くのを忘れていることに気づく。今後は貝おじさんのお店と共存できるようHải Sản Bà Thôiさんには炒飯と青菜炒め等の炒め物担当になってもらおう。それにしてもロン川の川幅は広い。 |
店の前まで来てニヤケが止まらない。そう思ったら、連日の来店に店員さんも我らを見てニヤケていた。 正直に言って前日は食べすぎた。2人で5皿は厳しかった。今日は4皿と決めていますよ。タラレバの応酬の末、今回は貝に突出するというテーマでイカはご辞退願うことになった。 メニューはある。日本語メニューもある。しかし貝を吟味してあーでもない、こーでもないと店員さんと相談して注文したつもりだった。 ハマグリのレモングラス蒸し マテ貝のココナッツミルク?炒め 赤貝のナッツのせネギ油焼き 不明貝のピリ辛炒め |
結果、昨日とほぼ一緒だった。 あーでもない、こーでもないの相談は無駄だったようです。おそらく店員さんが一番そう思っているに違いない。嗜好って全然ブレないんだな。そしてやっぱりウマいものは2度目でもおいしいんですよね。 嗚呼白米欲しい。そう思うのはごく自然で、白米はないにしろ、店にはパン(バインミーに使うパン)が吊るされてあって、アレを欲しようかと思ったら、パンの製造日が怪しい問題に至り、断腸の思いでエア白米で我慢させていただきました。本日も明朗会計なり。しかし丁寧にレシートを書いてくれても読めんものは読めん。貝おじさん、最高です。 小腹も満たされたので、次は別腹を満たしに行こうではないか。 |
今宵の〆もフーティウ・ナムヴァンですよ。貝おじさんの店で一品減らしたこともあり、この店のウマさは確認済みなので嫁も食うらしい。今回はフーティウ・ナムヴァンの汁有りと汁無しを注文です。 汁有りは前日同様ウマウマですが、汁無しはどうなんだろうね。トッピングはどちらも同じ。汁なしには別にスープが提供される。どの店も汁なしってジャンク感が否めないんだけど、この店も思いっきりジャンクでした。スープはあんなに繊細でおいしいのに、本体は単調なソースと和えて食いやがれって感じ。 もともと汁なしは好きじゃない人間なので当然の結果、他のお客さん同様に辛味とライムで自分好みにカスタマイズして食べたけど汁無しは無しかな。ただ汁無しは麺のコシを味わうにはいいね。現地人も汁無しばっか食っている。 そうかそうか讃岐うどんを熱々で食うか冷え冷えで食うかと同じで、麺に重きを置くかスープに置くかの嗜好の問題なのかもな。 |
帰り道、吸い込まれるようにお隣りのTau Hu Xe Lamさんに立ち寄る。 5回目の嫁曰く、温かい豆花には氷を2つ投入するのが、薄まらずちょうどいいと力説する。聞く耳を持たない旦那は、フーティウ・ナムヴァンは汁有りか汁無しか問題のほうがずっと大事だと思っている。 |
実は昨夜から愛用せざるを得ないクスリがあります。水虫のクスリだ。なんてこった、この年になって水虫になるなんて! 1ヵ月前から予兆はあったんです。ってかハッキリした症状はあった。突然足の小指と薬指の間が膿んで、でも治ったりもして無頓着でした。水虫なんて未経験だし、自分がなるなんて想定もしていなかったし。 しかし、旅行中の退屈は恐ろしい。暇つぶしにいろいろネット検索してしまうのだ。原因は就寝中の靴下着用らしい。暇につき、すぐに薬局に行きましたよ。ラミシール、いいクスリです。 |
ダナン・ホイアン旅行記 '19-'20(7日目)
(2019年12月28日~2020年1月5日)
2020年1月3日(金) 我が母校は今年の箱根駅伝でもシード権争いに奮闘しているのだろうか。優勝なんかしなくてもいい。毎年お正月の楽しみのひとつであってほしい。卒業生は思うのです。 寄付金の案内は見ないようにしている卒業生ですが...。 |
