京都42時間滞在旅行記
(2012年1月1日〜2012年1月4日)
★ 2日目 ★
1月3日。京都の天候は昨日の雨とか雪とか忙しい天気とうって変わって傘の不要な晴れたり曇ったり。 ホテルの感想をもう少し言うと、部屋は狭小。しかし狭小が落ち着く貧乏家族。 ウエルカムドリンク飲み放題で喉を潤し、種類は少ないけど合理的な朝食バイキングは嫌いじゃない。この日のメニューはパン、おにぎり、シリアル、サラダ、フルーツ、ソーセージ、ヨーグルト、味噌汁などほぼ必要最低限で十分なのだ。 |
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そんなホテル論を語りつつ、オトコはこの日も寝ている嫁を放置し、京都駅で朝7時半まで朝練を楽しんだのは「寝過ぎは体に悪い」と知らない誰かに言われたような錯覚を信じているからです。 そう、だから横の画像は京都駅6時過ぎの暗さであって、上の京都タワーの画像はそのあと7時半に京都駅を去るときの明るさなのだから誤解しちゃいけない。昨日の夜練が悔やまれます。 |
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8時50分。ホテルに荷物を預け、銀閣寺行きのバスで今日の観光スタートです。本日の旅程は銀閣寺から哲学の道を下っていきます。 待たせたな、銀閣寺。僕が京都で一番来たかったのはここ銀閣寺なんです。確かに金閣寺の方がきらびやかで見栄えはいいけど、この落ち着いた風情と2階建て(金閣寺は3階建て)で全体としてのフォルムが好きなんです。あと池の広さも大きくなく隠居所としては趣きが感じられるんですよね。洗練されているような。 銀閣寺を順路に沿って歩いて行った裏山の展望所からの景色もいいですね。向こうに嵐山が見えます。苔生した裏山。見事な枯山水。最後に銀閣寺の鳳凰を仰ぎ見れば、金閣寺の鳳凰よりも力強さがあるような。めちゃくちゃ銀閣寺贔屓でした。 朝一の銀閣寺、人もまばらでのんびりと観光できました。錦鏡池に映る青い空と銀閣寺。寺内にいながらも銀閣寺を眺められるなんてみやびですね。 |
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銀閣寺を出たら、琵琶湖疏水沿いの哲学の道を南禅寺へ。 哲学の道と言えば、哲学者がこの道を散策しながら思索にふけったことからこの名が付いたらしいけど、嫁は哲学の道でさえ、その空気を読まず、関ジャニ∞の話が止まりません。関ジャニ∞内交友録なんか聞きたくはないぞ。早く永観堂に辿り着け、途中の法然院に立ち寄るぞ、と僕は散策しながら思ふのでした。 そんな楽しみにしていた永観堂ですが、訪れる季節じゃないような気がしてスルー。紅葉とか緑豊かな季節が良さそう。決して拝観料をケチったわけではございませんが、外観に南禅寺の三門のようなインパクトがないので遠慮してみました。 それにしても南禅寺ってすごい。なんか圧倒されますね。法堂や三門の立派さもすごいけど、琵琶湖疏水が流れる水路閣を境内に作っちまう南禅寺の心意気ってのがすごい。紅葉越しの三門は想像するだけで感動やん、でした。 |
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南禅寺からは西に向かって京都市動物園、京都市美術館を横目に平安神宮へ歩いて移動です。大きな鳥居が目立っております。 今回は駆け足の観光だけど、平安神宮庭園にかなり興味を惹かれました。こんなよさげな場所があったなんて。気が付かなかった自分のバカバカバカ!次回はありかも。 ランチは東山三条まで歩いてマック。京都に来てまでマックかよ。食事に時間はかけられませんから。 |
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東山三条からは市バスに乗って松原通経由で清水寺へ。中学の修学旅行、唯一の記憶地点がここ。仁王門越しに見える京都の町並みが美しいぜ。 最近では日本漢字能力検定協会が主催する「今年の漢字」の発表場所として有名ですね、平成23年の漢字は「絆」でした。絆の意味は「断つことのできない人と人との結びつき」だそうです。 あっそう言えば、ここから1km程離れた場所にいい縁切り神社もありますけど、いかがでしょうか。 |
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で、哲学の道沿いから清水寺までのんびり観光して、当初の予定では清水寺に別れを告げるのが17時の予定だったのに、なぜかまだ13時半。なんだ、このゆとり行程は。 そんなわけで予定になかった東寺に行くことにした。最短距離で行く時間が逆に惜しいので、遠回りして遠回りして16時前に東寺に着いたった。 さすが駅向こうの世界遺産だけあって、観光客は少なくて、立派なのに地元の参拝客も少ないそんな寺院でございました。 |
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いったん京都駅に戻って、駅から近いラーメン屋さん新福菜館に行ってみた。お隣の第一旭はお休み。 さっき東寺に行くとき通ったら客がたくさん並んでいたのに、ちょうど行った時奇跡的に並びがゼロ。しかしなんだ、人気店に簡単に入れるとその呆気なさに、心の準備とかドキドキ感が削がれてしまって物悲しいじゃないか。しかし、すぐに入店して後続客には譲る気はない。 そんな新福菜館の中華そば、スープも麺も何かが旨い。17時半じゃなかったらもっと空腹でヤキメシも食えただろうに。無念です。 |
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18時。京都駅に戻って、伊勢丹の物産展を徘徊し、お土産もすべてお買い上げ、駅上から京都タワーの夜景に感動し、ホテルに預け荷物を取りに行って、それでも帰りのバスまでの時間はまだまだ長い。 京都の観光地は夜が早い。嫁は関ジャニ∞の歌限定でカラオケに行こうと執拗に迫るが、僕は当初の目論見通り「仕方ない、新大阪まで撮り鉄に行こう」と嫁を引っ張り、「新大阪駅で新幹線待ちの関ジャニ∞のメンバーに会えたりして」とか言えばもう嫁はパブロフの犬状態である。 そんな騙し騙しで嫁を新幹線待合室で待ち伏せさせ、僕は新大阪駅で撮り鉄を楽しんだ。たった1時間ほどだからいいじゃないか。 そして再び京都に戻り、1月3日が終わりを告げる頃、僕たちはまた腰と尻が痛くなる高速バスに乗ったのだ。途中で正座もしたし、体育座りもした。次回は帰りだけは新幹線にしようね、1月4日朝7時、バスを降りた嫁の第一声はそんなもんだった。帰れる家があるっていいもんだ。嗚呼鯖寿司。 |
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◆最後は節約家らしく旅行費用を算出 | |||
★★★今回の旅行費用内訳(2名分)★★★ | |||
高速バス代(東京−京都往復) | 18,000円 | 全飲食代 | 4,580円 |
その他交通費 | 2,800円 | お土産代 | 5,830円 |
ホテル代(1泊2名) | 6,400円 | 旅 費 合 計 | 39,410円 |
拝観料 | 1,800円 | 一人当たりの旅費 | 19,705円 |
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