福岡食い倒れ2泊3日旅行記 '21(1日目)
(2021年8月9日~2021年8月11日)



こんばんは、ニュースキャスターです。
 
日本政府はオリンピック開催ありきに舵を切り、国民を黙らせるためにワクチン接種を急ぐ模様です。6月15日、自衛隊大規模接種センターでの新型コロナウイルスワクチン接種対象を65歳未満とし、ワクチンの接種が進めば国民の感情も収まると考えているようです。以上、ニュースキャスターがお伝えしました。
 
6月15日、その意向にいち早く反応したハリキリボーイは私だ。すぐに役所にクーポン券発行を申請し、17日発行されたクーポン券で19日の第1回接種の予約を勝ち取ったのだ。2回目は7月22日、抗体ができるのがその2週間後と考えれば8月5日。充実した夏休みが約束されたようなもんだろ。
 
 
 
2021年8月9日(月)
 
出発の日の朝は早い。クソ早い。オリンピックが終わった翌日だろうが普通の朝は来る。この段階の能書きは不要だ。即搭乗です。
 
 
JAL305 羽田7:10 ⇒ 福岡9:00
 
この1年搭乗した機材はエンブラエル190というレアものを除けばB767とB737ばかりでした。されど福岡便ということで期待した。期待通り。はじめましてJAL一押しのA350です。できればオリンピック塗装の機材だったらなお嬉しいのですが、嗚呼喜んだみたり憂いてみたり。



福岡空港からはトヨタレンタカーさんのお世話になりまーす。目指すは太宰府天満宮です。
 
 
太宰府天満宮は、言わずと知れた学問の神様菅原道真を祀った神社ですな。言わすと知れたとか言いながらそれしか知識はない。丑年の嫁には現在最高のパワースポットらしく宝くじを小脇に抱え参拝しておりました。

話は逸れる。どこへ行っても坂本龍馬はいるものだ。この一年我が家は6回の国内旅行を楽しんだ。自慢しちゃった。鹿児島の霧島神社、函館には北海道坂本龍馬記念館、そして長崎には亀山社中(のちの海援隊)と坂本龍馬の軌跡を辿っているかのようです。

ちなみに坂本龍馬は北海道開拓を計画しただけで函館に踏み入れたことはないらしい。函館さんよどんだけ坂本龍馬に乗っかればいいんでしょうか?いつの時代も頼りにされる男・坂本龍馬です。

そんな坂本龍馬と福岡県も多少のゆかりはある。太宰府天満宮宮司、西高辻家の邸宅(延寿王院)前の案内看板には三条実美の滞在時に坂本龍馬が訪ねたと記されている。たったそれだけだった(ワタクシ調べ)。それだけでいいのか福岡県、もっと坂本龍馬に便乗しなくていいのか?



よーし昼飯だな。名物のうなぎのせいろ蒸しを食うべきなのは承知しております。しかし6月の長崎旅行でちゃんぽんの奥深さを知り、もうリンガーハットなんか食えねえよと大口を叩き、しかしメルペイのクーポンに背中を押されリンガーハットに行けば、やっぱリンガーハットも美味いよね、とちゃんぽんに振り回されている我が家だけに井手ちゃんぽんに来るのは必然でしょ。
 

注文はちゃんぽん並盛です。

着丼前で漂う香りと野菜を炒める音だけでおいしいの確定でしょ。ここのちゃんぽんのスープは豚骨こってりのガッツリ系。そこにたっぷりの野菜とその旨味が加わるから思ったほどこってりさは感じられない。

逆に言っちゃえば、野菜たっぷりなのにパンチの無いスープじゃ太刀打ちできねえし。スープが美味い。野菜の炒め方が上手い。並盛なのにボリュームがすごい。ごちそうさまでした。
 
 
本日の目的は太宰府天満宮でも井手ちゃんぽんでもないぞ。柳川で川下りですよ。数年前、テレビで見た柳川の川下りに、その頃国内旅行なんて考えられなかったから、代替案としてベトナムの陸のハロン湾こと景勝地タムコックで舟遊びをしたんだよな。

我が家にはそんな代替案は多い。京都の伊根の舟屋の代わりはホイアンの川沿いの民家だった。これは自慢だな。

そんな柳川での川下りに今回わざわざ博多からやって来たのはJALツアーのオプション価格に慄き飛びついた結果ですよ。ひとり100円なり。
 
 
柳川の川下りは総じて言えば、ディズニーランドのアトラクション「ジャングルクルーズ」に渋みと深みを加えた感じだな。

船は船頭さんが操る竿捌きで、掘割をゆっくりと進む。歴史を感じさせる景観、掘割から見上げるいつもとは違う角度。なにより船頭さんが素晴らしい。飽きさせない工夫とサービスがある。笑いもある。とは言え、根底に流れるのはゆったりとした時間だ。