そうそうそうもしかして気付いてしまったのかもしれない。バッフェで目玉焼きを作ってもらい、フレンチフライにも着手して、両者に塩をたっぷりぶっかけて食って思った。塩分が不足している。 汗もあまりかいていない。水分も十分に補給している。そうか日本食って塩分多めだから外国に来ると塩分を欲するんだな。駅伝選手にも塩分は必要です。我が母校はシード権どころか繰り上げスタートを強いられてしまったようです。そんなときもあるさ。 本日の旅程は箱根駅伝で言えば、箱根芦ノ湖の復路スタートって感じかな。ホイアン、ダナンを離れホーチミンに帰ります。 ランナーは鶴見中継所を過ぎ、最終10区に入っております。 そんなころ我が家はダナン最終飯に向かっております。 コムヘンが食べたい。コムヘンが食べたい。ホーチミンのNam Giaoで食べた味が忘れらへん。コムヘンとはフエ料理なんだけど、フエの近くのダナンやホイアンで気軽に食べられるかと思ったらコムヘンが全然あらへん。初めて来たときはブンチャーカーとかミークワンなど目移りするもんがたくさんあったけどやっぱりコムヘンへの思いが断ち切れへん。 そんなわけで調べまくってやってきました。Quán Thanh cơm hếnさんです。日本人の口コミは皆無。しかし諦めきれへん。 場所は日本人が大挙するバインミーバランとバインセオバーユンの中間辺りかな。Quán Thanh cơm hếさんです。メニューは英語メニューすらない。コムヘンの他にはブンヘンもある。ブンヘンは知らないけど、コムヘンの米を麺に変えたやつくらいの想像はつく。 |
しかし注文はコムヘンです。 着丼しました。コムヘンとはしじみの汁かけごはんのこと。丼にはごはん、しじみのむき身、ピーナッツ、豚皮をカリカリに揚げたものなどがのっている。別添えでしじみのスープもある。 外国人の客が珍しいのか、店のおばちゃんのマンツーマン指導が始まる。まずは丼にスープを一杯分入れて、ぐじゃぐじゃにして食えと言う。一杯スープを入れることで丼内が馴染みやすく混ぜやすくなるんだろうな。そして一口食えと言うので食うたった。笑った。おいしくて笑った。おばちゃんも笑っていた。シコシコ、カリカリ、シャキシャキとした食感が口の中がお祭り騒ぎですよ。 第一段階を味わったら、今度は別添えのしじみのスープを投入して食えと言う。それはお断りした。別々でめっちゃおいしいから。 もうしじみですよ。小さいしじみからこんな濃厚な旨味エキスが出るのか感心しながら食いましたよ。生姜の効き方もよろしかったな。おいしかった。お値段表記がなかったから少々ビビりましたが、お値段も味同様優しかったぞ。最高。 五行山に登って、夫婦のどっちが先に筋肉痛に見舞われるか、それはある意味見栄の張り合いだ。筋肉痛なんて見た目で分からないから言ったもん勝ちだ。そうやって夫婦はお互い若さをアピールしている。若さをアピールしていること自体が若くない証拠だったりするけど、具合の悪いことは鈍感力だろ。 なんでこんな話をしているのかというと、フライトの遅延に寛容になれない自分にその鈍感力を斡旋しているのだ。場所はダナン空港の出発ロビーだった。ダナン空港まではGrabで来て、颯爽とチェックインしたのは言うまでもない。しかし乗るはずの機材は来ない。 |
乗るはずのベトナム航空はホーチミンから来る便の折り返し便。そのホーチミン発ダナン行きのベトナム航空はほぼ定刻に出発している。しかしダナンにベトナム航空は来ない。 Flightradar24のアプリを開いてみた。前を飛ぶバンブーエアウェイズが不審な旋回後にダナン空港に向かっている。そして後続のベトナム航空も空港手前で同様に不審な旋回を始める。2回転と華麗なステップ。 そうか、そうだったのかと勝手に結論付けてみた。ベトナムって空港のキャパに比べてLCCを含めたフライト数が多く、それが原因で上空待機を強いられ遅延気味になるのかもしれんと。根拠はない。ただの暇つぶしですから。 VN0125 ダナン(DAD)13:57 ⇒ ホーチミン(SGN)15:11 |
