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石垣島・竹富島、の旅行記

(2010年4月17日〜2010年4月20日)

★ 1日目 ★

マイレージを利用して石垣島に行ってきました。石垣空港でタラップから降りたつ際、手を振り忘れたことを除けば結構上出来な旅でした。はい、食いまくりました。だって天候が悪すぎて予定通りにいかず、持て余した時間を食いに特化するしかなかったんです。今回最終候補に挙がりながらも行けなった、郷土料理磯、辺銀食堂、炭火焼肉やまもと、森の賢者、あだん亭、竹の子、栄福食堂、それから石垣牛よ、申し訳ない。でも、味覚音痴なこんな客が来なくて良かったと思える日が来るさ〜、正直言えば敷居が高かったのさ〜、そんな感じです。
では、暴飲暴食の旅行記の始まりです。空腹のときは見ないことをお勧めします。
 
 
 
 
石垣島・竹富島、の旅行記 4月17日土曜日、出発の朝は早い。


どうしたんだ地球よ!!!


そんなことを叫びたくなるような雪が降る東京の朝でした。羽田発6時35分那覇行きのANA機も、いやいや羽田空港自体がこの雪あられに戸惑い、滑走路に凍結防止剤を散布するとか、翼から雪あられを除去しなくては、などと一時間も待機させられる嫌な旅の始まりでした。
当然、僕のイライラもある程度高騰し危険な状態でしたが、雪の中飛行機を見送る地上職員様に手を振り返せば、それはそれで悪かったご機嫌も簡単に麗しくなるものでした。

しかし、ご機嫌は麗しくても、那覇到着後乗るはずだった石垣までのフライトはすでに出発済みで、なんとか一時間遅れで石垣島には到着したものの、急いでいたせいかタラップから降りたつ際ブルジョワ感たっぷりに手を振り損ねた、そんな「行きの部」でした。
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石垣島・竹富島、の旅行記 空港からホテルまでは歩きます。

インターネット上の地図を眺めながらいい加減な目算で1.2qと弾き出されたホテルまでの距離数は約15分の道のり。チェックインはまだできないけど、レンタカーは借りれるらしいんです。

今回お世話になるそんなお宿はリゾートインラッソ石垣じゃらんのプランで3泊22,200円也。
詳しく言うと土曜日8,600円、土曜日以外各6,800円の部屋代+レンタカー代3日分付のナイスなプラン料金でした。

部屋代料金なんでひとり当たり11,100円。部屋にはキッチンも冷蔵庫も洗濯機も付いてるんで勝手の良いウィークリーマンションタイプでした。

普通のホテルは毎日、部屋を掃除してもらえるのはありがたいんですけど、毎日そのために荷物とか整理しなくちゃいけないんで、部屋清掃なしのラッソ石垣は結構便利。タオルはフロントに持っていけば取り替えてくれるし、合理的なお宿でした。
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石垣島・竹富島、の旅行記 で、そんなホテルからやっぱり目算で150mほど離れたキミ食堂2号店で昼食です。

キミ食堂と言えば、宮古味噌を使った味噌そばが有名らしく、注文したのはもちろんその味噌そばと、普通の八重山そばです。

八重山そばは普通にウマいです。最初の現地食なんで普通の味こそが体にしみ渡ります。沖縄の調味料であるピパーツとかコーレーグースもこのシンプルなそばで偉そうに味確認。調味料は入れてからじゃ取り返しがつかないので入念な味見のフリ。

で、次に味噌そばをいただくと、はは〜んと唸りますね。少しクセのある味噌といい意味で泥臭い野菜の旨みとか苦味のようなものがいい感じです。野菜たっぷりで体に良さそう。なんて言うのかよくわからないウマさがウマいです。嫌いな人の気持ちも分かるけど、病みつきな人の気持ちの方がよく理解できるおいしさでした。

