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脱★陸マイラーで節約
 

 

 
 

マイルの達人と言えば、飛行機に乗ってマイルをガンガン貯めて、飛行機に乗らなくても普段のお買い物やクレジットカード、インターネットのポイントサイトを上手に利用してやっぱりマイルをガンガン貯めて、無料航空券をゲットしちゃう人なんです。

でも、僕は少し無理なような気がするんです。

そこで僕とおんなじように陸マイラーになりきれない人たちに言いたいんです。マイルの罠にハマっていませんか?

まず自分がマイレージプログラムの恩恵を受けやすい人間か考えましょう。無料航空券にはいろいろ制限があります。無料航空券を利用できない日もあれば、無料航空券の座席数に制限があり利用できない場合もあるんです。

極論ですが、普通の平日に特典旅行を利用できる方はマイルの恩恵を受けられます。マイルを一生懸命貯めましょう。
盆と暮れ、ゴールデンウィークなどなど多くの人と同じ日にしか休みが取れない人はマイルの恩恵を受けにくい人たちです。一生懸命をやめて、ぼちぼちマイルを稼ぐことをお勧めします。

ちなみにこのサイトの主旨は、マイルの恩恵を受けにくい人たちが一生懸命マイルを稼ごうとして無駄遣いをしてしまうことを抑制し、抑制した分で旅行費用を補填しようとする立派な節約系サイトなのです。そんな管理人も陸マイラーで、陸マイラーを否定するわけじゃなくて羨んでるだけなんです。
 
 
 
■マイルの値段(価値)を知ろう■
  
自分なりのマイルの値段(価値)を考えてみましょう。これを知らないとマイル獲得のためにお金を無駄遣いする場合があります。マイルを効率よく獲得するためには常にマイルを値段換算することが大事なんです。

まずは単純にマイルが購入できる航空会社でマイルの値段を考えてみましょう。
★ユナイテッド航空で5000マイルを購入すると、1マイルあたり約4円
★ノースウエスト航空で5000マイルを購入すると1マイルあたり約4円

次に直接購入はできないけれどもヤフーオークションで買い物ポイントを購入して間接的にマイルを購入した場合の値段を考えてみましょう。
★JALのマイル獲得のためグリーンスタンプ券を落札した場合、1マイルあたり約3円
★ANAのマイル獲得のためにブルーチップを落札した場合、1マイルあたり約3円

ユナイテッド航空やノースウエスト航空のマイルの値段には為替相場があり、一方のJALやANAのマイルの値段にはオークション相場があり双方とも流動的と言えます。ですが、これらの数字から見れば、1マイルを3円以上で獲得することにお得感はないとも言えます。
 
 
 
 
■ツアーか手配旅行か特典旅行利用かの検証■
  
たとえば、ソウルへの旅行計画を立ててみました。2008年11月某日のHISで手配した場合の料金比較です。ツアーはフリープラン空港送迎付きなので手配旅行も同様の行程で同じホテルで考えてみました。出発する日によって料金が変動してくるのでこの比較がすべてではありません。

≪2泊3日、ホテルはスタンダードクラスで2名利用の1人分料金、成田空港仁川空港利用≫
 
  A(ツアー) B(手配旅行) C(特典旅行利用)
飛行機代 29,800円 19,500円 0円
ホテル代 10,000円 10,000円
バス代(往復送迎) 2,600円 2,600円
合 計 29,800円 32,100円 12,600円
 
A・BとCの料金の差額が無料航空券の値段ということになるんでしょうか。A(ツアー)とC(特典旅行)の差額が17,200円、使ったマイル数20,000マイル。この使用したマイル数をどう考えればいいでしょうか。ここで1マイルの値段を計算すると1マイルが0.86円になるのです。仮に1マイルを3円で獲得していた場合これは大損と言えるかもしれません。
 
料金の比較は明らかなので、ツアーのメリットとデメリットをいくつか考えてみました。
メリットは現地係員がいて、困ったことや旅の相談、おいしい店など教えてくれます。確実にホテル、空港まで送迎してくれます。
デメリットは時間制約があり団体行動が強いられます。送迎の途中お土産物屋に寄らされることもあります。