ホーチミンに戻って来ました。暑い、熱い、煩い、三拍子揃った街ホーチミンへようこそ。 ホーチミンタンソンニャット空港から市街地のホテルまではGrab、タクシーいろいろ利用してきましたが今回はバスです。昼間だし、時間に余裕あるし、荷物もバックパックのみで軽い。こちらも三拍子揃っていた。 しかし、このバスが微妙に不便だ。国際線ターミナルから出発するのはいいけど、国内線ターミナルには停留所がないため、国内線利用者は国際線ターミナルまで歩かなくてはならん。汗だくだ。有難いことにバス停は国内線寄りなので簡単にバス停を発見です。 他に激安の152番バスもホーチミン市街に行くけどローカル御用達のバスにお邪魔するのは気が引ける。迷いはない、109番バスです。 |
109番バスはバスなりに走る。ホテルがベンタイン市場辺りなので道路が空いてそうならニューワールドサイゴンホテルそばまで行こうか、混んでいたらレタントン通りから歩こうかって感じ。結局暑さに負け、ニューワールドホテル前で降りましたが。 そしてここ数年のホーチミンの定宿に戻ってまいりました。ホテルの人から「お帰り、どこを旅行してきたの?」と会話が始まり、最後は「部屋をグレードアップしておいたから」とうれしいお言葉が。しかし部屋に入って嫌な感じは否めない。グレードアップとは言え、部屋のクラスが上がったわけではなく、ストリートビューの窓の大きな部屋に案内されちまった。普通は喜ぶところだと思う。ただ我が家は別のホーチミンのホテルのトラウマがあって、繁華街の通り沿いの部屋の煩さは御免被りたいのです。 しかしホテル側の親切心にも配慮したい...。 |
結果から言いましょう。その後部屋でグダグダして、飯を食いに行って、シャワーを浴びて、いざ落ち着き始めたころに部屋に響き渡る路上カラオケの騒音に泣く泣くフロントに駆け込みましたよ。 空いている部屋は窓無ししかない、と困惑するホテルマンに「窓無し=静か」と二つ返事でOKしたのは言うまでもない。 話は前後しましたが、夜ごはんですよ。 ホーチミンでブンチャーを食おうと思うと5店舗くらいが頭に浮かぶ。うち2店舗は行きたくはない。ブイビエンの行列ができるおしゃれ店、もうひとつは日本人御用達のブンチャーごときで少々格式ばった店です。あっブンチャーごときとは失言でした。 そんな中で向かったのはここベトナムで我が家が初めてブンチャーを食った店ブンチャーハノイ26さんです。「初めて」とはいろいろな効果効能があるのだ。 しかしこのブンチャー26さんは行き方が入り組んでて難しい。今じゃグーグルマップがあるから楽だけど、初来店時は迷子になってベトナム人に聞いて行ったわ。しかし今回行ってみたら思いっきり日本の有名ラーメン屋さんも出店しているエリアになっていてディープさはなくなって「初めて」神話が崩壊しかけそうだ。 |
注文はBun Cha(45,000VND)とBun Cha Gio(45,000VND)です。 春巻き不要論はある。日本だと天ぷらそばとかたぬきうどんを食うと揚げ物の存在がスープにコクと深みってものを与えるじゃないですか。そんな期待を込めて揚げ春巻き入りのGioを注文してしまったぜ。 注文後あっという間に登場です。ブンチャーはヌックマムベースのタレにブン(麺)をぶっこんで食べる麺料理。タレに焼いた豚肉やつくね、付け合わせの野菜もぶっこんで食うのでダイナミックさもある。しかも豚肉やつくねが炭火焼なんだからそれ自体もウマいし、炭火感を吸収したタレもまた旨し。Gioはブンチャーの肉が揚げ春巻きになったバージョン。ここは仲良く足して二で割った感じでおいしくいただきましたよ。 ここブンチャーハノイ26さんのタレはやや酸味が強めで甘みは抑えめ。付け合わせの野菜や香草類が爽やかさをもたらしてくれるのでお好みのバランスで食べるといい。ブンチャーは野菜がたくさん摂取できるのもいい。ホーチミンのブンチャーはここだな。 |