・キミ食堂2号店
・沖縄県石垣市字真栄里470
・駐車場は併設してるパチンコ屋に停め放題、たぶん。
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石垣島・竹富島、の旅行記 飯を食ったら、レンタカーで米原ビーチに向かいます。

晴れてたら泳ぐつもりだったんですけど、お天気は生憎様。何もしないでいる甲斐性もないので翌日以降の下見を兼ねて行っちまいました。

クルマで快適に20分くらい。米原ビーチと言っても海岸線は長く、どこがポイントなのかわからない。行ったのは干潮まっしぐらだったんで満潮の具合もわからない。磯遊びしてる人はいるけど、寒いんで泳いでる人もいない。ウミヘビはいた。

仕方がないんで、でも時間はあるんで、もうちょっと足を延ばして川平湾に行ってみることに。

その前に石垣島では有名なトミーのパン屋さんで明日の朝食を確保。看板がなければ絶対行かないような脇道を進み、店に着いても入口ドアは素材的にも精神的にも重そうで、でもそんな店内はパンの香りに満たされ、普通のスーパーで売ってる安売りの食パンでさえもウマさ倍増しそうなお店でした。

・トミーのパン
・石垣市川平1216-591
・クルマがないと行けそうもない場所なので。

一緒に写ってるオレンジのデミオは今回使用したレンタカー。

そんなこんなで向かった干潮時の川平湾は、練習を怠った格闘家のボディのようなだらしなさで、そのあと御神崎に向かってもパッとせず、でもクルマに乗りこむたびに漂うトミーのパンの香りはステキで、無駄に車外に出ては車内に入ったりして香りを楽しみながら、ホテルにチェックインに向かうのでありました。
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石垣島・竹富島、の旅行記 そんで夕食。ホテルでだらだらして、このままだらだらしたら部屋から脱出できなくなる寸前に夕食に行きました。この旅行の初夜にして一番豪華兼ブルジョワな食事をいただかせていただきました。店名はどうかと思うけど「すし太郎」さんです。

どうしてこの店を選んだのかと言えば、普段は回る寿司しか行かないので旅先くらいはと大盤振る舞いな気持ちが少し。大半は地場ものなんて目もくれず、僕は鯖の押し寿司が食いたくて、嫁はたらふくイカを食いたいと申すので、そんなワガママを聞き届けてくれそうだったからです。

鯖の押し寿司、ウマいっす。別に石垣じゃなくても良かったかもしんないけどウマいっす。不適当な発言ですが、口どけがよろしいです。
セーイカは食感豊かで、濃厚な感じで舌にまとわりつくウマさです。
イカが2種類あったんで、店員さんに味の違いを尋ねたつもりが、
「このイカはですね、海底に棲んでおりまして・・・」と味ではなく生態の違いを教えてくれたナイスな店でした。

石垣島近海の魚を食べなくて申し訳ない気持ちいっぱいですが、お腹はいっぱいになる前にすし太郎さんをお暇させていただきました。ありがとうございました。

・すし太郎
沖縄県石垣市石垣34
・駐車場は店の横に2台有り。

すし太郎からの帰り、栄福食堂の前を通ったら、トニーのおじいが眼光鋭く、かつ腕組みして鎮座しておられました。迫力がありすぎて、お近づきにはなれそうもありませんでした。
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石垣島・竹富島、の旅行記 んで、腹八分目で向かったのは、八重山警察署隣りのよしみ鮮魚店です。

どうも僕のいい加減なリサーチによれば、石垣島の魚屋(通称さしみ屋)さんは、刺身とてんぷらを扱う店が多く、勝手なフィクションによれば、その日にお父さんが獲ってきた魚を、夕方くらいからお母さんがさばいて売るらしい。

ちなみに、このよしみ鮮魚店では4時以降にてんぷらを揚げるらしい、そんな怪情報を信じて、6時半ごろお伺いしてみたのだ。もちろんイカのてんぷら300gをご所望だ。

そんな石垣島のさしみ屋さんのてんぷらは、サクサクのフリッターのような食感に、ほのかな甘さと塩味が混在し、てんぷら粉にニンニクを混入しただろう、ズルさ120ポイントのウマさでした。100gで100円也の明朗会計。