僕の結論ですが、行く場所によっては必死にマイルを貯めて特典旅行を利用するよりツアーの方が便利でお得だと思います。旅行先に適当なツアーがない場合や、宿泊先が不要な場合、ツアーでは泊まれないホテルを利用したい場合などなどはマイルの特典旅行が有効になってくるんじゃないでしょうか。

僕が特典旅行を利用するなら実家への帰省、沖縄で民宿旅行なんかがいいですね。今までも特典旅行の権利があっても北海道や韓国、台湾などはフリーツアーを利用しました。ホテル代が高い場所ほどツアーが有効になってくると思います。
 
 
  
 
■飛行機選択の自由の検証■
 
マイラーが飛行機を利用する際、一番利用したいのは自分のマイルが貯まる航空会社なんです。当然ですね。では、ユナイテッド航空とノースウエスト航空のマイラーである僕の成田から台湾への節約旅行の計画を立ててみましょう。飛んでいる飛行機は中華航空、日本航空、全日空、ノースウエスト航空、キャセイパシフィック航空で考えます。

エアライン 中華航空 日本航空 全日空 ノースウエスト キャセイ航空
航空券料金 38,000円 41,000円 52,000円 36,000円 30,000円
燃油サーチャージ 15,800円 21,000円 21,000円 16,200円 6,400円
合計 53,800円 62,000円 73,000円 52,200円 36,400円
            
フライトの数・時間 毎日約3便 毎日4便 毎日5便 毎日1便 毎日1便
行き(成田/台北) 09:40/12:30 10:00/13:00 09:20/12/25 19:00/22:20 15:30/18:30
帰り(台北/成田) 16:50/19:55 14:50/18:45 15:00/19:00 09:45/13:50 12:45/16:55
※上記料金は2008年11月の某旅行会社のもので、出発日、旅行会社によって料金は変わります。
※フライトの時間は航空会社によって複数本数がある場合は日本発が一番早く、日本着が一番遅いものを選び、航空券料金もそのフライトのものです。

では、個人的ですが僕なりの航空券選びをしたいと思います。
  1. 短期旅行者には現地滞在時間が大切。中華航空、日本航空、全日空は○、キャセイは△、ノースウエストは論外なので却下
     
  2. 航空券料金(燃油サーチャージ含む)を考えると、キャセイは○、中華航空は△、日本航空と全日空は高すぎるので却下
     
  3. 最後にマイルの獲得を考えると、中華航空はノースウエスト航空のマイルが貯まるので○、キャセイは新規にどこかのマイレージプログラムに加入しない限りマイルが貯まらないので中華航空になる。
     
  4. でも、ここでマイルの値段を考えたらどうなるでしょう?キャセイで得られるマイルは0(ゼロ)、中華航空は往復で2,660マイル。中華航空はキャセイより17,400円高い。つまりマイルの値段は6.5円で、1マイル3円以上なのでマイルが加算されないキャセイを利用した方が断然お得なんです。
    もっと言えば、中華航空料金53,800円(2,660マイル獲得)は、キャセイ料金36,400円に2,660マイル相当のマイル購入代10,640円(2,660マイル×4円)を合計した47,040円と比較しても断然損なんです。
航空券選びはお金がすべてではありません。でも、マイルを獲得することに必死になると高い買い物をしてしまうこともあるようです。このシミュレーションは短期旅行者向け、出発日、加入マイレージプログラムなどいろいろな絞られた条件のもとでの計算です。
 
 
 
  
■ショッピングマイルの検証■
  
ポイントカードを導入している某大型電気店の店頭でのショッピングシミュレーションをしてみます。

例えば店頭で10万円の電化製品を買う場合、現金なら10%、クレジットカードなら8%のポイントが付いたりします。言い換えれば現金払いなら1万円のキャッシュバックだけ、クレジットカード払いなら8千円のキャッシュバックと500マイルが貯まるんです。ここで2千円のキャッシュバックと500マイルのどっちを取るか問題が発生します。ここでマイルの値段を考えると、1マイルは4円ということになります。

