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ホイアン・ダナンの旅行記(1日目)
(2019年4月27日~2019年5月5日)



 

2019年5月1日、それは新天皇即位の日。
さかのぼること10ヵ月前、この新天皇即位の日が休日なのか祝日になるのか、それが我が家の直面した事案だった。休日ならば前日と翌日が平日扱い、祝日ならば祝日法(休日法)により前日と翌日が休日になりGWが10連休になる。そう5月1日が休日ならばGWは最長4連休、祝日ならば最長10連休になる。つまり旅行の行き先が変わるだろ?

いつ決まるのか?それも問題だ。2018年7月22日までの通常国会を注視した。議論が先送りされた。そんな国会議員の定数は絶対削減すべきだと憤った。その数日後、5月1日を祝日とする方向だと共同通信が伝えた。8月になった。日に日にチケット代が高騰する夢を見た。10連休が決まったらチケット代の爆上げは確定的だろ。10月13日安部首相が祝日にする方向をほのめかす。やっとか。そして2019年5月1日を祝日とすることが11月13日閣議決定された。

そしてワタクシの手元にはチケット(バウチャー)がある。チケットの発券日を確認する。8月31日。閣議決定される75日前、腹をくくって、一か八かでポチっとクリックしちまったのだ。
 
 

2019年4月27日(土)

平成最後の寒気団が直撃したGW初日、短パンでは心許ない足元は無視し、よーーーし出発だ!!!

しかし出発する前から夫婦の小競り合いが勃発する。今回のキャリアはレガシー。90分前に着けば余裕だろと旦那は言う。何があるかわからないから2時間前到着を訴える嫁がいる。

そして2時間前、羽田空港でヒマをつぶす夫婦の姿が目撃される。

レガシーだぞ、早く着きすぎて恥ずかしいじゃねえか!!!旦那は思った。

「穴があったら入りたい」、身を隠したいほどに恥ずかしい気持ちのときに使うことわざらしい。穴を掘ってでも隠れたいと思わないのでしょうか?今回のハノイまでの往復のキャリアはANAです。
 

NH857 羽田(HND)8:55 ⇒ ハノイ(HAN)12:25

羽田発ハノイ便の機内食はこんな感じ。さすが日系エアラインです。味はウマい。アイスは硬い。CAさんの笑顔も貼り付けたような硬さだ。
 

ハノイ空港にはほぼ定刻に到着です。国際線ターミナルから国内線ターミナルへは連絡バスで移動。乗り継ぎ時間もたっぷりあると余裕をぶっこいていたらこの有様。嗚呼大混雑。

ベトナムと大型連休かぶってますやん!!!

そうそうそう、ダナンまでのフライトの話。ベトナムの国内線はお安く移動できると思い込んでおりました。そう高かった。この旅行のタイミングがベトナムの5連休と被ったから。土日(27、28日)があって4月29日は臨時休日(振替休日)、30日は南部ベトナム解放記念日(サイゴン陥落の日)、5月1日はメーデーの5連休。ベトナム航空もそうだけどベトジェットまで高い。安いけど高い。

で、結局余ってたデルタ航空のマイレージを片道分だけ利用したんだった。百聞は一見に如かず。



それでは3時間のハノイノイバイ空港での退屈な時間潰しのはじまりです。

そうだ、ベトナム旅行全体的に言えることだけど、「安い」という日本人の感覚が惑わしい。日本の物価に比べて安いのか、ベトナムの相場で安いと言ってるのか。ここハノイノイバイ空港の価格帯は市街地と比べてお高い。バスで数十分も行けば安くなることを考えると、東京ディズニーランドに来たような高揚感が芽生えるかと言えば人間はそう便利じゃない。ミッキーもいない。ミッキーはどんなに辛いことがあっても笑顔だ。ワタクシも割高でも笑顔で行こう。

そう思って国内線の第1ターミナルでレストランを探してみた。高い。でも笑顔よ。こんなに?でも笑顔よ。マジかよ?と。で、この際、海外でしか食わんバーガーキングを食おうと思ったら日本よりも割高で慄いた。思い直してみた。ベトナムの麺類って基本的に薄味で、自分で味をカスタマイズするじゃないっすか。ならば、空港の麺類も平凡でマズくはないだろう。
そんなわけで国内線ターミナルの中で割安だったNgoc Suong Restaurantで食べることにした。
 

注文はフォーボー(牛肉)とフォーガー(鶏肉)、各55,000ドン。
ありがたい、やっぱり薄味で無難な味でした。あとは自分次第だ。
 

そんなわけで、ハノイノイバイ空港での壮大なる時間つぶしは椅子にかじり尽くし、
 

VN181 ハノイ(HAN)16:35 ⇒ ダナン(DAD)17:55

ダナン空港に飛び立ったわけです。ダナン空港にはほぼ定刻着。しかし荷物が出てこない。まだかまだかとスーツケースを待っていると荷物を吐き出すベルトコンベアが止まる。再始動の様子もない。静寂。

もしかしてロストバゲージか?仮に荷物が届くまでの着替え等の費用を貰ってもダナンでどんな服を買えばいいのか悩む。新品でも一回洗濯しないと着用したくない潔癖症の自分に困る。

同じように荷物を待っている乗客が20人位いる。何人かがベトナム航空の職員に詰め寄る。ワタクシもその根性は持ち合わせていないが野次馬根性を発揮する。言い寄られた職員がどこかに消える。しばらくするとうなり音と同時にベルトコンベアが再び荷物を吐き出し始めた。どうも機体から運び出したコンテナのひとつをウッカリしちゃったようだ。
 
 
 
ダナンからホイアンまでの移動手段は①公共バス、②シャトルサービス、③タクシー、④Grabなどいろいろありますが、今回はホテルの送迎サービスを利用することにしました。13ドルなり。時間と便利さを考えたらタクシーやGrabよりも安かった。

空港の到着口で、自分の名前を掲げたホテルの人と出会う。はっはじめまして!出会い系か?遅れたのはベトナム航空のせいです。足早にホテルへ。でっ出会い系か!?