夜は更けた。前述のようなすったもんだはあったけど、勝手に更けていった。待ち焦がれた五行山の筋肉痛はやってこなかった。昨日も今日も、その先の未来も。筋肉痛をもマヒするほどの老体になったというのか。 すったもんだで感情が高ぶった嫁は寝られなかったらしい。ワタクシはカラオケにも負けない大イビキを轟かせながらすやすや眠っていたらしい。かわいい。 |
ダナン・ホイアン旅行記 '19-'20(8-9日目)
(2019年12月28日~2020年1月5日)
2020年1月4日(土) 子供のころ母親の作る味噌汁の香りで目覚めていました。情緒的だ。建付けの悪い安普請の家に住んでいたのだろうか。ちなみに我が家はパン派なので味噌汁の匂いで起きたことはない。 フォーのスープの香りで目覚めた朝でした。安普請、言い換えれば風通しのいいホテルです。 |
本日の麺はブンチャーカーでした。 ホテルの朝食を軽く食べて、ホーチミンの朝の匂いを感じに行きましょう。軽く食べたと言いながら、画像の通り、ブンチャーカー、スイカ、エクレアを一人で食っていたようです。お恥ずかしい。 そして朝のホーチミンに繰り出したのです。 フーティウ食いてえ。ダナンでも食ったけどあのプチプチとした麺食いてえ。Võ Văn Tầnの店に行こうと思ってググったら違う店が登場しました。しかもトマトベースもフーティウもあるらしい。高島屋の近くなのでついでに買い物もできるし、仙草ゼリーも食える。勇み足で行ってみました。Thanh Xuanさんです。 |
トマトベースの中華風あんかけフーティウは昼前には品切れになるらしい噂を鵜呑みにし朝からやって来ました。注文はDac biet cuaとTô Thườngです。 dac biet cua(蟹のフーティウ全部乗せ)はトマトベースのあんかけです。Thanh Xuanさんの名物らしい。あんかけの具材はカニという贅沢甲殻類に脇役多士済々。ベトナム料理ってあっさりが多いけどこれはニンニクを効かせたパンチ力絶大で、あんかけの甘酸っぱさもあってガッツリが好きな人にはいいかも。 Tô Thườngは普通のフーティウ。クリアなスープはやや甘めで、豚骨なのにすっきりしている。こっちの方が好き。具材はエビ、豚肉、レバー、ひき肉、もやし、ニラ、レタスなど具沢山。トマトベースのあんかけもそうだったけど麺は2種類入っていて食感も面白いな。 また行くかと聞かれたら、微妙です。期待しすぎました。 朝からしっかり食ってしまった。これでいい、これでいのだ。今日はチェックアウトのお昼までホテルのベッドにしがみつくのだ。 |
タンディン市場にいます。日本人ご愛用のA MOUIさんでナッツを買うんです。フライドオニオンも。干しエビも。相変わらず店の前まで行くと「アモイサンデス」と怪しい勧誘が始まる。ニセモノじゃないんだから堂々と商売してくれてもいいのですよ。逆に怪しんでしまいます。 お昼ごはんは来るたびに値段が上がっているバインセオ46Aさんです。注文は試行錯誤しておりまして、普通サイズ2個頼んだ時もありました。そして前回は大サイズ1個を注文したんです。 その時のワタクシの感想と言えば、普通サイズを2個注文したほうが周囲の皮の焼き目がこんがりしてて、そのパリパリ感と中のふんわり感とのバランスがいい、次回は普通サイズ2個に戻すべきだ。そう書き綴っておりました。 |
