台中・台北食べ歩き旅行記(2日目)
(2018年12月29日~2019年1月4日)
2018年12月30日(日) 早安。台湾2日目。鏡の前には気合の入った薄着のオッサンがいた。秋口に年末年始の台湾の気温を調べ、10月、この気温が台湾旅行中の気温だとカラダに言い聞かせた結果そうなった。 |
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2日目はハードスケジュールだ。もちろん個人差なんで、そんなハードじゃないかもしれん。まずはホテルからすぐの頂湳仔(Ding Nanzai)というバス停でバスを待つ。もちろん台中のバスアプリを使っているから頃合を見てホテルを出立した。 35番バスだ。もっといろいろなバスに乗っても大丈夫そうだけど35番バスの狙い撃ちです。乗車20分弱、健行民権路口に到着。バス停を降りれば、ほらそこに朝から大人気の肉蛋土司さんがあるじゃないですか。 外帯にしようと思ったけど、寒かったので内用にした。気合の入った薄着仕様はどうした。まあいい、注文は肉蛋土司、沙拉土司(サラダトースト)、招牌熱冰豆漿(おすすめ豆漿)2つ。 昨日の時点では冰豆漿(冷たい豆乳)を注文するつもりだったのに温かいものにした。どうした薄着野郎。まあいい、肉蛋土司は豚肉と目玉焼きのトーストサンドみたいなものです。 |
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パンがふわっふわ。中の豚肉も玉子焼きもやわらか。味付けは台湾マヨネーズで甘みがあってジューシーさはあるけど重たさはなくて朝からウマウマ。 肉を食わない嫁には沙拉土司(サラダトースト)。サラダと言ってもハム(肉)は入っているぞ。ふわっふわのパンにたっぷりのサラダが相まって笑ってしまうやつです。 飲み物の招牌熱豆漿も大豆が濃くてウマウマ。コクがありながらクセがない。台湾に来ると「招牌」ばっか注文してしまいます。素直(笑) 肉蛋吐司から歩いて台中二中バス停へ。ちょっと距離はある。台中二中のバス停からは大甲站方面へ向かう154番バスに乗る。大甲站に行くワケは、台南で買った帆布のトートバッグが寿命を迎えそうなので新しいものを求めに。154番バスは普通のバスなのに高速道路を通り、大甲の文昌祠(Wenchang Shrine)までおよそ1時間。高速道路を通る路線バス、なかなかレアです。 バス停から歩いて数分で目的地一帆風調布包に到着です。開店してないぞ。開店時間は9時じゃなかったのか。あきらめ半分に時間潰しを兼ね大甲鎮瀾宮さんに行ってみた。 |
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この大甲鎮瀾宮さんがどんなスバらしい場所か知らんけど、パワースポットらしき匂いに誘われたのです。 ってかパワー、来てます、来てます。片頭痛っぽいですがパワー来てます。ワタクシが中国語堪能ならばこう叫んでいたに違いない。 开放一帆風調布包、我不忘这种沮丧! (たぶん、帆布屋開店しろ!この頓挫を忘れないぞ!みたいな感じ) まあそんな願いは通じず、一帆風調布包さんは本日お休みのようです(泣) |
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次の目的地は彰化だぞ。大甲站から彰化站までは区間車で40分強、自強号で行けば30分強といろいろ考えたけど、時間帯のせいか区間車しか走っていなかった。 彰化站に着いても余裕ぶっこくヒマはない。彰化扇形車庫の閉館時間が16時に迫っているのだ。今何時だ?13時前だった。気持ちにゆとりを満たすように、胃に何かを満たそうじゃないか。店名だけだと敬遠しがちな猫鼠麵さんです。注文は猫鼠三賽麵(55元)です。 |