もちろんこれで一日が終わるわけがない。期待と食欲を背負い込んでます。


ホイアンに着いて早々、ホテルの人はチェックインだとか部屋の案内をしたがるけれど、君たちには君たちのプライオリティーがあるだろうけど、私たちにだってそのプライオリティーってやつがあるんだ。空腹なんだ。でもガマンした。外面はいいのだ。

そして部屋の説明が丁寧なんだよとグチグチ言いつつ、ホイアン一食目のお店に辿り着きましたよ。Madam Khanh The Banh Mi Queenさん、閉店してましたよ。しかし口はバインミーを欲してるわけで、Banh Mi Sumさんに行ってみた。
  

ベトナム初食がバインミーなんて、前回帰国時のご飯がハノイ空港でのバインミーPさんだったことを考えると、「礼に始まり礼に終わる」、あらため「Bに始まりBに終わる」わけで武士道まっしぐらだな。

この店に来た理由は2つ。ポジティブさはない。営業時間が長いのと、バインミーシウマイがあるから。つくねのバインミーと言ったほうがいいのかもしれんが、崎陽軒Loverは敢えてシュウマイではなくシウマイ推しなのだ。

メニューは見当たらない。仕方ないからミックスとシウマイを注文してみた。お会計はふたつで4万ドン。もしかしてボラれてるかもしれん。そんな胸騒ぎがする。

しかし頬張れば、おいしいぞ、おいしい。なかなかバインミーにその店の特徴を求めるのは困難だ。マナカナ、たっち、堂本兄弟の見分けくらい難しいのだ。ただ夜遅くに行列のないバインミー屋さんをホイアンでお探しならこの店がいいぞ。
 

その後夜のホイアンを散歩してみた。あれが来遠橋(日本橋)だよ。あれがチケットの検問所だね。来遠橋(日本橋)の横を通り過ぎるだけでもチケットが必要なんだね。とほぼ棒読みの会話が続く。

ホイアンは16世紀~17世紀に「海のシルクロード」の中継地としてトゥボン川沿いに栄えた町で、現在は世界遺産になったらしい。受け売りです。

1953年の江戸時代初期に住んでいた日本人によって架けられたのが来遠橋(諸説あり)、別名で日本橋。18時以降は見学が無料らしいので行ってみたのにチケットを要求されるとは。ちなみにライトアップは18時から22時の間らしい。

史跡とか見て感動できない自分が憎い。しかしこれだけはわかった。来遠橋(日本橋)の夜景撮影はなかなか難しいぞ。


その後、熱気に満ちたホイアンの夜に触れ、興奮で眠れない気がしてバインセオ屋さんに行ってみた。睡眠導入食とでも言えばいいのでしょうか?バインセオのように包まれて快眠したいという潜在意識でしょうか?
 

場所はアンホイのホイアンナイトマーケットを右にずんずん突き進んだところ。Bánh Xèo Cô Anh, Sông Hoàiさん。バインセオを注文すると付け合わせの葉っぱ類とキュウリと濃厚そうなタレが運ばれてくる。ライスペーパーもある。ここの葉っぱにバラエティーさはない。苦いやつとか臭いやつとかマニアックな葉っぱがなく食べやすいような少々寂しいような。

バインセオは結構肉厚で、表面がサクサクしてて、もやしと豚肉が入っていてボリュームがある。タレはピーナッツダレのような感じで濃厚でもちろん旨い。でもベトナム南部の酸味が効いたタレのほうが個人的には好き。味は言わずもがな。おいしいに決まっているじゃないですか。



帰り道、クールで冷淡で、料理で言ったら「冷静トマトソースの深谷ネギ」のようなワタクシでさえランタンの幻想に酔わされたので、その写真をここにお披露目します。
 

ちなみに後日、FoodyでBanh Mi Sumさんのメニューを見てみた。2つで4万ドンってどんな計算でしたっけ?
 
 



ホイアン・ダナンの旅行記(2日目)
(2019年4月27日~2019年5月5日)



 

ホイアン2日目(2019年4月28日)

カール・ヒルティの名言に「寝床につくときに、 翌朝起きることを楽しみにしている人は幸福である」というのがある。今日は何を食べるの?そう楽しみにしている嫁も幸福である。

朝ごはんはホテル飯。本日はヘルシーにオートミール、ヨーグルト、フルーツ、画像にはないけどパンケーキとベトナムコーヒーでした。
 

今回のホイアン滞在中のホテルはなかなか良かった。

画像はチェックインしたときの夜の画像だけど部屋は新しく清潔感有り。3階でバルコニーが有って洗濯物がよく乾く。WIFIさくさく。レンタル自転車無料。これで4泊1,764,000ドン。8,820円。一泊あたり2,205円。本来はもっと安いのかもしれんがベトナム国民も連休なんでしょーがない。
 
 

本日のご予定はなーい。

強いて言えば、日本から申し込んでおいたミーソンツアーの最終確認のためシンツーリストに行かねばならんくらいだ。

しかしウズウズした結果、自転車でクアダイビーチまで行ってみた。本当はアンバンビーチに向かったはずがこうなった。海は広いな大きいな、おまけにひとつで繋がっているから一緒なのだ。
 