訪れる前に思い描いていた柳川の想像を簡単に超えていったぞ。首を垂れる思いです。四季折々、船頭さん折々の楽しみがあると思うけど個人的には1回で満足でした。ありがとうございました。
 


 
柳川に背を向け次に向かったのは筑後川昇開橋です。

柳川観光とセットでよく訪れる場所らしいけどこっちがメインと言っても過言ではない。
 
 
説明上手なWikiさんによると、筑後川昇開橋は、筑後川をまたいで福岡県大川市と佐賀県佐賀市諸富町を結んでいた鉄道用可動式橋梁です。佐賀線廃線後も保存され、現在は歩道橋として活用されていて、重要文化財および機械遺産に指定されているのだ。

鉄道用可動式橋梁という難しいワードが出てきたけれど見ればわかる。鉄道が川を渡る橋が必要だ⇒よーし橋を架けよう⇒⇒おいおいおい勝手に橋を架けられたら当時主要交通だった大型船が行き来出来ねえじゃねえか⇒⇒⇒橋の中央部を可動(上下)して船が通れる構造にしてみたよ、そんな感じだろ。

鉄道が廃線になり、陸上交通が発達した今、あの頃の鉄道と大型船はないけれど、昇開橋は歩道として活用され、ときどきこれ見よがしに橋の中央部を可動してくれるのだ。妄想浪漫だな。



その後はすみやかに福岡へ戻り、空港近くでワタクシは人目をはばからず黒くて硬いアレを取り出した。ゴツゴツである。伸びたりもする。
 

 
 
ここは下月隈1号緑地。福岡空港に離発着する飛行機の有名撮影地なのだ。



長居は無用じゃ。急いでホテルにチェックイン。今回お世話になるホテルはホテル法華クラブ福岡さん。お値段が手頃で、大浴場があるからココに決めました。

その大浴場は人工温泉「準天然」光明石温泉。天然鉱物「光明石」は、温泉と同様の成分を含んでおり効能が期待できるらしい。なんか知らんけど、部屋をキンキンに冷やして行ったるぞ。夏ってシャワーばっかで不潔やん。


今宵の晩ごはんは水炊きの名店 華味鳥さんです。

お願いしたのは女将おすすめの華コース。内容は小鉢、前菜三種盛り、華味鳥生ハムと親鳥のたたき、鶏肉のジュレ、水たき、香物、デザートのフルコースです。
 

 
 
定価4,700円がJALパックのクーポンを利用すれば1,000円で食べられると知り、嫁が率先して予約しやがった。

そんな嫁は肉嫌い。結果、旦那は鶏肉すべてを受け入れないといけない。ローランド様の名言「世の中には2種類の男しかいない。俺か、俺以外か」風に言えば、

このテーブルには食べ物がある。鶏か、鶏以外か…。



食後、ニワトリのような軽い足取りで博多の繁華街に繰り出したいところですが、福岡県は緊急事態宣言中。飲食店の営業時間は20時まで、アルコールの提供は禁止されている。

さあホテルに帰って、部屋キンキンの大浴場満喫計画を実行せねば。
 




福岡食い倒れ2泊3日旅行記 '21(2日目)
(2021年8月9日~2021年8月11日)



2021年8月10日(火)

おはよーござす。異論反論あるでしょうが福岡の方言で「おはようございます」らしいです。ゴージャス、プレシャス、おはよーござす。今日もステキな一日を♪


向かうは小倉です。
旅行先が福岡に決まって、福岡で何しようかと本末転倒を楽しもうとしていたら、マジ福岡で何するの?と霧中になった。

まあいい。小倉駅近くに答えはある。もしかして福岡への旅のきっかけがあるとしたらこの店だろう。
 

開店直後のこの店にやって来ました。サンドイッチファクトリー・オー・シー・エムさんです。テレビで観て、ここのサンドイッチを食べたいと思ったんです。サンドイッチごときでふらっと福岡県まで来てしまいました。

注文はオリジナルチキン一択と思っていましたが前夜の鶏攻めの結果、不承不承にハンバーグクリームチーズと、オリジナルエビカツをトーストでお願いしてみた。

オリジナルソースうま。オリジナルエビカツを頬張ってそう思った。サンドイッチにピッタリなミートソースでこれにチキンを合わせたら最高だろうな。お客さんの3人に2人がオリジナルチキンだった。もちろんエビカツでも相性抜群。
 
 
少々侮っていたハンバーグクリームチーズも鼻腔をくすぐるウマさで目を見開いたぞ。ハンバーグにはオリジナルソースだと思いがちですがクリームチーズでしょ。口コミを信じて良かったです。

