ダナン・ホイアン旅行記 '19-'20(7日目)
(2019年12月28日~2020年1月5日)



2020年1月3日(金)

我が母校は今年の箱根駅伝でもシード権争いに奮闘しているのだろうか。優勝なんかしなくてもいい。毎年お正月の楽しみのひとつであってほしい。卒業生は思うのです。

寄付金の案内は見ないようにしている卒業生ですが...。
 
 
そうそうそうもしかして気付いてしまったのかもしれない。バッフェで目玉焼きを作ってもらい、フレンチフライにも着手して、両者に塩をたっぷりぶっかけて食って思った。塩分が不足している。

汗もあまりかいていない。水分も十分に補給している。そうか日本食って塩分多めだから外国に来ると塩分を欲するんだな。駅伝選手にも塩分は必要です。我が母校はシード権どころか繰り上げスタートを強いられてしまったようです。そんなときもあるさ。



本日の旅程は箱根駅伝で言えば、箱根芦ノ湖の復路スタートって感じかな。ホイアン、ダナンを離れホーチミンに帰ります。


ランナーは鶴見中継所を過ぎ、最終10区に入っております。
そんなころ我が家はダナン最終飯に向かっております。

コムヘンが食べたい。コムヘンが食べたい。ホーチミンのNam Giaoで食べた味が忘れらへん。コムヘンとはフエ料理なんだけど、フエの近くのダナンやホイアンで気軽に食べられるかと思ったらコムヘンが全然あらへん。初めて来たときはブンチャーカーとかミークワンなど目移りするもんがたくさんあったけどやっぱりコムヘンへの思いが断ち切れへん。

そんなわけで調べまくってやってきました。Quán Thanh cơm hếnさんです。日本人の口コミは皆無。しかし諦めきれへん。

場所は日本人が大挙するバインミーバランとバインセオバーユンの中間辺りかな。Quán Thanh cơm hếさんです。メニューは英語メニューすらない。コムヘンの他にはブンヘンもある。ブンヘンは知らないけど、コムヘンの米を麺に変えたやつくらいの想像はつく。
 
 
しかし注文はコムヘンです。
着丼しました。コムヘンとはしじみの汁かけごはんのこと。丼にはごはん、しじみのむき身、ピーナッツ、豚皮をカリカリに揚げたものなどがのっている。別添えでしじみのスープもある。

外国人の客が珍しいのか、店のおばちゃんのマンツーマン指導が始まる。まずは丼にスープを一杯分入れて、ぐじゃぐじゃにして食えと言う。一杯スープを入れることで丼内が馴染みやすく混ぜやすくなるんだろうな。そして一口食えと言うので食うたった。笑った。おいしくて笑った。おばちゃんも笑っていた。シコシコ、カリカリ、シャキシャキとした食感が口の中がお祭り騒ぎですよ。

第一段階を味わったら、今度は別添えのしじみのスープを投入して食えと言う。それはお断りした。別々でめっちゃおいしいから。

もうしじみですよ。小さいしじみからこんな濃厚な旨味エキスが出るのか感心しながら食いましたよ。生姜の効き方もよろしかったな。おいしかった。お値段表記がなかったから少々ビビりましたが、お値段も味同様優しかったぞ。最高。



五行山に登って、夫婦のどっちが先に筋肉痛に見舞われるか、それはある意味見栄の張り合いだ。筋肉痛なんて見た目で分からないから言ったもん勝ちだ。そうやって夫婦はお互い若さをアピールしている。若さをアピールしていること自体が若くない証拠だったりするけど、具合の悪いことは鈍感力だろ。

なんでこんな話をしているのかというと、フライトの遅延に寛容になれない自分にその鈍感力を斡旋しているのだ。場所はダナン空港の出発ロビーだった。ダナン空港まではGrabで来て、颯爽とチェックインしたのは言うまでもない。しかし乗るはずの機材は来ない。
 
 
乗るはずのベトナム航空はホーチミンから来る便の折り返し便。そのホーチミン発ダナン行きのベトナム航空はほぼ定刻に出発している。しかしダナンにベトナム航空は来ない。

Flightradar24のアプリを開いてみた。前を飛ぶバンブーエアウェイズが不審な旋回後にダナン空港に向かっている。そして後続のベトナム航空も空港手前で同様に不審な旋回を始める。2回転と華麗なステップ。

そうか、そうだったのかと勝手に結論付けてみた。ベトナムって空港のキャパに比べてLCCを含めたフライト数が多く、それが原因で上空待機を強いられ遅延気味になるのかもしれんと。根拠はない。ただの暇つぶしですから。