クアダイビーチもアンバンビーチも自転車の駐輪代は必要だね。ビーチで泳ぐつもりもゆっくりするつもりもなかったから写真だけ撮って帰ってきました。

クアダイビーチの駐輪代の徴収はいいんだけど、アンバンビーチに駐輪するときは要注意です。ビーチの駐輪場のお客(自転車)争奪戦が繰り広げられます。

声掛けだけだったらいい。無理やりハンドルを押さえて止めようとしたりするんでかなり危険です。
 

アンバンビーチの帰り道、昼飯っすよ。お腹を空かすために自転車を漕ぎました。これは過言ではない。アンバンビーチ辺りでいいレストランを探したら日本人御用達のPurple Lantern Restaurant(パープル ランタン)さんがあったけど、まだ開店前。

それならばとNHKの「2度目のベトナム」でも紹介されたらしいオーガニックの店Baby Mustard(ベイビーマスタード)さんに行ってみた。店の前には畑が広がる。そうチャークエ野菜村で自然栽培された野菜やハーブなど新鮮な食材をふんだんに使った料理を出すらしい。

注文は季節野菜のオイスターソース炒め(35,000ドン)、ナスのクレイポット(40,000ドン)、エビとトマトのレモングラスのスープ(37,000ドン)。
 

いやーどれを食ってもウマウマですよ。野菜が瑞々しくて、味わいが濃い。野菜にこだわっている分、調理にも気を使っていて上品で丁寧。スープはトマトがホールで入っていて、酸味、野菜の甘み、レモングラスの爽やかさがクセになる感じ。オイスターソースで絡められたこの日の季節野菜はインゲン推し。そこにブロッコリー、白菜、塩加減が絶妙で白米が進む。

そしてもっと白米が進むのはナスのクレイポット、これ絶品ですよ。ふっくら炊かれたナスが味わい深くてジューシーで、見た目はしょーもないけど最高でした。



美味しいものを食ったのに次に目指すのも食い物です。ホイアン市場にバインミーフーンの偽物があるらしく、そこが旨いらしい。本物のバインミーフーンさん前を通過。大行列。さすが本物。そこから数分、ホイアン市場までやって来て、お目当ての偽物バインミーフーンさん発見。看板はある。行列はない。そもそも閉店中じゃねえか。

しょーがないので、ホイアン市場でマンゴーシントーを買って、トゥボン川の川向うに行ってみた。
 

京都の「伊根の舟屋」に憧れ続け早十数年。いつかは行きたい、そう思っていた。代わりに世界遺産のホイアン旧市街を眺めるこの場所で伊根の舟屋気分を浸っております。

似ているか似ていないか、行ってないから知る由もない。雰囲気ですよ。節約技のひとつをご存知でしょうか。リプレイス、代用することが大事なんですよ。ビールを発泡酒にする。洋服を新品から古着にする。京都をベトナムにする。

ホテルに戻る前にカフェで一服ですね。嫁の趣味はカフェ巡りらしい。そんな嫁セレクトのカフェはホイアン旧市街の細い路地を入ったThe Espresso Stationさん。日本人率50%。カメラ女子多し。ベタな情報に踊らされたようです。そっち系の人気店です。
 

嫁の注文はバカの一つ覚えココナッツコーヒー、ワタクシはコーヒーフラッペ的なものを連想させるメニューを注文。

そして運ばれてきたのがコレだった。ココナッツコーヒーはいい。問題はコーヒーフラッペ的なものを勝手に連想して(間違って)注文したワタクシだった。汗だくで、ベトナムの暑さに参っていたワタクシが欲していたのはキンキンに冷えてて甘々なコーヒーだった。そんな熱中症寸前のワタクシの眼前にはなぜか(自分で間違ったのだが)微糖で苦いコーヒーが・・・。
  
 
カフェ巡りを趣味に持つ嫁を持った旦那の教訓、カフェのコーヒー系メニューは理解困難につき、ゆとりと大きな器を持ち合わせていない場合はベタなものを注文すべし。


甘さを吸収できなかった結果、ホイアン市場で買ったカットマンゴーをホテルでやけ食いする。マンゴーはこんなワタクシにも甘かった。やっぱカットマンゴーこそマンゴーだな。
 
 
夜ごはんはホイアンに来たら、ここさえ押さえておけばなんとかなる。バインミーフーンさんです。

店名からしてバインミー屋さんだけど、内用ならホイアンの名物料理の揚げワンタンやらミークワン、カウラウ、バインセオなんかも食えるのだ。だからホワイトローズや揚げワンタンを食い忘れそうならここで気軽にOK。

しかもここの揚げワンタン(5万ドン)は皮の上に豚肉やエビ、パイナップル、野菜など載っていて、味付けは酢豚風でパーティー気分間違いなしらしい。

注文はその揚げワンタン、カウラウ、バインミーはタップカム(25,000ドン)とチーズ&オニオン(15,000ドン)の4つ。注文しすぎかと心配したらパーティー気分満載の揚げワンタンが売り切れで、胸をなでおろしたのは言うまでもない。
  

バインミーは最高だ。サクサクと軽い口当たりのバゲット。タップカムの具材は、ベトナムハム、チャーシュー、パテ、目玉焼き、トマト、レタス、きゅうり、玉ねぎの薄切り、ネギ、ナマスなどなど。味付けはチリソースなんだけど中華テイストもあるのかな、粒胡椒が効いていてピリリと締まりがあるのがいい。お肉系たっぷりでボリュームもあり、ハードな感じもするけど、香草や野菜が多くてサクッと食べれちゃうんだよな。大笑い。