・よしみ鮮魚店
・沖縄県石垣市字登野城895-102
・駐車場はないけど、お隣の警察署の動きを見張っていれば大丈夫、たぶん。

ホテルでは我が家と変わらずだらしなさを装い、近くのマックスバリューで入手したオリオンビールと請福でひとり酔っぱらっておりました。

下戸な嫁は、趣味の洗濯機を回し、ときどきイカのてんぷらをむさぼり、ホテル前のスーパーサンエーとマックスバリューに見切り品を求めさまよいながら、夜は更けて行ったのでした。
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(2010年4月17日〜2010年4月20日)

★ 2日目 ★


 
 

石垣島・竹富島、の旅行記 2日目。頼まれもしないのに、しかもバケーションなのに早起きしてしまう自分が憎い。

そんなステキな朝のお食事は、昨日買ったトミーのパンのあんぱんと、コーヒー、お値段高めのマリヤ乳業の牛乳、そしてヨーグルト。

トミーで買ったあんぱんは1個180円也。お値段高めですが、大きさ、味、やさしさを考えれば大満足のコスパでありました。大きすぎるのに軽く食べれてしまう、それはミステリーです。
石垣島・竹富島、の旅行記 朝食時、目を離せなかったのは天気予報。当初の予定では、クルマで石垣島の北の方に行って、灯台とか見て、サンセットビーチでスノーケリングの予定だったのです。でも、お天気はお生憎様で曇って曇って雨が降るらしい。しかも気温低めでスノーケリングに不向きっぽく、沖縄は天気のいい日と悪い日で思いっきりスケジュールを変えんといけないことを身に染み込ませながら、竹富島に行ってみることに。片道10分の航海です。

竹富島に着くと、レンタサイクルのお迎え車に乗る。竹富島内のレンタサイクル料金はどこも同じだから、どの会社でもいいよ、そんな情報に僕たちは見事だまされた。いや、正確に言えばだまされてないけど、だまされたと言ったほうが話は盛り上がりそうだ。

実は利用したレンタサイクル屋さん、何も考えずに送迎車に乗って利用したんだけど、集落内で少しわかりにくい場所にあったんです。
負けず嫌いの夫婦に快適なサイクリングは不向きで、必死に漕ぎまくって、カイジ浜、コイドイビーチ、西桟橋、なごみの塔と回っても45分とかからなかったんです。レンタサイクル料金は一時間制、即返却しようと思ったんですが、そのレンタサイクル店に戻ろうと思っても、店を見つけるのに迷い、戸惑い、さまよい、見事20分を要し、結局は65分で2時間分の料金がかかっちまったんです。わかりやすい店だったら1時間料金で済んだのに、これはまさに陰謀そのものだと思うんです。
次回竹富島に行くかもしれない自分自身に言いたい、レンタサイクル店は返却しやすい場所にしなさい。

そんな竹富島ですが、朝早く行ったおかげで、画像でもわかるとおり、人が少なくて落ち着いて観光できてよろしいです。
個人的な感想ですが、竹富島は静かな気持ちで落ち着いて観光するところだと思うので、その点でなごみの塔は並んでまで見るような景色じゃないし、後ろに並ばれて落ち着いて見れるような図太い人以外は、本当に団体様が来られる時間を避けることをおすすめします。
観光客が少ないと水牛車の出動は懐疑的ですが、写真を撮るにも邪魔者は少なく快適です。

竹富小学校と竹富中学校が好きでした。

竹富島内で撮りまくったシーサーの画像(12枚)はこの旅行記の4日目の最後に紹介しておりますので、シーサー好きの方は是非ご覧ください。
石垣島・竹富島、の旅行記
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石垣島・竹富島、の旅行記 そんな陰謀の島、竹富島をあとにして石垣島に戻っても、あいかわらずお空は曇り時々雨、風が吹くと寒い。そんな具合なんで、もう食うしかない、食事に特化するしか旅を正当化できない、そう思ってがむしゃらに石垣島を縦断しました。