上の例では、現金払いとクレジットカード払いを考えてみましたが、ショッピングマイルで損をしている人って結構多いんです。陸マイラーの方々の中には、マイルが貯まるクレジットカードや電子マネーで支払いができる店を優先的に利用する方がいて、これが割高な特典旅行の獲得になってるんです。
例えマイルが貯まるドラッグストアで600円の商品を買うのと、マイルが貯まらないドラッグストアで同商品を570円で買うのとどっちがお得なんでしょう

ショッピングマイルを獲得したいがために割高な商品を買っていませんか?余計なものを買って合計金額を調整していませんか?外食する店が偏り、本当に食べたい物を食べてますか?
 

 

 
■ポイントサイトの検証■
 
インターネットのポイントサイトでマイルを獲得することを考えてみましょう。一般的にはポイントサイトでは現金換金は不利だと言われています。ここでは説明などせずポイントを現金還元した場合とマイル還元の比較をしてみました。

サイト名 ポイント数 獲得現金 獲得マイル マイル単価 交換方法
ちょびリッチ 1,000 500円 250mile 2.0円 Yahoo!ポイント経由でJALへ
GetMoney! 10,000 1,000円 500mile 2.0円 PEX→セシール→りそな銀行→TSUTAYAを経由してANAへ
CMサイト 4,000 2,000円 4,670mile 2.3円 Okidokiポイント経由でANAへ
ネットマイル 3,000 1,500円 500mile 3.0円 直接ANA、ユナイテッドなど7社へ
マクロミル 500 500円 250mile 2.0円 Gポイント→Yahoo!ポイント経由でJALへ


 
■僕なりの結論■
   
ポイントサイトからのマイル交換はいい。でもそれ以外は少し難しいかも。旅行はマイルに惑わされずそのとき一番いい計画を立てたほうがいいと思う。マイルに惑わされて高い航空券を購入したり、現地滞在時間が短くなったら本末転倒だもん。特に時間に制約がある人は効率のいい旅行をしなくちゃもったいない。

それでも、マイルを貯めたい、貯まったマイルで無料航空券を獲得できるのも魅力だけど、マイルを貯めていくことに沸々とコレクション魂が芽生えて仕方がない、そんな僕と似た人に最後のおすすめをします。

ショッピングマイルのところで電化製品を買うと1マイルあたり4円という計算をしました。これはエアライン提携の普通のクレジットカード(200円ご利用ごとに1マイル加算)の場合で、このカードをグレードアップさせれば100円で1マイル加算され、つまり電気屋さんの例で言えば1マイルあたり2円で獲得することができるんです。

ただ、クレジットカードのグレードアップは年会費のアップを意味します。マイル換算のいいクレジットカードは年間いくら以上カードを利用するかでお得度が変わってくるのです。
 
≪(例)JALの場合≫
 
カードの種類 年会費 マイル加算条件
JAL普通カード 2,100円 買い物時200円で1マイル加算
JALゴールドカード 16,800円 買い物時100円で1マイル加算
 
上の例で言えば、カード年会費の差額は14,700円。年間14,700円多く払えばショッピングマイルが2倍獲得できるんです。
年間30万円クレジットカード払いする人は普通カードでは1,500マイルしか獲得できないのに、ゴールドカードなら3,000マイル獲得できるんです。なんか得した感じがしませんか?でも14,700円多く払って1,500マイルしか余計に獲得できないってことはマイルの値段で換算すると1マイル9.8円も獲得コストがかかっているんです。

これを1マイルあたり3円程度で獲得できる目安を考えると、年間96万円(月平均8万円)もクレジットカードを利用しないと1マイルあたりの獲得コストが割高になってしまうんです。

誰でも陸マイラーになれるけど、お得な陸マイラーになれる人って案外少ないかもしれないです。
 

 

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