チーズ&オニオンのバインミーは、バゲットは変わらず軽くて美味い。でも餡のパンチ不足は否めないかな。おいしいんだけど味がぼんやりしちゃってるぞ。
 

そして初カオラウ(30,000ドン)登場。嗚呼この麺のモチモチ感がたまらん。トッピングはチャーシューに揚げワンタン、ネギ。これを混ぜ混ぜして食らう。タレはややコッテリだけど和えるにはちょうどいい。ライムを絞ってさっぱり旨い。辛味を足してピリ辛ウマい。

肉を食わん嫁もカオラウがあれば安泰です。
 
 
バインミーフーンさんの混雑を避けるために早めに夕食を取った結果、ホイアン旧市街のフォトジェニックなスポットに辿り着いたのは日没前。ちょうどいい。

前日は暗すぎだったかな。この時間になると観光客がどっと繰り出して、ランタンに照らされた長く短い祭りがはじまる。
 
 





ホイアン・ダナンの旅行記(3日目)
(2019年4月27日~2019年5月5日)



 

ベトナム3日目は目覚ましで起きる。ミーソン遺跡へのツアーに参加します。4時半集合です。日中のツアーのほうが一般的なんでしょうが、暑さと混雑を考えて早朝出発を選んでみました。

ツアーは日本からネットでシンツーリストに申し込んでおきましたよ。ホテルまでお迎え有り。早朝のツアー参加者だけに皆モチベーションが高めで遅刻者皆無。順調に鮨詰めのワゴン車でミーソン遺跡まで1時間程度でした。

そう5時半にミーソン遺跡のゲートに到着。ミーソン遺跡の開門は6時。ここでツアー代金に含まれている朝食(サンドイッチ)が配られた。袋を開けて失笑。
 

サンドイッチの中身を開いて大爆笑。朝の5時半から大爆笑できるなんてサプライズすぎるだろ。そうパンにはマーガリンだけが塗られている。同梱のバナナと茹で卵を見やる。貴様はバナナサンドイッチ派?玉子サンドイッチ派?と訴えかけてくるぞーーー!
 

6時ちょうど、ミーソン遺跡開門と同時に入場。遺跡群まではカートで移動できるので楽です。

ミーソン遺跡とは乃木坂46「ジコチューで行こう!」のMV撮影地です。ってそうだけど、改めてミーソン遺跡とは、1999年にユネスコに登録された世界文化遺産ですね。四方を山に囲まれ、チャム族が築いた王朝『チャンパ王国』時代の聖地で、当時は限られた人しか近づくことができなかった神聖な場所だったらしい。
ベトナム戦争でアメリカ軍の空爆に合うも、今でも一部の建造物が残っていました。それがミーソン遺跡、世界遺産という観光資源ですね。カンボジアのアンコールワット同様に修復作業も進んでいましたよ。
 

ホテルに戻ってきたのは9時過ぎ。
帰ってきた足で朝食をいただきました。この日もフルーツ目当てのオートミール食。
 

お隣りのテーブルではイギリス人が食事をしていて、彼は所謂西洋風の朝食だったんだけど、そこでフルーツとパンケーキが全てのメニューに付くらしいことが発覚!!!

ここの朝食はカオラウ、ミークワン、フォー、西洋風、オートミールなどから前日に注文しておくタイプなんだけど、フルーツが全てに付くならオートミールにこだわる必要なしでした。
 

ホテルで少し休んで、12時、自転車をクアダイエリアまで走らせた。昨日ヒマつぶしに目星を付けておいたシーフード店A Roi Seafood Restaurantさんに突入です。ってか12時過ぎでこの店は満席、両隣りの店は閑散なのは謎です。

満席で、しかも客の甲殻類をむさぼり食う姿に圧倒されて一瞬ひるむ。そこに店員さんが「ここ、ここ来なさい」と麺置き場だったところに場所を作ってくれた。もうこれで逃げられん。

注文はハマグリのレモングラス蒸し、ホタテのネギ油焼き、空心菜、白米。
 

まず空心菜がやってきた。そのボリュームにマッチ箱を横に置きたい衝動に駆られる。普通にウマい。
次にホタテのネギ油焼きがやってきた。うーん薄々気づいていたけど、やっぱりムイネーでよく食ってたやつと別もんだな。こっちのネギ油焼きってナッツの主張が強くてネギ油の風味が負けちゃってる感じがする。もうこれは先入観が邪魔しちゃってる話で、初めて食う人にはこれぞネギ油焼きなんだろうな。

そして本日の主役ハマグリのレモングラス蒸しが白米を携えてやってきた。たっぷりのスープをすすってみた。はい、おいしい確定!

ハマグリの身はぷっくりしてて火はしっかり通っているのに硬さなんて全然なくてプリップリ美味しい。スープはハマグリの旨味にレモングラス、ショウガ、唐辛子が効いていてクセになるやつ。これってスープ料理なのか?そう思った。汗だくで食いましたよ。最高。
 

ホイアン旧市街まで戻って再度ホイアン市場の偽物バインミーフーンさんに行ってみた。本日も絶賛連休中です。



ホテルに戻る前に嫁の趣味を遂行すべきカフェ巡りへ。今回はおっさんセレクトのカフェPhin Coffeeさんです。隠れ家のような店構えですな。
 

おっさんセレクトなカフェだけにおしゃれな瓶の水と、焼肉松葉の湯飲み登場?