途中で知念商会でちんぴんをお買い上げ。ちんぴんは黒糖感たっぷりのホットケーキっぽい。天気が良ければ、知念商会でお総菜買ってビーチで遊ぶ予定だったのに残念です。でも、次回のために知念商会の場所は押えました。
石垣島・竹富島、の旅行記 で、石垣島縦断中、玉取崎展望台でおざなりの観光気分を味わい、そしてなんとか12時前にウマいで評判な明石食堂に到着したんです。なんか意味のない達成感を味わいました。

店内は満席、数組の待ち客のあとに従い、とうとう実食です。嫁が頼んだのは野菜そば(中)。八重山そばに野菜炒めがのっています。野菜の味が濃くて、出汁がいいんだと思うんですが、野菜の旨みが溶けたスープがゴクゴクウマいです。極上なちゃんぽんでしょうか。

で、僕のソーキそば(中)。熱々でゴロゴロなソーキを惜しげもなくかぶりつく。熱い、中から溢れるコラーゲンはもっと熱くて、でもそのトロトロを吸っちゃったりして、もう笑いが止まりません。ワタクシ、若返りました。見た目の味がくどそうですが、味がしっかりしてる程度でお上品なお味です。おいしゅうございます。シンプルそうなスープにソーキの煮汁が巧みに溶け込んで(←勝手な思い込み)おります。まさに匠の技です。

・明石食堂
・沖縄県石垣市伊原間431
・駐車場はあるけど人気店なんで運次第。
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石垣島・竹富島、の旅行記 明石食堂のあとは、石垣島の最北端の岬、平久保崎の灯台に行きました。予定では真っ青な空と海にたたずむ白い灯台をイメージしてたんですが、結果はこんなもんです。

テッポウユリが咲き乱れるわけもなく、干潮の時間が近いため海はカラッカラで、なんか気持ちが萎えそうだったので明石食堂のソーキを思い出してみました。確実にウマい。

平久保崎よ、明石食堂とセットじゃないともう・・・。
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で、そのあとは夫婦喧嘩を繰り広げながら、石垣島を南下し米原ビーチに行きました。干潮なんでサンセットビーチは期待できず、でも米原ビーチならちょっとタイドプール(溜まり)みたいになってて何とかなるような気がしたんです。
前日も潜ってなくて、翌日の天気も怪しくて、このまま様子見じゃ何も始まらないような気がして、無言の喧嘩は続き、嫁はクルマで不貞寝を決め、残された僕は必死に寒さを耐えて海に浸かってみたんです。

う〜〜〜ん、おさかなパラダイス

でした。見事なおさかなパラダイスがパラダイスしておりました。なんかウットリ時間を忘れて見ていたら、いつの間にか嫁も参入し、竜宮城よ!これはまさに竜宮城よ!と阿呆なリアクションをしておりました。
しかし、どんな楽しさも寒さには勝てず、雨は結構な勢いで降り続き、おさかなパラダイスを堪能した後は、すぐにクルマの暖房ガンガンでホテルに逃げ帰ったのは言うまでもありません。早く熱いシャワーに身をゆだね、この紅芋タルト色のぽてっとした唇をいたわってあげなければ、そんな米原海岸でした。
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石垣島・竹富島、の旅行記 本日の夕食は離島ターミナル方面に少し走った海鮮館です。僕が注文したのはさかなフライ定食。サクサクな衣に身をまとった白身魚はふわふわで、たぶん新鮮なはず。新鮮かどうか見極める術は持ち合わせてないけど、普通そこは新鮮じゃなきゃダメだろう。そして何と言っても、手作りっぽいタルタルソースが絶品で、さっぱり軽く、フライの味を引き立てる脇役のくせに、知らぬ顔で主役に躍り出ちまうようなウマさでした。最高です。白身魚フライには醤油派の僕としても、このタルタルソースと醤油のコラボに鼻息が荒くなりました。