が即却下されました。普通サイズ10万ドン、大サイズ17万ドンだからです。ぐうの音も出なかった。具はエビ、豚肉、もやし、たまねぎです。 バインセオは相変わらずワイルドでウマそうなビジュアルですよ。 皮は厚めで焼き方は表面こんがりなんだけど、中面はふわっとしている。そこに海老豚肉もやしたまねぎ。これをお好みの葉っぱを添えて、ヌクマムベースの酸味のあるタレに思いっきり浸して食う。うまうま。具も美味しいけど、生地とヌクマムと葉っぱのバランスが大好きなんだな。焼き方はプロフェッショナル、生地の端まで具材があってボリュームたっぷり。ぱーふぇくと。やっぱり圧倒的にバインセオ46Aさんのバインセオは最強です。高いけど、他店とのクオリティーの差異を考えれば割安です。 しかしバインセオの値段ってヤバいな。17万ドンってホイアンで食おうとしたイカ焼き以上じゃね。バインセオってほぼ粉もんだろ。そう思いつつこの店に来てしまう。値上げしても来る。 |
食後は相性の悪い市バスに乗りますよ。こっちのバスは乗降の際スピードはゆるめるけど停まらないという情報に、乗車時に道路の段差につまずきバスに転げ入ったり、乗車時に加速され車体に激しく体をぶつけたこともありました。エアコンが効きすぎた車内から車外に飛び降りた瞬間メガネが曇り目視を失ったこともありました。あのときは転びかけただけで災難を逃れたけど、犬のウンコでも踏んでいたら泣くに泣けなかったです。ワン。 タンディン教会前から目的地まではたくさんバスが出ているけど、覚えるのが大変なんで3番と36番の狙い撃ちです。あっすぐに3番が来た、そんな感じでした。 バスで向かった先は、優雅なるヒマつぶしの一環でロシアンマーケットです。2回目。 前回購入したノースフェイスのリュックが本物かニセモノかいまだに不明ですが、品質がいいので本物と信じてはいないが信じるようにしている。 今回は日本からゴアテックス、ジャージなどの欲しいものリストを作成して馳せ参じました。 |
ロシアンマーケットの帰りは当然のようにあの店に行く。そうそこにブンティットヌンの店。Bún Thịt Nướng Kiều Bảoさんです。ここのブンティットヌンが好きなのだ。 注文はメニューを無視してブンティットヌンチャーヨーです。 |
ブンティットヌンチャーヨーは米麺に葉っぱ、ナマス、揚げ春巻き、炭火焼肉が入っているミックス的なメニュー。そこに別皿の野菜を適度な大きさにちょ切ってぶっこみ、心配そうに見つめる店員さんを制し、テーブルにあるタレを3杯(ちなみに店員さんご推奨は2杯)かけて食うたったぞ。 ヌクマムベースの甘酸っぱいタレが大好きなのだ。米麺にタレがじゃぶじゃぶ絡んでいるのが大好きなのだ。食後に喉が渇くのは覚悟の上なんです。 しかもタレを米麺に直接かけず、春巻と炭火焼肉で濾過したタレを米麺に絡めて食う。ベテランと変態は紙一重の食い方ですよ。でもやっぱり甘酢推しだと飽きるので途中で辛味投入したけどな。うまうま。 |
食後、時間はまだまだある。せっかくだから嫁をマッサージに行かせ、その待ち時間にマッサージ屋のソファーで本を読むことにした。夏目漱石の『坊ちゃん』です。 さすが漱石だ!と本に集中したいのに、マッサージを終えたばかりの金髪ねえさんの上気した顔をチラ見ばかりしていたら、ワタクシの坊ちゃんが立派になられた、なんてことはない。 |