焼肉後のほうじ茶を何杯注がれただろう器も、ところ変わればお洒落なわけですよ。同じ日本人が見たらおっさんが湯飲みで焼酎を呑んでるように見えたかも。

そんなおっさんが注文したのはホームメイドヨーグルトとココナッツコーヒー。
 

ここはいいぞ。コーヒーがウマい。ヨーグルトもウマい。いい風が吹いている(錯覚)。雰囲気もいいんで落ち着いてだらだらしてしまった。他のメニューも気になるしリピしたいくらいだ。いやいやいや、おそらく数カ月後に来るな。





空腹はやってこなくても、光陰矢の如し。夜ごはんの時間だ。


アジアに来てもハンバーガーとピザとフィッシュアンドチップスばっか食ってる欧米人は損をしていると思った。ベトナムに来て、ホイアンに来て、タイ料理屋のThai Marketさんのテーブルに座っている我が家も損をしているのかもしれん。やや後ろめたさも感じている。
 

注文は干しエビのソムタム、トムヤムクン、空心菜炒め、もち米です。タイ料理屋での注文はほぼこれ。

まず干しエビのソムタムが登場。鮮やかな色の青パパイヤに、たっぷりの干しエビ。この干しエビが食感、風味とも豊かでソムタムの辛さに負けない主張がすばらしい。

次にトムヤムクン登場。来た時にちょっと失敗かと思った。色合いに赤みがなくスッキリしたクリアタイプのものかもと。でも食べて満足、しっかりコクがあって濃厚なスープでウマウマ。具材はエビ、トマト、キノコなどなど。

ここまででも十分おいしいタイ料理屋さんだと思ったけど、空心菜が来てちょっと感動した。お値段はほぼ同じなのにランチで食った空心菜の量はこの2倍はあった。だから見た目はショボいとさえ思った。それなのに食って感動ですよ。こんなに空心菜のことを考えて炒めたものを食ったことがないとさえ思ったぞ。こんなシャキシャキ、瑞々しい空心菜炒めがあったなんて。

そんなわけで空心菜をよく考える一日でございました。
 

ホイアン旧市街を歩く。時間はまだ19時前だった。このままでは夜中空腹で眠れない。そう意を決して、本日も懲りずにバインミーを買いに行ってしまった。バインミーフーンさんほどじゃないけどホイアンで有名なPhi Banh miさんです。

フジノさん作の日本語メニューがある店ですよ。来店動機を言いましょう。ワタクシ、アボカドが大好きなんです。知っているベトナム語はシンチャオ(こんにちは)とボー(アボカドor牛肉)のみ。ここのメニューにはアボカドがトッピングできるとか。ただアボカド愛好者は正直に申し上げます。アボカドは味を円やかにブレさせるので食材本来の旨さを損なわせる可能性がございます。チーズほどの謙虚さを希望します。
 

注文はフジノさん曰くベトナム風サンドイッチ(Traditional Vietnamese)。アボカドに翻弄される具材たちは豚肉、ハム、パテ、キュウリ、ナマス。そしてアボカド。サックサクのバゲットを頬張れば、笑った、大笑いした。

アボカドで全体的な味がクリーミーになってボヤけると心配していたら、アボカドが謙虚で、他の食材ともいい絡み方をしていてウマウマですよ。アボカド自体もニョクマム(魚醤)とマッチしていい感じ。アボカドトッピングがある以上、ワタクシはこのバインミー屋さんに再訪する可能性ありありです。
 
 
19時過ぎ、この時間に帰ったらホテルの人に心配されるかもと余計な思いがよぎる。

杞憂に終わった。ホテルの門番(バカ息子)はテレビを見ながら爆睡中だった。
 




ホイアン・ホイアンの旅行記(4日目)
(2019年4月27日~2019年5月5日)



 

ホイアン4日目。あくびとは怠け者の咆哮である。

昨日の英国紳士の教え(たまたま食べているものを覗いただけ)により、本日からはローカルフードをいただくことに。はい、本日はミークワンです。
 

ミークアンの麺は平打ちの米粉麺できしめんのようにもちもち。トマトを煮込んだ汁が少量入ったぶっかけ麺のようで、この汁が少し甘辛くて、魚介系でやさしい感じ。

トッピングはエビや豚肉、ネギ、もやし、アクセントになっているピーナッツ、香ばしさを感じさせるせんべいなどなど。これらを底から豪快に混ぜて食う醍醐味は最高で、食感はお祭り騒ぎだ。あっさり味なんで味変にチリ(辛味)をぶっかければ違ったおいしさがやってくるぞ。

この旅行中に食べたいものがたくさんあった。カオラウ、コムガーなどなど。しかし食う機会は一日に数回、そんな数少ないチャンスにオートミールを食ってた自分が残念すぎる。





朝食後カフェスアダーを飲んでいると、ホテルの人に「今日は何するの?」と尋ねられる。結果お互いが苦笑いになるほどやることがない。そんな夫婦の今日の課題は、部屋の掃除のためにまとまった時間部屋を明け渡さなければならん、さてどうする?となり、午前中は部屋にこもり、昼前から3時間くらい外出する作戦を立てた。外出は暑いホイアンではまさに死活問題なのだ。

そんなわけで、昼前に自転車でひとっ走りしてランチへ。2日前にも行ったBaby Mustard(ベイビーマスタード)さんです。これだけおいしい麺類があるベトナムでも男には譲れないものがある。一日一白米です。

注文はナスのクレイポット(4万ドン)、タマリンドソースの豆腐炒め(7万ドン)。2人でもう一品くらい注文したほうが満腹にはなるけど、軽食が多いベトナムだけに食べすぎは禁物なのだ。
 

ナスのクレイポットはいいだろう。連続で食べてるんだからおいしい証だろ。問題はタマリンドソースの豆腐炒め。配膳されたときに夫婦が揃ってしかめっ面になったのは言うまでもない。

見た目、豆腐にあんかけをぶっかけただけの感じで、おかず感もないし、食指が全然動かんかった。しかし食って大笑い。豆腐は豆腐だけど、何ですかこのタマリンドソースの病みつき感は!!!

