ダナン・ホイアン旅行記 '19-'20(2日目)
(2019年12月28日~2020年1月5日)



2019年12月29日(日)

ホテルに朝食があるのは良し悪しである。まあ食うけど。できればフルーツパラダイスだったりすると嬉しいけど麺を啜っている。フォーガーだな。ともごろしも食う。

フルーツはバナナとスイカのみだった。そう考えたら、ダナンのホテルの朝食は前回のマンゴー食べ放題に釣られて予約したんだけどシーズン的にもしかしてマンゴーは厳しいかもと重い汁。啜っている麺のスープは決して重くはない。スッキリしていてウマウマなのだ。
 

本日はいろいろお買い物の都合があって嫁からは3つの行きたい場所をリクエストされている。サトラマート、コープマート、薬局です。

来て早々ですがまず買わなきゃいけないものを確保する作戦のようです。オトコとしては買い物に振り回されるよりマシですが。そうか、そうだったのか、我が家の旅は嫁の接待旅行だったんだな。


まずはラッキープラザへ。このラッキープラザの中にサトラマートがあるんだけど、まず1階のマスク屋さんを冷かそうと思った。数年前にここで値切って、値切りすぎてなじられた店です。

その時買った口もと空間を確保した三次元マスクがなかなか良かったのだ。ハノイのマーケットでもっと安いマスクも買ったけどやっぱ手縫い三次元マスクでしょ。軟禁状態覚悟で値段によっては買おうかなと。しかし2年ぶりのラッキープラザ、あの店が見当たらないぞ。果たして店舗がなくなっているのか、ワタクシの記憶がなくなっているのか。

サトラマートの営業時間は9時。控え目に10時過ぎに行ったけど、ニッポン人よ、君たちの購買意欲は立派だ。



そのままドンコイ通りを進んで嫁が2回は食いたいと所望したのはブンティットヌンの店へ。

ホーチミンではBún Thịt Nướng Kiều BảoさんとかChi Tuyen(チ・トゥイン)さんが有名なんだけど、ブイビエンの方にあるから2度行くにはちと遠い。そんなわけで買い物ついでにドンコイ通りのアートアーケードの奥に潜むBa Them(バーテム)さんに行ってみました。2回目。

この店を選んだのは立地もそうなんだけど、メニューが多くて汁物が食いたい旦那には都合がいいからです。

注文はブン・ティット・ヌン・チャーヨー(炭火焼肉&揚げ春巻き付き汁なし麺)とブンモック(キクラゲ入り豚肉団子の汁麺)。しかし店のおばちゃんたちが怪訝な顔で何か言ってくる。発音が悪いのか?そう思って、メニューを指さして再度注文する。怪訝な顔は直ることなく、不承不承調理を始める。まあ盛るだけど。

そして料理が運ばれてきて少し納得した。ブン・ティット・ヌン・チャーヨー2つなり。ブンモックはない。注文したものが着丼しない。海外旅行あるあるだな。

食っていると工事人4人と勤め人1人が入店する。それぞれの前に提供されたのはブンティットヌン。厨房(通路)を覗いて見たら、ブンティットしか作れないだろうラインナップ。メニューが減ったのか、本日が「ブンティットヌンの日」だったのか不明だけど、おばちゃんたちが言いたかったのはこのことだったのかもしれん。
 

そんなブンティットヌンはビジュアルからして美しい。ブンの上に炭火で焼いた豚肉、揚げ春巻、生野菜、ナマス、ピーナッツが散りばめられていて多士済々。

ぐちゃぐちゃに混ぜて食えば、おいしさが渋滞しますよ。ハーブや野菜の渋みとかナマスの酸味、豚肉のスモーキー感、ピーナッツの香ばしさもいい仕事してるし、ヌクマムベースの酸味の効いたタレもいい。味変に卓上の醤油とかライム、チリを投入すれば自分好みのウマウマカスタマイズでしょ。



お次は高島屋ですよ。ホーチミン人民委員会庁舎前の広場を歩けばお馴染みのワールドワイドなキャラクターがお出迎えですよ。しかしホーチミンは暑い。暑すぎて視界がぼやけるぜ。ミッキーマウスも普段と違って見えます...。
  

東南アジアでピザとハンバーガーを食べる欧米人を勿体ないなんて思わない。味噌ラーメン専門店で醤油ラーメンを選ぶ人を拒まない。そんな大らかな気持ちを抱いてベトナムで台湾スイーツを食べに行ってみた。

そう高島屋の地下、台湾で何回か食っているチェーン店鮮芋仙さんだ。旅心少なめでゴメンあそばせ。しかしお値段は微妙に高い。台湾で食えば300円、ここベトナムでは450円、ちなみに日本では800円だ。

台湾の1.5倍の値段で食うのか迷うところだけど「迷ったら食っておけ」、誰かの名言である。メニューもほぼ一緒だ。鮮芋仙招牌にするか迷ったんですが、着丼したのは仙草4号(芋頭、紅豆、珍珠)でした。
 
 
コーヒーフレッシュをぶっかけて食う。仙草の苦みが、円やかになりつつも甘々な紅豆等にいいアクセント的なポジションになってウマウマ。

しかし着丼時に見た目で察した通りトッピングが全然ダメだった。仙草はいいんだ。まず紅豆(あずき)がいただけない。小粒で硬くてふっくらさがない。チェーの紅豆はあんなに美味いのに不思議だろ。芋頭(タロイモ)もホクホクどころか中が硬いんだからもう笑うしかない。まさに苦笑いだな。