タンソンニャット国際空港に辿り着いたのは20時過ぎ。出発の3時間前。心配性ではある。せっかちでもある。それよりも空港のラウンジでシャワーを浴びたい嫁に急かされたのが主因でございます。 ラウンジでシャワーと言いますとブルジョワ感をさりげなくアピールしていたり、楽天ゴールドカードをお勧めするような流れですがそうじゃない。嫁は一流会社の恩恵を授かり、旦那は三流企業の現実を受け止め搭乗口前でウダウダする会社の格差を象徴するような夫婦なのだ。 マッサージを受け、シャワーを浴びて颯爽と帰国する人間と、すでに10時間以上も靴下を履き続け、この先も10時間ほど靴下を履き続けねばならない水虫の人間が仲良くやっていけるのでしょうか?自信がありません。 |
NH832 ホーチミン(SGN)23:05 ⇒ 成田(NRT)6:50 |
2020年1月5日(日) 帰りのフライトに敢えて感想なんか言っちゃうと、乗客は日本人だらけで、深夜便のため搭乗はスムーズ。定刻前にドアは閉まる。順調かと言えば順調だ。順調すぎて5時半に千葉県を眼前に捉える。 ここで無駄な旋回が始まる。成田空港の発着時間が原則的に午前6時から午後11時までのため、成田空港開港待ちで九十九里浜手前をグルグルグルなのだ。しかも先客が数便いる。そんなわけで成田空港に着いたのは6時13分でした。 来年はこの便で、成田空港から仕事始めに直行できるでしょうか? Ans:日系便なら大体大丈夫! 最後に後々知ることになるのだが、同時期にダナン・ホイアンに滞在していた芸能人はこんな感じでした。 ・高田秋(自分のSNSで発信。なぜ水着姿じゃないのか腑に落ちん) ・櫻井翔(1/4の昼下がり、ダナンの高級ホテルのプールサイドにて元ミス慶応の女性と。週刊文春スクープ) ・不倫騒動が公表される直前の杏・東出昌大夫婦(12/31ホイアン・ミーソン遺跡にて。週刊文春スクープ) |
ダナン・ホイアン旅行記 '19-'20(お土産・家計簿)
(2019年12月28日~2020年1月5日)
最後に誰得でもない、自分だけの備忘録的なお土産と旅の家計簿をさらしまーす。 |
ガックフルーツ サプリメント ビナガvinaga。もうアンチエイジングに必死です。DHA、リコピン。 |
薬いろいろ。 花粉症(セチリジン)、口内炎(Dorithricin)、風邪薬(ストレプシル)、胃薬(スクラルファート)。 |
コープマートで買った代替品のココナッツオイルと特売だったダウニー。 |
タックススーパーで買ったお菓子いろいろ。 |
タックススーパーで買ったサンシルクのシャンプーとかセンソダインの歯みがき粉とか・ |
アンナムグルメマーケットのエコバッグ3種。 |
タックスス-パーで買ったコーヒー、ハス茶、お菓子と、ハイランズコーヒーで買ったコーヒー豆。コーヒー豆はハイランズ直営店で買った方がお安かったです。 |
なんだかんだ言ったって、ベトナムってお土産を買うにはタックススーパーが一番便利。 |
ロシアンマーケットで買ったジャージ(下)。22,000ドンを20,000ドンで。 ロシアンマーケットって値引き不可の店も多いけど、妥当な金額で気風が良い交渉をするとあっさり値引き交渉が成功するかも。このジャージを20,000ドンで高いという人もいるかもしれないけど日本では20,000ドンで買えないから非常に満足しております。 |
最後に旅心を損なうけど節約系サイトなんで、 【 旅の家計簿 (2人分/円建て】 |
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飛行機 | 144,780円 | 食事・飲み物代 | 14,888円 |
ホテル(7泊分) | 18,624円 | 土産・その他 | 28,840円 |
国内交通費(成田までの交通費) | 5,270円 | 合 計 | 216,337円 |
現地交通費(Grab、タクシー他) | 3,935円 | 1人当たりの旅行費用 | 108,168円 |
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