濃厚な酸味、コクが素晴らしく、安っぽい例えで申し訳ないけど酢豚の餡を超々々々々上品かつ美味しくした感じで最高にウマウマ。以前食べたタマリンドソースとも全然違ったぞ。白米は進む。タマリンドソースの皿は最終的に拭き取ったようにピカピカになる。おいしいものが多すぎて困りますって。


夜ごはんはバインミーをハシゴすることに決定。

一軒目はホイアン滞在中2回目のバインミーフーンさん。時々後悔するんだけど、口コミでみんなが絶賛したものを食べて、自分の好物はこれじゃなかったとハタと気付かされる。今回の場合で言うと、ワタクシはハムがあんまり得意じゃなくてチキンが大好きなわけで、前回ハムたっぷりのバインミータップカムをチョイスしたことを少々後悔しているのだ。

そんなわけで、今回の注文はバインミーチキンと嫁のカオラウ。
 

ここのチキンのバインミー、ワタクシ大絶賛です。ウマウマっすよ。餡はチキンとチーズとオニオンなどなど。このバインミーはソースらしいソースがかかっておらず、さっぱりしながらも、チキンの塩分とチーズの塩分が別々の存在として味覚を刺激して笑ってしまいましたよ。

塩分が強めかと言えば、そこはオニオンがいい仕事をするわけですよ。味変にチリソースを掛けようか迷った挙句、十分ウマくてその勇気を最後まで持てませんでした。とんだチキン野郎ですよ、チキンだけに。
 

バインミーフーンさんをあとにして、ハシゴ先はホイアン初日に営業時間に間に合わなかったMadam Khanh The Banh Mi Queenさんです。これでホイアンの有名バインミー3店コンプリートです。

注文はバインミーチキン(2.5万ドン)とベジタリアン(2万ドン)。チキンはミックスよりも5千ドン高いぶん期待も高まる。
 

そして頬張った。ここのバインミーの特徴は餡のひと手間かな。他店はハムやチャーシューが肉々しく鎮座しているわけですが、この店はそんな肉類が食べやすくカットされている。ガッツリ感はないけど他のトッピングとより絡み合い、そこにミートソースっぽいものがかかっているのだ。

このミートソースはひき肉とキクラゲが入った中華テイストでラー油のような風味もあってピリ辛な味わい。このソースはミックスに合うだろう。そう思った。チキンには合わんかった。淡白なチキンにこのソースは全然合わんかった。

しかし発見もある。ベジタリアンのバインミーが激しくウマウマでした。具材はトマト、玉子焼き、チーズ、香草類。そうシンプルです。目玉のトッピングはなし。普通の野菜サンド的なんだけど、トマトとかバゲットの味が堪能できてそれが良かったかな。

今回のホイアンでのバインミー事情を踏まえて次回はこんな感じかな。バインミーフーンではチキンのバインミー、マダムカーンではベジタリアン、Phi Banh miではアボカド入りだな。

この日は4月30日、日本では平成最後の日。ベトナムでは南部ベトナム解放記念日(サイゴン陥落の日)で町は賑わっている。大都市では花火大会も予定されている。

20時過ぎ、ここホイアンでも花火らしい音と光が夜空を染める。空は花火の音が延々と響き続いていた。なかなか豪華だと思ったら豪雨になった。花火ではなく、稲光だったらしい。
 



ホイアン・ダナンの旅行記(5日目)
(2019年4月27日~2019年5月5日)



 

2019年5月1日
今日から日本では改元されて平成から令和に代わる。ベトナムではいつもの日常が続く。

本日の朝ごはんはカオラウ。モチモチした麺にチャーシューや揚げワンタン、野菜、香草がのった麺料理。野菜もたっぷりで、魚醤の香りが口いっぱいに広がる。カオラウは、伊勢うどんをルーツに持つと言われているらしい。コシのある麺に醤油ベースの甘めのタレが掛かっていて、それを混ぜて食べましたよ。

会うは別れの始め。

ホイアン滞在はこれで終了。少し部屋でゆっくりして次の目的地ダナンに向かいましょう。この移動方法も往路と一緒で公共バス、送迎サービス、タクシー、Grabなどなど。
時間が有り余ってる我が家ですから、そこは公共バスですよ。しかし、バス乗り場までは徒歩15分、暑さを考慮して迷わずバス乗り場までGrab利用しちゃいました。
 

そしてバス乗り場で止まっていたバスがこれです。

窓全開。スーツケース持参で乗り込むと、先に乗っていた日本人女性がちょうどバス料金徴収中だった。ひとり3万ドン。ダナンバスのHPに掲載されている金額は1.8万ドン。そのページを見せながらバスの車掌さんにふたりで4万ドン渡すと、スーツケースを指さし6万ドン払えという。ゴネると、スーツケースに向けられていた指が外に向けられる。6万ドン支払わねえのならバスを降りやがれ、ということらしい。先に乗車していた日本人女性は荷物無しでひとり3万ドン。それに比べればと不承不承ながら納得することにした。