VN0125 ダナン(DAD)13:00 ⇒ ホーチミン(SGN)14:30
VN0125 ダナン(DAD)13:57 ⇒ ホーチミン(SGN)15:11
 



ホーチミンに戻って来ました。暑い、熱い、煩い、三拍子揃った街ホーチミンへようこそ。

ホーチミンタンソンニャット空港から市街地のホテルまではGrab、タクシーいろいろ利用してきましたが今回はバスです。昼間だし、時間に余裕あるし、荷物もバックパックのみで軽い。こちらも三拍子揃っていた。

しかし、このバスが微妙に不便だ。国際線ターミナルから出発するのはいいけど、国内線ターミナルには停留所がないため、国内線利用者は国際線ターミナルまで歩かなくてはならん。汗だくだ。有難いことにバス停は国内線寄りなので簡単にバス停を発見です。

他に激安の152番バスもホーチミン市街に行くけどローカル御用達のバスにお邪魔するのは気が引ける。迷いはない、109番バスです。
 

109番バスはバスなりに走る。ホテルがベンタイン市場辺りなので道路が空いてそうならニューワールドサイゴンホテルそばまで行こうか、混んでいたらレタントン通りから歩こうかって感じ。結局暑さに負け、ニューワールドホテル前で降りましたが。


そしてここ数年のホーチミンの定宿に戻ってまいりました。ホテルの人から「お帰り、どこを旅行してきたの?」と会話が始まり、最後は「部屋をグレードアップしておいたから」とうれしいお言葉が。しかし部屋に入って嫌な感じは否めない。グレードアップとは言え、部屋のクラスが上がったわけではなく、ストリートビューの窓の大きな部屋に案内されちまった。普通は喜ぶところだと思う。ただ我が家は別のホーチミンのホテルのトラウマがあって、繁華街の通り沿いの部屋の煩さは御免被りたいのです。

しかしホテル側の親切心にも配慮したい...。
 

結果から言いましょう。その後部屋でグダグダして、飯を食いに行って、シャワーを浴びて、いざ落ち着き始めたころに部屋に響き渡る路上カラオケの騒音に泣く泣くフロントに駆け込みましたよ。

空いている部屋は窓無ししかない、と困惑するホテルマンに「窓無し=静か」と二つ返事でOKしたのは言うまでもない。



話は前後しましたが、夜ごはんですよ。
ホーチミンでブンチャーを食おうと思うと5店舗くらいが頭に浮かぶ。うち2店舗は行きたくはない。ブイビエンの行列ができるおしゃれ店、もうひとつは日本人御用達のブンチャーごときで少々格式ばった店です。あっブンチャーごときとは失言でした。

そんな中で向かったのはここベトナムで我が家が初めてブンチャーを食った店ブンチャーハノイ26さんです。「初めて」とはいろいろな効果効能があるのだ。
しかしこのブンチャー26さんは行き方が入り組んでて難しい。今じゃグーグルマップがあるから楽だけど、初来店時は迷子になってベトナム人に聞いて行ったわ。しかし今回行ってみたら思いっきり日本の有名ラーメン屋さんも出店しているエリアになっていてディープさはなくなって「初めて」神話が崩壊しかけそうだ。
 

注文はBun Cha(45,000VND)とBun Cha Gio(45,000VND)です。
春巻き不要論はある。日本だと天ぷらそばとかたぬきうどんを食うと揚げ物の存在がスープにコクと深みってものを与えるじゃないですか。そんな期待を込めて揚げ春巻き入りのGioを注文してしまったぜ。

注文後あっという間に登場です。ブンチャーはヌックマムベースのタレにブン(麺)をぶっこんで食べる麺料理。タレに焼いた豚肉やつくね、付け合わせの野菜もぶっこんで食うのでダイナミックさもある。しかも豚肉やつくねが炭火焼なんだからそれ自体もウマいし、炭火感を吸収したタレもまた旨し。Gioはブンチャーの肉が揚げ春巻きになったバージョン。ここは仲良く足して二で割った感じでおいしくいただきましたよ。

ここブンチャーハノイ26さんのタレはやや酸味が強めで甘みは抑えめ。付け合わせの野菜や香草類が爽やかさをもたらしてくれるのでお好みのバランスで食べるといい。ブンチャーは野菜がたくさん摂取できるのもいい。ホーチミンのブンチャーはここだな。
 
 
夜は更けた。前述のようなすったもんだはあったけど、勝手に更けていった。待ち焦がれた五行山の筋肉痛はやってこなかった。昨日も今日も、その先の未来も。筋肉痛をもマヒするほどの老体になったというのか。

すったもんだで感情が高ぶった嫁は寝られなかったらしい。ワタクシはカラオケにも負けない大イビキを轟かせながらすやすや眠っていたらしい。かわいい。



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