ケニア旅行記
(2007年7月27日〜2007年8月5日)
★ 7日目 ★
ケニア最後の日の朝が来た。 6時にレストランに行くと、これからゲームサファリに向かう人たちのほころんだ顔がまぶしく思える。今日の予定は6時半にロッジを出発して午後1時くらいにナイロビに到着、ナイロビで昼食や買い物を済ませて3時頃僕たちは空港へと追いやられるのだ。 僕は朝御飯をそっちのけでケニアの朝焼けをカメラに収めようと必死だった。昨夜、この旅ではじめて帰国後の仕事や生活のことを考えた。今まではどんなに楽しい夏休みを過ごしていても頭の片隅には仕事や生活の居場所があったのに、今回は笑っちゃうくらい夢の中だった。 マラ・セレナ・ロッジのサービスにも少し触れておきたい。スタッフはマラ・シンバ・ロッジのスタッフに比べるとよく言えばお上品で気品高く、悪く言えばフレンドリーさがなく、人によっては事務的だったりする。レストランのビュッフェ時に用意される料理の種類はマラ・シンバ・ロッジに比べると2/3程度、味は大差なし。最後の夕食はビュッフェではなくコース料理だった。レストランが狭いのでゆっくり食事を楽しめる雰囲気ではないかも。あくまでも超個人的な見解です。 |
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サバンナの夜 | サバンナの朝焼け | サバンナの日の出 | |||
6時半、ロッジを出る。ゴードンさんはゲームサファリをしながら帰りましょうと言ったくせに、サファリカーの天井はすでに閉じられていた。天井の閉じられたサファリカーはただのワンボックスカーだった。 ワンボックスカーは走った。朝日を撮りたくて車を止めてもらった。ハイエナを撮りたくて車を止めてもらった。ワンボックスカーは走った。シマウマが、トピが、インパラが、トムソンガゼルが車窓を通り過ぎていった。しばらく走っていると、ゴードンさんが急にブレーキを踏んだ。朝日に見とれていた僕たちの視線が動いた。僕たちの目の前にライオンの群れが現れたのだ。言葉が出なかった。感傷に浸っていた自分たちが恥ずかしくなるくらいライオンは威風堂々としていた。それは憎たらしいお見送りだった。 |
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ライオンの子供 | タテガミ君 | ライオンのじゃれあい | |||
ワンボックスカーはまた走り始めた。キリン、シマウマ、インパラ、ヌー、数かぎりない動物たちに見送られて僕たちはマサイマラ国立保護区のセケナニゲートに至り、午後12時過ぎ渋滞の激しいナイロビに到着した。 僕はサファリ中と変わらないものをナイロビで見つけた。相変わらずアフリカハゲコウが飛んでいたのだ。 ナイロビに着いてまず向かったのはなぜか旅行会社のオフィスだった。旅行会社のお偉いさんから挨拶をされ、空港で出迎えられた際に渡されたアンケート用紙を回収させられた。 オフィスを出ると僕たちは昼食を取るためにカーニバルという旅行者御用達のレストランに向かった。途中、ゴードンさんの携帯電話が鳴った。「ジラフセンターに行けなかったのが残念だった」と昨夜嫁が書いたアンケート結果がゴードンさんに伝えられ、それは昼食後ジラフセンターに連れて行けというお偉いさんからの業務命令付きの電話だった。 昼食に与えられた時間は1時間だった。午後2時、ゴードンさんは昼食を終えた僕たちを急かし猛スピードでジラフセンターに向かった。ジラフセンターに着いた。3人はクルマから飛び降り、ジラフセンターで飼われているキリンに餌を与えた。わずか5分足らずの出来事だった。 ゴードンさんはまた急いだ。次はスーパーマーケットだ。空港の手前のスーパーナクマットにクルマを横付けすると、 『僕はここで荷物を見張っている。君たちだけで急いでくれ』 みたいなことを言う。なんかハードボイルド風だが、ただケニアコーヒーを買いに来ただけなのだ。それでも、僕たちは走った。スーパーの中を駆け、適当なコーヒー豆を手に取り、レジに急いだのだ。 果たして僕たちは4時頃、無事ナイロビ・ジョモ・ケニヤッタ空港に辿り着いたのだった。普通、ここで『ゴードンさんありがとう』とか言ってハグとか握手とかするのかもしれないが、僕たちにそんな余裕はなく、慌しくチェックインカウンターにやっぱり駆けていたのであった。 ありがとう、ゴードンさん。 ケニア待ってろよ! |
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【本日出会えた動物】 ブチハイエナ、セグロジャッカル、ライオン、ゾウ、シマウマ、ヌー、イボイノシシ、マサイキリン、トピ、インパラ、トムソンガゼル、ハゲタカ、アフリカハゲコウ、他 |
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