キュウリやトマトも美味かった。この店は何を挟んでもいい結果を出すと思いました。



腹も満たしたので北上しまーす。嫁が山口県の角島大橋を見たいらしい。博多から150km先ですよ。150kmと言えば福岡県民の小旅行先でしょ。

旦那は反対した。しかし行くことになった。しかし結局行かないことになった。台風の影響で天気が悪い。橋梁好きなら兎も角、青い空と青い海がない角島大橋なんて露出を拒んだグラビアイドルの如しですから。


これも旅行ですよ。しかしクルマは北上する。目的地は角島のずっと手前の本州の端っこ下関です。
 

まずは赤間神宮をご参拝。
鮮やかな朱塗りの門に、関門海峡を臨む竜宮城のような美しい神社。山口県のパワースポットとしても有名らしいです。縋れるものには縋るタイプです。
 


赤間神宮のあとは関門海峡を望む下関のカモンワーフへ。

スイーツを食い漁ろうと目論んだ嫁がここのお得なクーポンを購入していたのだ。100円で千円利用できるクーポン券、しかも2セット。

バラマキ用のお土産代に充当すべき案もあったけれど、コロナ禍で自粛ムードが漂う中でのうのうと旅行したことがバレると社会的信用が失墜する恐れもある。泣く泣く2千円のクーポンは我が家のお土産となる。
 
 
その2千円の結果がコレ。わらび粉と小豆が主原料の 「赤間外郎」と博多名物の明太子のおせんべい「めんべい」。
 

時系列めちゃくちゃですが、帰りの博多空港ではJALUXの株主優待券で定番の「通りもん」も購入させて頂きましたよ。



話よ戻れ。。。


忙しない本州滞在時間でしたが、最後に火の山公園から関門橋を愛でる。
 
 
鉄分多めでブルートレイン好きだった子供のころ、関門海峡をくぐって九州へと駆けていく青い車両にロマンを感じてたんですよね。

まあそれは関門トンネルの話で、トンネルは地底で見えないから、見えている車両用の関門橋を身代わりに想いを馳せているんですけど。



角島観光未遂で浮いた時間で門司港観光や高塔山に行ってみようかと思ったけどおとなしくホテルに帰る。観光地巡りもいいけど、ホテル内でだらだらするのも非日常で大好きなのだ。少しぬるめの大浴場を楽しむのもいい。

国内旅行ってスケジュール詰め込みがちでしょ。
 
 
夕飯はホテルから近いアジフライセンターおむこさんです。ランチは定食屋、夜は居酒屋として営業している店で、お酒を飲まない我が家としては行きにくい店だったんです。それが緊急事態宣言の影響で酒類が提供できなくなり、夜も定食屋として営業せざるを得ず恐縮ですが超ラッキーにお伺いさせていただきました。

注文はアジフライ定食。もう最高だろ。フライでも感じるアジのクオリティーの良さ。身がふっくらしていて味が濃いぞ。「やっぱ塩だよな」と通ぶってみる。本当はアジフライには醬油派なんだけど、お店お勧めの塩で食べたら選択肢はそれしかなくなった。

ちなみにタルタルソースもたっぷり添えられてるんだけど、「やっぱり塩だよね」となった。そんなタルタルもアジフライのお相伴に預かることは難しいけれど、美味しかったのでキャベツの千切りと絡めてウマウマしてやりました。最高。



カルピスの原液のような一日でした。
疲れを癒してくれたのはキンキンに冷えたコーラですが。
 





福岡食い倒れ2泊3日旅行記 '21(3日目)
(2021年8月9日~2021年8月11日)



2021年8月11日(水)

旅行最終日。

ぼかぁ幸せものだなぁ~♪
旦那はこの日の21時、こう思いながら機内に乗り込むことが報告されている。


3日目。失礼ながら行き場を失い、目的地を探した。我が家はイカ好きじゃないか。イカと言えば呼子のイカでしょう。そう思って調べて、イカだから高価ではないけれど、イカのくせに高価だと知った。

そもそも町内一のイカ好きを豪語する嫁も、長崎ではアオリイカではなくアジフライを所望し、結局甘鯛の餡かけを食っていた。呼子はスルーして到着したのは伊万里市だった。
 
 
目的地はここ。ファンキーな看板、やき鳥一番鳥めし二番ドライブイン鳥さんです。

開店時間直前に到着です。口コミによると2時間待ちのケースもあるらしい。今回の並びは8番目くらい。なんで佐賀まで来て鶏を食おうとしているのか、それは嫁の推しの推しのアニメ「ゾンビランドサガ」の聖地巡礼です。嫁よ推しは選んだほうがいい。
 