んで、嫁が食ったのはさかなの生姜焼き焼きセット。普通の生姜焼き定食を一回り小さくして、その代わり刺身とドリンクをくっつけちゃった女性好みなセットです。さかなの生姜焼きもウマいです。そして何よりB級な僕にとって、この生姜焼きのたれが付着したライスが最高です。この味付けの豚の生姜焼きならばどんぶり2杯のライスはいけるウマさでした。なんか生姜焼きされた魚を全然誉めてないようですがそれは気のせいです。

・海人食堂海鮮館
・沖縄県石垣市八島町2-4
・駐車場はたくさんあるよ。
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2日目の夜が終わろうとしている。雨だ。雨が憎い。1時間以上も同じ画面が繰り返される石垣ケーブルテレビの天気情報ばっか見ている。

本日の泡盛喉ごし指数まで放映されるところがいいじゃねえか。「今日の愛飲度は高いってか」と自分にイイワケできる飲酒は最高だ。酒は昨日同様石垣島の泡盛請福だ。他の泡盛も飲みたいけど昨日買ったハーフボトル(720mm)を一晩で飲み干すだけの器量がないんだから仕方ねえじゃねえか、べらんめえ!!!

そんな酔っ払いの周りを嫁が蝿のように五月蠅そうに動き回っていやがる。相変わらず趣味の洗濯機を回し、鼻歌交じりで海から持ち帰ってしまった砂を掃除機で吸い上げながら笑っている。洗濯物を干したら、マックスバリューに広告の品を買いに行って、ついでにスーパーサンエーに行くらしい。

酔ったついでに僕も行ってみた。じゅーしーのおにぎり、チキンカツ、ウズラの卵串揚げ、近海物の握り寿司、スーパーはお惣菜パラダイスでありました。
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(2010年4月17日〜2010年4月20日)

★ 3日目 ★


 
 

石垣島・竹富島、の旅行記 3日目。やはり天気はよろしくない。天気がよろしくなければゆっくり寝ればいい。しかし、それが出来ないから困ってしまう。

この日のホテル出発は8時半過ぎ。仕方がないから満潮の時間に合わせて名蔵アンパルと川平湾に行く。仕方がないから来たと言われても、名蔵アンパルも川平湾も困ってしまうだろう。

名蔵アンパル、まあそんなもんだろう。滞在中、名蔵大橋にクルマを停めて、写真だけ撮って、1分弱で立ち去った観光客を発見した。たぶん正解。

川平湾も、青い空がない分まあいいんじゃね、そんな感じでした。やっぱ青い海を引き立てるのは青い空なわけで、あの風光明媚な川平湾もライティングがないと若々しく見えない大女優様のような印象でございました。晴れてれば、観光バスが大挙訪れる前の静かな時間帯が結構おすすめです。

あと、1日目に米原海岸から底地ビーチに行く途中、ここ川平湾に寄ってみたけど、干潮の時も結構見栄え悪し。満潮で青い空、風光明美な川平湾を贅沢に楽しむんならこんな条件で。

おまけに、石垣島でスノーケリング遊びする人は、干潮と満潮、海に入れる日と入れない日など、いろいろなケースを想定して多くの選択肢を持って旅したほうがいいみたい。極端に言えば、潮位で旅行時期を決めるのもいいかも。
普通の旅行の人も、日照時間と潮位を見て優先順位を付けてから旅のスケジュールを決めるとよろしいようです。

≪参考≫ 気象庁の潮位表
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石垣島・竹富島、の旅行記 はい、そんなわけで青い空のない石垣島の観光はちょっぴり的外れで、予定通り午前10時ころ米原ビーチに到着です。先客は皆無で、後客も皆無な貸し切りビーチでございました。

