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台中・台北食べ歩き旅行記(1日目)
(2018年12月29日~2019年1月4日)




 

旅が始まるんじゃない 始めるんだぜ!

まあそんな意気込みは放っておいて、我が家の海外旅行先は、タイ、ベトナム、そして台湾の3つでほぼ回っている。

マレーシアやカンボジアじゃダメなのですか?そう問われることはないけど、問われたらこう答える。食が合っているのですよ。そんなわけで今回は敢えて冬の台湾に行くのです。

しかし今度は台湾のどこに行こう?という相談になり、行ったことがない右側だろ?そうだそうだ風光明媚そうな右側にしよう!行き先が台東になりかけた。ただ根拠のないイメージで冬の台東に行くのは吹雪吹き荒れる日本海に行くような錯覚に陥り、やっぱ安定の台南だなとなった。定宿を調べた。お値段が3倍だった。高雄をベースに台南で遊ぶことも検討した。そして気が付けば台中に行くことになった。旅が始まる前から迷走は果てしない。
 
 

2018年12月29日(土)

出発の朝、それは仕事納めの翌日、私は毎度後悔をしている。私の職場では仕事納めのあと忘年会が強制で組み込まれている。しかも、酒好きが採用条件かと思われるほどの環境で、みな酒癖の悪さを見事に培っている。

そんな人たち、明日から休みだ深酒するぞと意気込んでいる人たちと呑む忘年会がたしなむ程度の酒量で許されるわけがない。私は後悔している。夕方以降にしかフライトがない行き先にすれば良かった。
 

ってか、飛行機に乗る前からお土産を買いすぎなんですけど。

嫁の化粧品関係は見なかったことにして、今回から新作戦を実行するに至りました。はい、JALUXの株主になりまして、そのJALUXの株主優待に甘んじることとなりました。これでお土産代も節約できるかもしれん。ありがとうございました。

今回のフライトは往復スクートでーす。
TR899 成田NRT 11:45 ⇒ 台北桃園TPE 15:10

台湾桃園国際空港には30分ほど遅延して到着。そもそもスクートの機材が成田に到着した時点から30分押し。入国審査場の混雑状況は「やや」。常客証が欲しい。無理。新人教育のためにもゼッタイ日本人専用レーンを作るべきだと思います。逆に入国手続きに不手際の多い中国人専用レーンは某国で見たことがある。急げ、急ぐんだ、ここから台中にすぐに移動せねばならん。

台南の定宿が3倍だったように台中のホテルも思ったより割高だった。台中は市内バスが無料だと言うことで少々不便でも駅から離れたお安いホテルでお世話になることを決めた。予約時には気が付かなかった。旅行の準備をしていて気が付いた。お世話になるホテルが民泊なのかホテルなのか、今流行りのエアビー(呼称不明)なのか知らんけどチェックインが17時から20時の3時間限定だった。そうだ、飛行機が遅延しちゃったり、嫁のトイレが長かったり、不安要素はあるけれど高鉄台中駅に18時半までにはゼッタイ着きたいんです。遅かったら無料バスをあきらめUberに乗る覚悟も既にできています。

そんなわけで桃園国際空港から桃園駅まではバスではなく捷運(MRT)、台中までは台鉄ではなく高鉄を選びました。

高鉄のチケットは、台湾の旅行会社KKdayで外国人専用の新幹線割引チケットを購入。kkdayを利用するのも3回目なので通常20%OFFのチケットをさらに10%OFFにする裏ワザまで駆使してしまいましたよ。

しかし決済翌日に「2人予約で1人無料キャンペーン」が始まったというオチ有り。まあキャンセル料10%を支払ってもお得だったので新幹線のチケットを買い直したけどな。

台湾新幹線 高鉄桃園站 17:01 ⇒ 高鉄台中站 17:42

高鉄桃園站から台湾新幹線に乗って高鉄台中站まではおよそ40分。

高鉄台中站(別名:台鉄では新烏日火車站)はなかなか見応えがある駅だと聞いておりましたが、チェックイン迫る我が家ご一行にそんな余裕はない。最悪の事態は免れた。ホテルまで無料バスで行ってもチェックインは間に合うぞ。

そう思う一方で、あと30分遅く到着していれば心置きなくUberで快適にホテルに行けたんじゃないかと後悔は続く。後悔ばっかの一日だ。

160番バスは進む。買い物帰りのおばちゃんや暇つぶしかと疑いたくなるおっちゃんを乗せて。

そして19時を過ぎたころ

ホテルに無事チェックインできましたーーー!なんなんでしょうかこの達成感は?