 
そんなドライブイン鳥さんでの注文はやき鳥定食と鳥めし定食です。やき鳥定食のセット内容は若どり、鳥スープ、白ご飯、漬物、鳥めしセットは鳥めしと鳥スープとなっている。

注文すると目の前のコンロが着火され、すぐに鶏肉登場です。ありたどりという地元のブランド鶏らしい。鶏を焼いていると鳥めしや鳥スープが配膳されお食事スタート。おいしいな鶏よ。しっかりした旨みにぷりぷりの食感。自らコンロで焼いて食べるスタイル。これを白米の上にポンポンってもう最高じゃないか。

鳥めしはチャーハンではなく鶏の出汁で炊いた炊き込みご飯。ゴボウがいいぞ。そこにしっかりした優しい味の鳥スープ。やき鳥一番鳥めし飯二番とり三昧。
 
 
本日のメインイベントはこれだ。唐津城、、、、、ではなくてその近くの宝当神社です。

宝当神社は佐賀県唐津市の高島にある神社。近年宝くじが当たるスポットとして有名になり、全国から多くの参拝者が訪れているらしい。海賊を退治し、島を守り抜き平和をもたらした英雄・野崎綱吉を御祭神として祀っている。

行くしかない。由来も大事ですが、縋れるものには縋りたい。欲深さを隠すことなく唐津と高島を結ぶ定期船に乗るつもりだった。しかしこの日はそこまで降るかと思うほどの大雨で、雨雲レーダーは緑と赤のせめぎ合い。少しクルマを降りただけでもびしょ濡れでもう無理。断念。無念。

せめてもの思いで高島までの定期船ニューたかしまに願掛けしてきました。
 
 
この旅行の半月前からスポーツくじBIGの定期購入を夫婦共々始めていたのに。

BIGはBIGでも謙虚に1等最高2億円の100円BIGですが。
 
 
この日観光という観光はできなかったのでゾンビランドサガのマンホールを伊万里市と唐津市で4つ見つけてみたよ。

佐賀県のアニメに飛び乗る柔軟な行政方針には頭が下がります。
 


 
もう帰るだけ。帰るための腹ごしらえは必要だ。福岡まで戻って、福岡空港をご利用の際はご利用くださいと言わんばかりの立地にある天麩羅処ひらお 本店さんで福岡旅行の思い出を天つゆに浸しますよ。

まず最初にライスと味噌汁、イカの塩辛が配膳され、目の前で揚げたての天ぷらが一つずつ提供されるスタイル。揚げたてサクサクで最高にウマい。ちなみに画像は1個目の天ぷらが参上したところ。
 
 
注文したのは天ぷら定食。天ぷらの内容はキス、白身、青身、いか、野菜(ナス、カボチャ、ピーマン)。

イカの塩辛は柚子が入ってあっさりしていてクセになるおいしさ。町内で3本の指に入るくらいイカ好きを自負する嫁も大満足だ。塩辛は無料でおかわりできる。

調子に乗って塩辛をオンザライスしていると、ライスお替りの課金が待っていることを覚悟しよう。



さて帰ろう。次の旅行資金捻出のために身を粉にして働かねばならん。福岡よさらば。また訪れる機会があればと空港に戻ってみたら一時ではあるけれど晴れ間出現。

急いで展望台で黒光りするアレを人目もはばからず取り出してやったぜ。
 

 
 
ちなみにこの晴れ間は数十分で終わり、ふたたび雨は降り始め、翌日には線状降水帯となっていく。



JAL332 福岡21:00 ⇒ 羽田22:45

分散搭乗で飛行機に乗ったのは一番最後のグループ。夫婦は座席まで来て無言でハッと顔を見合わせる。強烈なニンニク臭が漂ってきたんです。周囲にしかめっ面を見せつけてやりましたよ。

ここでオッとなる。出発寸前で空調のスイッチが変わったのか強烈だった匂いが立ち消えたんです。このニンニク臭をふたたび感じたのは着陸後の搭乗ゲートへの移動中でした。

ここ大事。コロナ禍で機内換気が問われる今、航空機は機外から新鮮な空気を取り入れ、3分程度で機内の空気がすべて入れ替わる説に納得しました。但し、駐機中は除く。
 
最後に旅心を損なうけど節約系サイトなんで、
【 旅の家計簿 (2人分】
  
ツアー代金(上記画像) 42,900円 駐車料・関門トンネル料 1,940円
食事・飲み物代 8,013円 電車賃 3,224円
お土産代 258円 旅行代金合計 59,888円
ガソリン代 3,553円 1人当たりの旅行費用 29,944円