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普通の猫鼠麺の3点盛りって感じでしょうか? 3点とは見た目からエビ団子、肉団子、豚肉の湯葉包みだと思われます。麵は平麺で持ち上げのいい感じ。これに絡むスープの出汁はハマグリと豚らしい。「らしい」と言葉尻に保険を掛けてしまった。 ハマグリのスッキリさと、物足りなさを豚のコクとフライドオニオンが補っている感じでウマウマですよ。さっぱりなのにしっかりとした味付けで安定の一杯ですね。こういうやさしいスープだけに3つのトッピングの味わいも深く引き立ってしまうんだな。 でもおいしいけど、やっぱあの店名はいただけないなと思いつつ足は止まらない。ゲップも止まらない。彰化扇形車庫は以前から興味があったけど、場所が場所だけにいつもスルーしていた場所。今回は台中旅行で彰化扇形車庫に寄ったけど、台中旅行はおそらく最初で最後になると思うから一期一会な気分で入館しないといけないんです。すごい意気込みだ。ぽっぽー♪ |
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彰化扇形車庫は入場料無料、入り口で名前と時間記入するだけ。機関車もいいけど、工場や線路の感じもいい。匂いもいいぞ。現役の車庫なんで運が良ければ動くところを見られるらしい。 「運」が試されているんでしょうか?確か数時間前に大甲のパワースポット大甲鎮瀾宮さんに行ったような気もするんですが・・・。 |
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反省会です。マニアックな番組風に言えば「車庫会」です。 やっぱり日曜日だからか入場者が多かった。しかもフォトジェニックだからインスタ目当ての観光客も多く、鉄分を欲している人には、現状アウェイ化しちゃってる感じかな。 |
彰化站から台中站までは区間車でおよそ30分、自強号に乗っちゃえばおよそ15分。もうこれは立ってでも自強号に乗っちゃいたいでしょ。しかし巡りあわせは区間車でした。 台中站に戻ってきたら台中站近辺を愛でる。まず旧駅舎を愛でる。ひたすら愛でる。 |
人気の宮原眼科と台中市第四信用合作社を見学。混雑しているしお値段立派だし。スイーツ店というよりもSNS向けな店っぽいのでサッと見学して終了。 ワタクシには地味だけど美味しい芋圓がお似合いですよ。勝手にお似合い相手に任命された芋圓側からの反論は受け付けておりませんよ。はい、東東芋圓さんにやって来ました。 ここはトッピングの組み合わせがあらかじめ決まっていて優柔不断なワタクシにはピッタリ。トッピングを選ぶ楽しさもわかるけど、常連じゃないからよくわかんねえし、お店のオススメを最初っから出してくれたほうが新発見もあるし、観光客のワタクシには大助かりなのさ。そんでこの店の組み合わせは温かいものが4つ、冷たいものが6つ。この選択肢数でも十分迷うけど、仙草伍號(仙草5号)を注文してみた。 |
仙草5号の中味は仙草ゼリー、珍珠(タピオカ)、芋頭(タロイモ)。もう見た目に煌びやかさはないけどQQだろ。芋圓のほのかな甘味とモチモチとした食感が最高じゃねえか。仙草ゼリーの口当たりも言わずもがな。全体的に甘さはほんわりなので、後味もさっぱりしててウマウマ。 一番ココロに響いたのはペースト状のタロイモかな。やっぱ宮原眼科よりも芋圓がワタクシにはお似合いですよ。 デザートも食ったし、観光の続きでもしようか。そう予定はしておりましたが、体力の限界がやってまいりました。ホテルで休まねばならん。 帰り道、少々遠回り覚悟で300番台のバスで秋紅谷のバス停に降り立ってみた。日出土鳳梨酥さんでパイナップルケーキの味を確認するのさ。 ここの土鳳梨酥は宮原眼科でも販売しているけれど試食はないらしい。店内に入ると小姐がすかさず何かを携えてこちらにやって来る。試食だろ、パイナップルケーキだろ。本店では試食があると聞いてるぞ。そう思ったらお茶だけだった。 そしてお茶を飲んでいる間にパイナップルケーキの営業は続く。試食はない。値段はめちゃくちゃ高い。スキを見て逃げますよ。 |
