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高雄・台南・台北の旅行記(4日目後半)
(2016年4月29日~2016年5月5日)



時計は進んだ。昼寝したから。
 
 
食っちゃ寝、食っちゃ寝。夕飯は連日の石精臼蚵仔煎。連日で行くって事はそういうことだ。
 
 
前日はふたりで蚵仔煎と香菇飯湯を1個ずつだったけど、醜い争いの結果、蚵仔煎1個と香菇飯湯2個ご注文。しかし調子に乗った嫁は数分後その量を思い知る。

しかし嫁はスゴイ。食べきれない分を素知らぬ顔で旦那の器に移し、涼しい顔で箸を置いた。悲しいかな旦那はさらさらとおいしく香菇飯湯を腹に放り込み、肉厚の椎茸を噛み締め笑っている。そこはプリプリ怒っていいのではないか?諸君は思うかもしれない。しかーし、プリプリしてるのは蚵仔煎の牡蠣だけで十分じゃないか。ウマいぞ、ウマウマ。
今日はこれ以上もう食べられないかもしれない、大量の香菇飯湯をさらさらしながら旦那は思った。しかし、連日食ってもウマいものはウマいのでありました。
 
 
その後、明らかに貫禄の出てきた腹を大事そうに抱え通り過ぎたのは神農老街。そう通り過ぎただけなのだ。夜になってからのノスタルジーもいいけど、明るい神農老街もいい。ガラスに映ったワタクシの腹具合はポッコリだ。

夕食後のデザートは老舗感たっぷりの龍興冰品店の予定でした。しかしワタクシには抱えている問題が2つあった。ひとーつ、汗だらだら。ふたーつ、神農老街が闇を迎えるまで1時間必要だった。そんなわけで涼しい場所でゆっくり時間を潰せるという理由で、ご近所の家郷八寶冰さんにいとも簡単に移り気する柔軟な思考を披露したのです。
 
 
注文はもう芒果を捨て、布丁牛奶冰。この店のプリンも銀波布丁だった。
もう見た目ヤバイだろ。フォトジェニック感ぜんぜんねー。しかしウマウマ。銀波布丁の主役感はハンパなく、練乳と黒糖がたっぷり掛かっていて見た目ほど地味な味じゃないぞ。今までプリンをトッピング扱いにしてたけど台湾のプリンは千両役者になれるんだな。プリン、あなどれん。

 
入店してから1時間弱でもう真っ暗。そろそろ行きますか。夜の神農老街ですよ。来なくてもいいと思ってた場所だけど、来てみて大正解。ステキです、ステキっす。台南すばらしい。歩をゆるめまくり。

2枚目の喫茶店の店員さんなんて、建物にカメラを向けたらしゃがんでフレームから外れてくれたんだよね。いい店だ、いい人だ。是非この喫茶店に行って下さい、ワタクシの御礼の身代わりに。
 
 
神農老街からの帰り道、いつも(経験値3回)大混雑の永楽焼肉飯さんを興味本位で覗いたら、突然店員さんが入店に戸惑っている野郎と勘違いしたようで

「ニホン人ですか?そこどうぞ」

と半ば強引に席を作ってくれた。強引ってか不慣れな日本人への親切なんだな。しかしお腹パンパンなんですけど・・・。
 
 
しかしやさしさに快く応じるのが日本人だろうと自分に言い聞かせ、注文は焼肉飯よろしくどーぞ。店内にくすぶる炭火の香り。あーそそるわー。

まずサラダと味噌汁が来た。味噌汁は少し甘いかな。でも食べてると気にならない程度。そして炭火の香りを連れて焼肉飯がやって来た。わっしょい。豚肉は炭火で焼いているから脂っぽさはなくて、少し甘めのタレで焼かれていてスモーキー。ただワタクシの敏感な八角レーダーが反応しました。お肉の下にはびっしりタケノコとショウガが敷かれ、って気が付けば完食。嗚呼食っちゃったのかよー。
 
 
もう帰る、ゼッタイ帰る。そう決めたのに、前日のあの味気ない担仔麺の記憶をいい記憶に上書き保存しなくていいのか?ココロの声が叫ぶ。

いやもう食えん。しかし焼肉飯を食わなかった嫁は赤崁楼お隣の度小月担仔麺にワタクシを誘う。食えばいいだろう、ワタクシは赤崁楼の夜景を見に行って来ると逃げ出そうとした。失敗した。半分食うことになった。
 
 
ワタクシ、度小月派です。このしっかりした味が最高にウマい。はい、担仔麺に唸っております。パクチー抜きにしなかったのは油断でしたが、しっかりした出汁にパンチのある肉味噌。これが混ざり合ったスープが麺に絡んでこれぞ担仔麺だろ!とドヤ顔で食ってしまいましたよ。

同じ値段で魚団子も入って麺も多い。担仔麺の記憶は見事にいい記憶へと上書き保存されました。ってか、ワタクシの胃はどんだけ収納上手なんでしょうか。
 
 
ホテルへの帰り道、ワタクシは思った。台南サイコー。

それにしてもワタクシの胃はどんだけ柔軟なんだろうか。時代遅れを承知で言ってしまおうか。

どんだけ~~~♪


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