この時期のおおよその満潮時間は午前9時、干潮時間が午後3時。いままで来てた干潮の時間帯は海面にサンゴが顔を出していましたが、さすが本日は満潮時に近く、今まで見た米原とは全く違う海面がのっぺりな海でございました。

ここで偉そうに今回の旅で初登場したデジカメの水中ケースDiCAPac α WP-410 の使用レポを備忘録として紹介してしまいましょう。

まず今回使用したのは4回、水漏れはなし。細かい操作も普段使いとは違う水中仕様を自分なりに見出せば(慣れてしまえば)問題なし。強いて言えば、極力操作は少ないほうがいいし、しかもシャッターチャンスは突然なんで電源は入れたままがいい。水中で使用するため充電の摩耗が早いような気がするんで充電器は忘れずに。あとは、着水時などレンズ部分に気泡が付くことがあるんでケラレと一緒に気を付けること。

そんで、これが一番大事なことなんだけど、やっぱ空が晴れて海中に光が差さないと、被写体は落ち着きなく動くのできれいな写真は難しいかも。水中カメラマンなんかは立派なストロボ装着して海に潜るけど、このケース使用時のフラッシュはケースに反射して未知数な部分がある。性能としては防水10m、だけど光が入らなければ出来栄えは難しい。本番前にホワイトバランスとか試行錯誤しとくのもいいかも。
最後にこのカメラケースの点数は、写真の出来自体じゃなくて思い出や楽しさに重点を置けば結構遊べると思います。
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スノーケリング午前の部終了後は、少し厚着で濡れた髪をタオルで巻いて昼食です。やっぱ海から出ると寒かったので結構な防備で。

昼食場所は米原ビーチ近くの知花食堂です。この食堂はウマいのかウマくないのか知る由もなかったんですが、なんかビーチ沿いにおばあ一人で切り盛りしてる店ってのに興味があって行ってきました。

注文したのは八重山そば(大)とやきそばです。そばはシンプルな味。やきそばは、具だくさんでケチャップにマヨネーズ、梅干しと何でもありな感じですが、B級なウマさがいっぱいです。店内は地元の人でいっぱいでした。

なんか他の店に比べてコメントが少ないような気がしますが、オトコは多く語るなでございます。

・知花食堂
・沖縄県石垣市米原561
・駐車場は先客のクルマの邪魔にならないように適当に駐車できる。
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石垣島・竹富島、の旅行記 昼食後、やっぱ雨は降り止まず少しクルマで待機。車外は雨と風で肌寒く感じるもののクルマの中は心地よい温もりでうたた寝をいざないます。ってか寝た。

んで、少し空も明るくなってきたんで昼寝後、スノーケリング午後の部出動です。
濡れた水着とラッシュガードがヤバいっす。で、海に入ったら何か海水の様子がおかしいんです。濁ってるわけではなくて、沸騰中のような、油の中に入ってしまったような感じで、視界が揺ら揺らしてて、思わず眼の前の海水を払ってしまったくらいでした。そう感じたのは嫁も一緒で、せっかくの透明度が損なわれたようなガッカリさで、午後の透明度は悪い、と勝手に結論付けて早々と引き上げさせていただきました。でも確実に前日よりも海中は明るく、カメラケースにも慣れてきて写真がきれいに写ってる、おそらく。

帰り道、於茂登トンネルを抜けると空は晴れ晴れしく、気温は急上昇し、於茂登岳が雲の流れを左右し、石垣島の天気を二分するんだな、と勝手に決め付けさせていただきました。ありがとうございました。
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石垣島・竹富島、の旅行記 一応、繁華街くらいは行かなくてはと、なんで晴れてるんだ、あやぱにモールへ。そんなあやぱにモール、さすが健脚な夫婦だけに片道数分で通過してみました。