夕食はまたバスに乗って民權中華路口で降車します。そこから歩いて少々北方水餃さんに辿り着いてしまった。 北方水餃さんは創業35年の老店らしい。ただその記事がいつ書かれたのかを知らんからもう38年くらいかもしれん。思ったより空腹感はやってこなかったけど、この店の最低消費個数は水餃子15個らしいので、水餃15個と酸辣湯を注文してみた。 |
大皿で盛られた水餃を見て怖気づいたのは本当だけど、水餃はペロリと胃に収まってしまうのを知っているから全然OK。ってかもっと食えるよな。 昨日は蒸餃を食って今日は水餃を食ったけど、どっちが好みかというと断然水餃だな。しかもここの水餃は一番好きかもしれん。ショウガの効き方が好みなんだよね。ニラが控えめに主張してくる感じもいいぞ。肉々しさをあまり感じさせないこのバランスは最高です。 食後のデザートは近場で3つ用意しているぞ。カットフルーツだけでいいんなら樹根水果行、小腹が空いているのならトーストを食いに龍川冰菓室か阿斗伯冷凍芋、季節感を忘れ台湾らしくカキ氷を食いたいのなら喫冰小棧、3つじゃなくて4つだったけどさあどれにする? そう悩んでいたはずが、嫁は昼間の東東芋圓に再訪を、主人は阿斗伯冷凍芋を希望し両者一歩も譲らない状況になった。その決戦の場がライトアップされたここ柳川水岸公園です。 |
結局、翌日に東東芋圓に行くことを約束し、阿斗伯冷凍芋に行くことになった。両者百歩譲った気持ちでいっぱいだ。 そして真っ暗な中、遠くに阿斗伯冷凍芋さんの灯りが見えた時、主人の気持ちはいつも以上にほっとした。嫁からの圧に解放されたのです。そんな阿斗伯冷凍芋さんでは冷凍芋とトーストをいただく予定だった。トーストは本体の旨さよりもジャムがおいしいらしい。しかし嫁が難色を示し、トーストを食うくらいなら東東芋圓にハシゴする気が満々で却下され、泣く泣く冷凍芋(40元)だけお願いしてみた。 |
見た目はヤバい。汚れた芋を水に浸しておいたら水も汚れちゃった感がある。そんなヤバい物体を頬張ってみた。笑った。大笑いした。芋頭(タロイモ)うまうま。 東東芋圓さんでペーストに恋をして、阿斗伯冷凍芋さんでご本尊を丸ごと受け入れ、芋頭にプロポーズしたい気分になった。もしドア越しに暗号を唱える必要があればそれは「芋」と「頭」で疑いはない。強いて難を言えば、冷凍芋だけだと味が一辺倒になっちゃうので味変にトーストが必要だったんじゃないか、そう思う。ニヤニヤしながらそう思う。芋頭最高! |
300番台のバスで逢甲エリアまで帰ってまいりました。300番台のバスは少々歩くけど本数は多いし、所要時間も短いから結構おすすめです。 そしてホテルの近くの気になっている店のメニューを写真に収める。パチリ。ホテルで用を足す。相談する。メニューの漢字を調べる。相談する。無難を選んだ自分を叱咤する。ホテルを出た。 そうです、夜食に来てしまいました。夜食っぽくシーフード系のお粥の屋台ですよ。注文は無難に海鮮粥(120元)です。まずベースのスープにトッピングを投入し、巧みに火加減を変え、トッピングに火を通しながらもその旨味をスープに溶かしていく。助手が丼に少し硬めの白米を盛る。そこにスープから救出されたトッピングが盛られ、最後に熱々に煮えたぎったスープが注がれネギパッパで完成ですよ。 |
トッピングはエビ、イカ、アサリ、サバヒー(白身魚)、青菜などなど。スープはあっさりとした魚介スープ(当たり前か?)。いろんなエキスが混じっている感じで、そこにフライドオニオンの風味とコクがアクセントを加える。お米は硬めでさらさらと食える。さらさらと食った。 さらさらと再訪も決まった。 夜が更ける。嫁もふける。 |
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