その後、別の外国人が乗って来ても3万ドン徴収。したり顔でこちらを見て「みんな平等だろ」と親指を立てる。日本人だからボラれてるというよりも外国人料金なのかな。
 

そんなダナンに向かう揺れるバスの中はこんな感じ。荷物は山積み。嘔吐する現地人あり。カオス。



バスを降りたのはダナン大聖堂のあたり。所要時間はおよそ30分。ホテルに着いたのは11時前。チェックインまではまだまだ時間があるので荷物だけ置かしてもらおうと思ったら、仰々しく「あなたたちはラッキーさんだ!」とそのままお部屋に通される。おまけに、朝食なしプランだったのに朝食券まで渡される。はじめまして、ダナンでの源氏名ラッキーさんです。

ホテルのお部屋はこんな感じ。タイムセールで激安だったのに8階です。2泊で5,491円、一泊当たり2,745円なり。
 

ダナンでやりたいことは「買い物」です、パワースポットでもある五行山にも行くつもりだったけどこの暑さで行くことを謹んでご辞退申し上げました。その買い物前にこのダナンでの食事事情を左右すべくブンティットヌンの店に行ってみた。ハン市場からも近いBun Thit Nuong Phu Hongさんです。店先でお肉を炭火焼きしているので、香りに誘われること間違いなし。

ブンティットヌンは甘辛いソースと焼き肉を絡めていただく汁なしのブン料理。ブンは麺、ティットは肉、ヌーンは焼くという意味。

注文はそのブンティットヌン。
 

ここのブンティットヌンのトッピングは牛肉、ナマスとキュウリなどなど。レタスたっぷりサラダ麺という感じじゃなく、ジャンク感のほうが強いかな。底部に潜む濃厚なピーナッツダレをよく絡めて食ってみた。ウマウマ。フライドオニオンの香ばしさもいいぞ。

ただやっぱり個人的にはコッテリじゃなくてホーチミンとかで食える酸味の効いたタレのほうが好きだな。しゃぶしゃぶをゴマダレで食うかポン酢で食うか問題と同じだね。

ウマウマだけど、これでハッキリしたぞ。ダナンで有名なBánh xèo bà Dưỡng(バインセオ・バーユオン)さんのバインセオもピーナッツダレ。もう行こうかなんて悩みません。





食後はBIG-Cまでお買い物。お目当てのものは見つからーず。この日は5月1日メーデーということもあり休業している店も多い。こんな日は買い物日和にあらず。カフェでお休みすることに。目星を付けていたカフェも休業。ふらっとLiferia Coffeeさんに飛び込んでみた。

メニューを見てるとピンス(韓国系カキ氷)もあるけど、やっぱコーヒー系でしょとこんなん注文してみた。
 

ここのカフェ、ゆっくりできて落ち着いてなかなかですよ。座席の間隔も広いし、店員さんの気配もあまり感じない。窓の向こうではヒマつぶしに困っている日本人観光客が多数見える。

必死に話しかける嫁を無視して、この旅に持参した文庫本を真剣に読みふけてみた。読み切れなかったらただのお荷物になっちまうからこっちこそ必死なんです。


夕飯はダナンに来たんだからシーフードを食おう。当初ホテルの場所をミーケビーチあたりで予定していたから数多あるシーフードレストランで良さげな店を歩いて探そうと思っていた。それがプランを練っていく中で、ホテルの立地が市街地のほうが便利なんじゃねという結論に至る。シーフードを食いにミーケビーチまでタクシーで行けばいいかと。しかし見つけてしまった。旧市街の中のシーフード店を。しかもホテルから近い。口コミを見てるとミーケビーチよりもお値段もお安いらしい。

英語メニューはあった。しかし写真が全てに網羅されていないからそこは指差しと呪文のようなベトナム語(料理名)で何とかって感じ。一部の商品は時価っぽくて不安もある。

注文はハマグリのレモングラス蒸し、空心菜炒め、シーフードチャーハン。
 

まずハマグリのレモングラス蒸しが来た。相変わらずハマグリがぷっくり柔らかく蒸されておいしゅうございますよ。そして空心菜炒めは言わずもがな。

素晴らしかったのは最後の海鮮チャーハン。具材のエビやイカは細かくカットされていて見栄えはパッとしない。でも味は最高。炒め方といい塩加減が秀逸で、結構な量なのにペロリンチョでした。

お会計は時価ということもあり(時価の金額を確認する術もなく)ビビりましが激安すぎました。





食後はハン川に掛かるドラゴンブリッジまでお散歩。
 

赤、青、緑、黄色ときれいにライトアップされていますね。ドラゴンブリッジのドラゴンが火を吹くショーは土日のみということで本日はお休みでした。



ハン川沿いを散歩したあとは、ウォーターフロントのデザート屋さんで一休み。同じような店が3つ並びすさまじいお客さん争奪戦が繰り広げられている。その中の198番の店(Dừa xiêm Bến Tre 198)に入店してみた。
 

注文はココナッツアイス。くりぬいたココナッツの中にはアイスが入っていて、そこにココナッツの実、ナッツが入っている。そんなアイスと一緒に提供されるのがココナッツジュース。なんか得した気分だね。

帰り道、一本裏道を歩いていたら、ローカルたちがわいわいココナッツアイスを食べている店を発見。ほぼ同じ商品。たぶん、川沿いの3店舗はドラゴンブリッジなどのきらびやかなリバーサイドの景色と雰囲気を味わう外国人観光客向けで、お値段もお高めなんだろうね。
 