これは翌日の話なんだけど、ダナンにあった鮮芋仙(Meet Fresh)の支店前を通ったらまさに店舗解体中だったぞ。ベトナムにはフィットしないチェーン店なのかな。
 



次、行ってみよう♪

お次の薬局はセチリジン(花粉症のクスリ)を探し回っていたときに偶然出会ってしまったローカル御用達のお店。そんなお店なので少々ディープなエリアだったりする。

少々遠いからGrabで行くか、歩いて途中のFive Boys Number Oneのスムージーでのどを潤すか二択の結果、Five Boys Number Oneに寄っちゃうでしょ。クルマで素通りなんてできませんよ。
 

しかし残念なことは続く。マンゴーシントーを注文すると、冷蔵庫からマンゴーシントー登場ですよ。

いやいやいや今までは注文後にスムージー作っていたじゃないですか?いつから作り置きするシステムになったんですか?ってか15時です。混雑している時間帯でもないわけですしね。

それでもマンゴーシントーおいちい...。
 

この後、Five Boys Number Oneのシントーを片手に薬局に行ってみた。ここ最近の政治的なニュースでは市販薬と同程度の効果のある薬剤(風邪薬、花粉症薬、湿布など)を保険対象外として、徴収する保険料そのままで国負担の医療費を抑制しようとする姑息な方法が採られようとしている。この悪法を阻止するためにはワタクシが総理大臣になって、桜を見る会を開催し、反社と仲良くするしかないのだろうか?無理な話でした。

そんなわけも加担して、花粉症のクスリをたっぷり買い込んだぞ。


次行ってみよう♪

嫁の3つの命令の2つをクリアし、最後のコープマートに向かうのみです。ここではココナッツオイルをたっぷり買うんですよね。日本で買うよりも安いという理由だけでココナッツオイルを買うんですよね。ここで重々しいやつを買うことによって、旦那の腰痛が悪化することとか、飛行機の燃費が悪化することとか、預け荷物受け取り時にHEAVYのタグが取り付けられていることとか、そんな弊害を無視してココナッツオイルを買うんですよね。

お目当てのココナッツオイルはなく、代替品で妥協する。しかし代替品だって重い…。





買い物後、ホテルで小休止。。。





行くたびに値上がりするバインセオ46Aに代わる店を探しています。値上げはホーチミンでは日常茶飯事だし、タンディン市場にも行くから切実ではないけど、バインセオ46Aに代わる店を探しています。

そんな中、ホテルから近いエリアにバインセオ屋さんを見つけてしまいました。ネットで見るかぎりローカル感が乏しいけど、勇み足で行ってみました。夜ごはんはNhà Hàng Bánh Xèo Ăn là ghiềnさんです。

注文はバインセオの中からエビ&イカのビッグサイズ(94,000ドン)です。お値段もバインセオ46Aよりも割安。この店はメニューも豊富だし、清潔感もあるし、中心地から徒歩圏内で使い勝手はいい。
 

バインセオのサイズは遠目では立派に見えた。遠目限定だぞ。テーブルに提供されても確かに大きかった。

でもスカートをめくるように包まれた生地をパカっと開いてみたら餡(食材)が中心に集中していて餡の空白地帯多すぎだろ。そう生地の大きさ程ボリュームはない。大きいサイズを注文しながらもバインセオを追加注文しようと思ったほどですよ。まあその案はこのあとバインミーを食いに行くことで決着したがな。

そんなバインセオですがおいしいし、葉っぱ類もきれいだし、場合によっては有りかなって感じでした。しかし他のローカルフードに比べてバインセオの出世率はハンパないです。




旅は思い通りにはいかないものです。そう通りを間違えた。Nhà Hàng Bánh Xèo Ăn là ghiềnさんからの帰り、ロータリーで曲がる場所をひとつ間違えました。Le Thi Riengを曲がるところをNguyen Traiで曲がってすぐに道を間違えたことを確信する。

本当はLe Thi Riengを曲がって、真偽のほどは知らんが、店の中にパン工房のあるBánh Mì Hồng Hoaさんというバインミー屋さんに行くつもりでした。しかし遅かった。Nguyen Traiを曲がってすぐに漂うあの香りを嗅いで素通りできる人間なんているだろうか。

Nguyen Traiに立ちはだかるバインミー屋さんと言ったらBanh Mi 37 Nguyen Traiさんです。行列でもいい。立ちあがる炭火の煙を目に沁みさせようじゃないか。
 

ここのバインミーは大雑把に言えばバゲットにたっぷりのつくねを挟み、キュウリを添えてピリ辛のソースをぶっ掛けるタイプです。

つくねの香ばしさがいい。太くカットされたキュウリの歯ごたえがいい。ソースもテリヤキ風でウマい。バゲットも焼き上がるつくねの横で温められて提供されるからパリパリ感があって素晴らしいのだ。
 
 
パンチもあるしボリュームもあってここのバインミーは相変わらずウマし。以前ほどソースの味が強くなく(ソースの量が減ったのか?)、つくねの炭火感がより増してさらにウマウマになったと思います。感動。



夜は更ける。暖かい国に来ると身体のコリから解放される年齢になりました。



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