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京都42時間滞在旅行記
(2012年1月1日~2012年1月4日)

★ 1日目 

「紅葉彩る京都」的なテレビを見て、京都は中学の卒業旅行以来観光していないとひとりごちたら、嫁がお正月は京都に行きましょう、とおっしゃった。お正月はのんびり家で過ごすつもりだったのに、夫婦二人で自宅に引きこもっているとのんびりできない嫁が京都に逃げ道を見出したのだ。
そんなわけで、節約家の京都貧乏旅行が始まった。そんな旅行記です。


京都旅行記 京都タワー 京都に着いたーーー!

と言っても、画像は雨とか雪まじりの到着後3時間ほどの京都なのだ。出発したのは1月1日人もまばらな23時。都内から片道一人4千円(帰りの便は5千円)の格安高速バスに乗り込み、お尻と腰の痛みに何度も体勢を変えながら京都に着いたのは午前6時。

天候不良の1月朝6時は真夜中並みの暗さなのでありました。
京都旅行記 急行きたぐに そして到着後、オトコは嫁に「君はどこか暖かい場所でコーヒーでも飲みながら顔を洗って落ち着いていなさい」と土で汚れた1千円札を渡し、京都駅で趣味の撮り鉄を30分ほど楽しんだそうだ。

オトコは女の長い支度時間のための時間潰しだと主張し、女はオトコの趣味のために放置されたと言い張る。男と女とはどこまで行っても理解しあえぬ存在らしい。

結果は「撮り鉄タイム<化粧タイム」
京都旅行記 八坂神社 京都駅前からバスで八坂神社に向かいました。観光の足は京都市バスの1日乗車券(500円)が便利ですね。

朝7時、1月2日とは思えないほど八坂神社は人がいない。掃除中の人はたくさんいた。祇園に近い八坂神社はどっちかと言うと夜の方が賑やかなのかも。と全く根拠のない自論を発表してみよう。無責任。

『古事記』によれば、鼻を濯いだ時に産まれたとする素戔嗚尊(スサノヲノミコト)を祭神とする神社ですね。
京都旅行記 安井金比羅宮 八坂神社からはバス停1つ分の距離がある縁切り神社で有名な安井金比羅宮まで歩いて行きました。

絵馬には縁切りしたい切々たる願いが書いてあったりするんだけど、実名とか平気で書いてあるんでその実名をググって見たくなります。悪趣味ですね。

そんな意味を込め安井金比羅宮すごい気になりましたが、お隣りのラブホ「葵ホテル」の方がもっと気になる僕は罰当たりでしょうか。
京都旅行記 寝台特急日本海 ここからはいったん京都駅まで戻って、少々グダグダしてから別行動。嫁は京都タカシマヤの初売りに参戦するために四条河原町へ。僕は嫁の買い物に付き合っていられないので、仕方なく、ここ大事、仕方なく京都駅で撮り鉄を1時間ほどたしなんだ。

午前11時、タカシマヤで再合流。昼飯はタカシマヤで鯖寿司を買って鴨川沿いに座って食べようと思ったのに悪天候を理由に嫁に却下された。根に持っているのでここに記そう。
京都旅行記 金閣寺 タカシマヤを出て晴天の中、バスで金閣寺に向かう。不貞腐れて昼飯は菓子パンにしてやった。

で、そんな気持ちで金閣寺と対峙すると、三島由紀夫の小説『金閣寺』が心に沁みる。鯖寿司への思いを完遂すべく金閣寺を放火してしまおうか。そんな阿呆な。

ちなみに写真好きの僕は青空の下、雪が積もった雄姿を鏡湖池に映した金閣寺のきれいな写真が撮りたい。旅行者には難しいハードルです。
京都旅行記 下鴨神社 次に向かったのは下鴨神社。ここも世界遺産。正直言って神社には興味ないんだけど、森見登美彦好きとしては下鴨神社から糺の森を歩き、涙とともに麦酒を流し込んでみたかった。寒いので麦酒の気分ではないけど、ちょうど泣きたい気分だったので、糺の森を歩きながらエア涙を流してみた。

だってそうだろう、金閣寺でカップルの「写真撮って下さい」はわかる。応じた。なのになんで画像見てダメ出しするかな。逆光の構図を選んだのは君たちではないか。
京都旅行記 天龍寺 僕の当初の行程では糺の森を歩き終わるのが17時と想定してたんだけど、なぜか14時。余った時間でどこかに足を伸ばそうと提案したら、関ジャニ∞の丸ちゃん好きの嫁が「丸ちゃんの好きな天龍寺に行こうよ。(もしかして…)」とニンマリ顔で言いやがった。しっかり調べてきやがったようだ。

そんな天龍寺、嵐山、渡月橋。観光客風に堂々とキョロキョロしてみても丸ちゃんがいるはずはなく、寒さだけが身に沁みました。行かずの後悔よりも行って後悔なり。
京都旅行記 白川巽橋 嵐山からは京福電鉄で四条大宮に戻ってきました。バスの方が楽しそうだったんだけど、お正月は混雑でバスの時間がメチャクチャで当てにはなりません。

16時半。祇園に戻って白川沿いを尿意に耐えながらお散歩。それくらい鴨川の風は冷たかった。あと30分、17時になれば今夜の晩ゴハン処が開店する。あと30分、散歩をしながら尿意をごまかさなければ。とそんな記憶しかない白川沿いですが、落ち着いて散歩すればそれなりにはんなりです。
京都旅行記 おかる それでも尿意に耐えきれず、開店10分前なら入店させてくれると期待しつつ、うどんで有名な「おかる」に行ってみたら、すでに先客が熱々のうどんを鼻水を垂らして食っていた。悲しいかな、正月営業の配慮でございます。

注文したのはきつねカレーうどんとたぬきうどん。

きつねカレーうどんは、ほどほどにスパイシーでおいしい。白米が欲しくなる辛さ。出汁の味もしっかりあって鼻息が荒くなります。きつねは甘くないぶ厚いお揚げが入っていて、これがスープをよく染み込んで憎たらしいほどウマいです。とろーりこってりしてるんだけど、スープ完飲間違いなし。

一方のたぬきうどん。あんかけにたっぷりのネギとショウガが入っていて、寒い京都にピッタリのウマさです。汗ばんでしまいました。お揚げもカレーうどん同様にいい仕事しております。こういうウマさもあるんだな、とひとり唸ってしましました。こちらもスープ完飲間違いなし。

ここのうどんはもちもちしていて、熱々でうまうまなので火傷に注意です。次回はふたりで3杯はいけるな。もちろんお揚げさんの入ったやつを。
京都旅行記 おかる
京都旅行記 ラーメン横綱 夕食後はホテルへ。今回は激安だったコンフォートイン京都五条(1泊2人で6,400円)にお世話になります。部屋は寝るだけの部屋なのでウチはこれで十分。次回もここでいいかも。

で、オトコはこの後京都駅に夜練(撮り鉄)に行く予定でしたが、心が折れ、ホテル近くのラーメン横綱にひとりで行ったとさ。
ラーメンを食うみやび人に混ざり旨醬仕込みのとり唐揚げにライス。正月は白米を食う機会が少ないので仕方ないと思います。
 


 
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