こんな日だから夕飯は豪華に行きたい。そう思うけど、やっぱホテル近くで「安定」と「落ち着き」を求めちゃうんですよね。そんな自分を奮い立たせワイルドに行こうぜと牛肉をワイルドに頬張りに行ってみた。文華路にある尊品原汁牛肉面さんです。

注文は原汁牛肉麵(110元)と刀削牛肉湯麺(80元)。ともに不辣。最初っから辛いやつもあるけど、原汁の旨みを堪能して、徐々に辛さを調整して楽しみたい派なんです。そして着丼。

ワイルドに肉を食いちぎる勢いとは裏腹に牛肉がジューシーすぎて口の中で勝手にほぐれて、おじいちゃんでも安心なクオリティーだな。

店内も大混雑できっとおいしい店なんだろう。八角臭強め、スープはあっさりすぎてコクはない。辛味を入れても高菜を入れても個人的には満足できる一杯にはならなかったのは味覚の問題なのかな。だって繁盛してますもん。しかしワタクシとの相性は抜群、ではない。



尊品原汁牛肉面さんで自分に納得できなかったので、名誉挽回に福星路の吉蜂蒸餃さんに行ってみた。満足できなければ上書き保存していけばいい。食欲に従順なだけだった。台湾で思うのは別腹的なおいしいものが多いこと。そのひとつが水餃でしょ。おっとここは水餃の店ではなく蒸餃の店でした。

注文はその蒸餃2籠(18個)60元と酸辣湯20元。もう激安すぎ。店員さんによるけど英語は通じないのを覚悟して、少し指を長くしていったほうがいい。そう指差しと食べる情熱があればなんとかなる。あと笑顔か。

蒸餃は水餃と比べると皮が乾いてパサパサ感があるかなと思ったけどモッチリしててウマウマ。餡の肉々しさ、旨さもさることながらで、長年蒸餃屋さんを営んでいる店に観光客の幼い味覚なんてイチコロですよ。

今日一日お疲れですよ。お疲れですが、海外旅行初日の勢いを利用して夜市をぶらぶらすることにした。台中の夜市といえば逢甲夜市ですよ。思いっきり観光夜市でお値段もそれなりらしいけど、観光客らしく思い出作りにぶらぶらしてみた。

土曜日だからか盛り上がっている、つまり「混雑」です。一通り歩いて足跡は残したんで冷たいものでも食って帰りますよ。立ち寄ったのは喫冰さん。はい、臨時休業。




でも凹まない。だって旅ってそんなもんじゃない。次に向かったのは打鉄豆花さん。豆花屋さんはいっぱいあるけれど器のフォルムだけでこの店を選びました。HPもかわいいので見たほうがいいぞ。

注文はシンプルに手工豆花。トッピングを3つ選ぶ。芋圓、紅豆、薏仁(ハトムギ)。すると店員さんが困ったように芋圓ができるまで20分待てと言う。今度はこっちが困った。20分待って、出来たての芋圓の旨さに思いを馳せてみた。うんうんうん代わりに珍珠(タピオカ)でお願いすることにした。そんなの待てるわけねえし。

そしてお目当ての器に入った手工豆花登場。

すばらしいのは器だけじゃなかったようです。豆花自体がうまうま。豆腐の味は濃いし、たっぷりの豆漿もほのかな甘さで控えめなのがいい。

ほらトッピングを味わい、ご本尊の味も堪能するがいい、そう器のロボット君が語り掛けてくるようだ。こういう素材を大切にする豆花、特にこの店の豆漿の量なら芋圓や珍珠のQQよりもお豆系のほうがいいのかな。この台中滞在中、困ったらここだな。



そして夜が更けてゆく。二日酔いの朝の顔はひどかった。台湾に入国した時の顔は嬉々として輝いていた。そして今風呂上りのオッサンはわかりやすく老けていた。
 


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