で、ちょっと休もうかとゆうくぬみに行ってみたけど営業時間はとっくに終わり、A&Wでシークヮーサーのスラッシュをいただく。おいちぃ。

A&W
・沖縄県石垣市大川245
・歩いて行ったので駐車場は知らぬ存ぜぬ。
石垣島・竹富島、の旅行記 旅行前の予定では、夕日は毎日、御神崎、名蔵、フサキビーチで拝もうと思ってたのに、結局は一発勝負。
ならば、どこに行こうか迷ったけど、ベタな感じがよろしいかと、数軒のおさしみ屋さんを通り過ぎフサキビーチへ。

このビーチはフサキリゾートヴィレッジ内を通って行くので、別に宿泊客じゃなくても全然いいのに、無理に宿泊客っぽく変なブルジョワ感を醸し出させていただきました。挙動が怪しすぎです。
石垣島・竹富島、の旅行記 夕食はB級グルメっぽく、地元の定食屋さん、あさひ食堂です。結構混んでて、客の出入り激しすぎます。

僕が食べたのはその名も「あさひ定食」。メニュー名に店名を付けてるんで結構ワクワクしてたんですが、メインはとんかつでした。観光客相手の店じゃないから石垣っぽさじゃなくて、腹いっぱい食えよ的な地元民メニューなのかな。

とんかつは普通にウマイです。で、小鉢の煮物はよりウマイです。これで600円なんて、多くの人が注文してるのが納得です。家の近くに欲しい、そんな感じでした。

嫁が食ったのはイカ炒め定食。イカはぷりぷりで、ちょっと甘めの味付けで、刺身まで付いてるのだ。このイカ炒め定食は800円と少しお高めですが、このあさひ食堂には驚くなかれ、その名も「千円定食」なるものがあるんです。話しによると、品数が10品くらいで、量もすごいらしいんです。

・あさひ食堂
・沖縄県石垣市登野城 218
・駐車場は店の裏手にありますよ。
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石垣島・竹富島、の旅行記 そんなボリュームたっぷりのあさひ食堂をあとにして向かったのは、やめればいいのに本日二度目のA&Wです。

どうしてもカーリーフライが食べたくて、悔いが残るくらいなら、満腹でも食ったほうがいい、そんな偉人の言葉を思い出したんです。

で、部屋に持ち帰って、おざなりに写真を撮り、冷蔵庫から取り出したオリオンビールと一緒に、ホテルの屋上(五階部分)で食べさせて頂きました。正直申し上げましょう。あさひ食堂で食いすぎたからだと思います。カーリーフライ様、油っぽさだけが印象に残り、お味は記憶にございません。本当に申し訳ございません。

そんな謙虚な気持ちで石垣最後の夜をしみじみと過ごさせていただきました。そうです、このホテルの屋上からは石垣空港がよく見えて、羽田空港のようなきらびやかさはないものの、なんか落ち着くんです。

生温く、少し湿ったような石垣の風に、オリオンビールのゲップを発すれば、それはそれでパラダイスだったりします。
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(2010年4月17日〜2010年4月20日)

★ 4日目 ★

 
 

石垣島・竹富島、の旅行記 4日目、最後の日。今までがウソのような晴れ。

飛行機の出発は14時10分。レンタカーの返却は13時30分。レンタカーを返却する前に昼飯も食いに行かなくちゃいけないし、ホテルのチャックアウトは11時、チェックアウト前にシャワーを浴びたいから10時半にはホテルに戻らなくちゃダメだな。と、その前にもっと大事なスノーケリングに行かなくちゃいけないし、逆算&逆算の最終日の朝でした。

やっぱりビーチは無難に米原海岸。午前9時過ぎに散歩する人の影すらなし。満潮時間なんで水量は豊富。でも水は冷たし。勇気を持って浸水してみれば、青い空から入る光線で水中は明るく、キラキラしてる。海底部分にも明りが届き、すげえ幻想的で、本日はお魚メインじゃなくて、海の地形(サンゴ含む)メインなスノーケリングに酔いしれる。

酔いしれながら、海面から顔を出すと、砂浜に置かれた僕たちの荷物をカラスが漁っている。食い物なんてないのに荷物を漁っている。僕は必死に荷物の場所に走る。走る。そんな僕に気付いたカラスが僕を睨む。睨まれた僕はビビる。ビビる。ビビりながらも荷物に近付くとカラスが逃げた。ありがとう。で、荷物を確認すると、カラスの見事な仕分け作業に天晴れでございました。

そして、また潜りました。お魚もいつも以上に元気で、何より海中が色とりどりなのが最高でした。魚が泳ぐ。魚が舞う。僕たちの出現に戸惑うことなく自然体で泳ぐお魚たちに感謝です。ありがとう、海よ。

んで、時間がないのですぐにホテル帰って、シャワー浴びて、急いだせいですぐに汗かいて、無事チェックアウトです。お世話になりました。
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石垣島・竹富島、の旅行記
石垣島・竹富島、の旅行記 11時、昼食にはまだ早く、でももう戻る場所はない。クルマで向かったのはサーターアンダギーで有名なさよこの店。実はさよこの店、土曜日来たら臨時休業で、日曜日は公休日、月曜日は夕方だったのですでに品切れ状態、やっとでした。

サーターアンダギー1個45円。プレーン、黒糖、バナナをチョイス。さよこの店に来る前、ココストアで買ったサーターアンダギー(1個50円)よりも小振り。
食べてみて思いました。全然違う。表面はカリっとしてるのに中はフワフワ。油っぽさがなくて、甘さも控えめで食いすぎてしまいそう。1個から買えるんで、好きな味を好きな数だけ楽しんじゃえます。

サーターアンダギーを甘く見るなよ!!!

他のサーターアンダギーを食ってここのウマさをわかってほしいな。そんなウマい店でした。

・さよこの店
・沖縄県石垣市登野城170
・店の隣にある。たぶん道路沿いの1台分。
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石垣島・竹富島、の旅行記 さよこの店を出て、この旅の最後の食事はここに決めてました。八重山そばの店「来夏世」さんです。

まず席に着く前からウマさを感じる。店頭の手入れの行き届いた庭、エアコンを入れず自然の涼しい風が吹き込む店内。店内は木をふんだんに使った落ち着いた雰囲気。そばは八重山そばのみ。この心意気もウマい。八重山そばとじゅーしーのセットを注文。静寂を楽しみながらそばを待つ。風に運ばれるように店員さんが竹ぼうきで店頭を掃除する音が響き渡る。すでに先入観でウマさ100%。

念願をそばを食う。シンプルなのにまじめさが伝わってくる。正統派。スープは透明、出汁はしっかりしている。深い。やさしい味だから深さが伝わってくる。この味は言葉にしちゃいけない気がする。そんだけ僕は敬意を表す。お替りしたいし、お替りできる。最後にして最高でした。できすぎです。

・来夏世(くなつゆ)
・沖縄県石垣市石垣203
・駐車場は店の隣にあります。
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石垣島・竹富島、の旅行記 こんな感じで、石垣旅行記は終わります。思ったより良かった、って言うか最高でした。天気は運任せなんで、天気に合わせた旅をしなくちゃダメですね。

また石垣に行きたいですか?と問われたら、今度は宮古島かな、なんて迷いそうですが、やっぱり石垣を選んじゃいそうです。

この旅で、嫁が歌詞も音程も無視した「島人の宝」を口ずさんだ回数17回。
 
最後に色気や旅気を損なうかもしれませんが節約系サイトなんで、
【 旅の家計簿 (2人分) 】
飛行機代(発券手数料)※ 4,900円 現地交通費・レンタサイクル 6,773円
羽田までの電車賃(往復) 3,560円 お土産代 7,770円
宿泊代(レンタカー料金込) 22,200円 合   計 58,795円
現地食費 13,592円 一人当たりの旅行費用 29,397円
※マイレージを利用した旅なので航空券は無料でしたが、発券には手数料がかかりました。
 
最後に竹富島で出会ったシーサーたち。
石垣島・竹富島旅行記 石垣島・竹富島旅行記
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