ホテルへの帰り道、ダナン大聖堂の写真を撮ってみた。
ホーチミンのタンディン教会と同じピンクの教会でした。実にハレンチだ。
 



ホイアン・ダナンの旅行記(6日目)
(2019年4月27日~2019年5月5日)



 

ダナン2日目

青菜に塩、朝っぱらからこのことわざが頭の中をループする。青菜に塩、意味は「生き生きしていた青菜に塩をふりかけると萎れてしまうことから、ものごとがうまくいかず、元気がなくなった人の様子」らしい。ワタクシの頭の中ではこの旅行中に3回食った青菜(空心菜)の思い出がよぎっていた。

やっぱ塩加減は大事だな。
 

朝食はホテル。朝食なしプランで予約をしたんだけど、チェックイン時に朝食券をいただいたのでご相伴にあずかる。ダナンでの源氏名がラッキーさんだった。

メニューは欧米人好きのものからローカルの麺料理などなどのビュッフェ。ワタクシはブレずにフルーツ食ですよ。スイカ、マンゴー、パッションフルーツ。マンゴーはもちろんお替りしたぞ。



あらためましてダナンでやりたいことは「買い物」です。前日はメーデーで休業中も多かったから本日それ実行です。とか言いつつ、欲しいものはガックフルーツのサプリメントだけですよ。

ガックフルーツは、ベータカロテンがニンジンの10倍、リコピンはトマトの70倍という栄養価で、他にもビタミンA、ビタミンE、亜鉛も非常に豊富なスーパーフルーツらしいです。おっさんのくせに最近加齢に抗っておりますの。ごきげんよう。しかもホイアンで買ったのはDHAが入っていなかったらしい。
 

もう結果だけ言おう。店舗によってお値段は違って、6万ドン、6.3万ドン、6.5万ドン、7万ドン、7.5万ドンって感じでした。7万ドンの店は値段を聞いてサクッと帰ろうとすると引き留められて6万ドンまで値引きしてくれたけどな。



そんな買い物の途中、ダナン名物のブンチャーカーを食べようと思った。でもどの店がいいのか迷う。口コミを見ても、だいたい3店舗に限られていて、そもそもバインミーやフォーのように食べ比べる人が絶対的に少ないのかもしれん。

そんな中、Bun Cha Ca Ong Ta(ブンチャーカーオンター)さんとBUN CHA CA BA PHIEN(ブンチャーカー・バーフィエン)さんで最終的に迷っていたら、トマトの酸味が感じられるスープの店があるというのでそっちに行くことにした。Bún Chả Cá 109(ブンチャーカー109)さんです。
 
 
注文は、ってかメニューはブンチャーカーしかないぞ。

ブンチャーカーとは、牛、豚、魚の骨、トマトや野菜からダシを取ったスープに、魚のすり身揚げ(さつま揚げ)がたっぷり入った麺らしい。

スープは動物系の出汁やキャベツの甘みなどいろんな旨味が出ていてコクがあるのに、トマトの甘酸っぱい酸味もあってさっぱりしててウマウマですよ。トッピングのさつま揚げは味濃いめ。バランスってやつなんですね。酸味がたまらなく食欲を増進して、食傷気味だったのに食える食える。ブンチャーカーってさつま揚げのほうがフィーチャーされがちだけどやっぱスープが主役ですよ。




ベトナムでワタクシの精神安定剤と言ったらチェーです。そうブンチャーカーを食ったあと迷わずChè Xuân Trangさんに行きましたよ。

この店は間口が広くて、他のチェー屋さんと比べて入りやすい。

注文は迷わずチェー・タップカム(che thap cam)と紅豆のチェーです。タップカムとはミックスという意味で、紅豆、黒豆、ココナッツ、タロイモなどいろいろな味を楽しめる優柔不断な人間にはピッタリなのです。まあ嫁がそれです。ワタクシは男らしく紅豆一筋です。
  
 
味は全体的に甘いんだけど、氷のシャリシャリ感とトッピングによる味の変化が楽しめて好きなんだよね。暑い国にいると甘いものを食うのに罪悪感なんてなくて、栄養ドリンク的なパワーチャージってやつだな。

日本でバインミー屋があったら行くかもしれないけど、チェー屋には行かないけどね。


ホテルで作戦会議。もう少しガックフルーツのサプリメントを買うべきか?それならば両替が必要だぞ。両替はハン市場横まで行かねばならん。その前に糖分補給だなと、ホテルの近くの人気のジェラート屋Boulevard Gelato & Coffeeさんに行ってみた。
 

店内はベトナムらしからぬお洒落感な雰囲気。2階の客室には冷房も完備されていてゆっくり休む人にはいいかも。我が家はホテルで涼んで来た後だったので、1階の窓枠を利用した半アウトドアの席でダナンの風景なんか眺めながらジェラートをいただきました。普通にウマし。

ダナンの町に来て思ったのは、これはダナン大聖堂のエリア限定かもしれないけど、ベトナムらしい喧噪ってのがなくて静かなんだよね。歩道もあって歩きやすいし、街路樹が多くて日陰も多い。きれいな街。平穏です。
 

ちなみにダナンの両替事情はハン市場横の宝石商がいいみたい。Tiệm vàng Soạn Hàとお隣りのタムシン ゴールドショップ1(Tiệm vàng Tâm Thịnh 1)。ほぼ同じレート。今回はレートの悪い店も、良い店に行こうとすると良いレート(同じレート)を提案してくれたけど、これは店員の器量の違いもある。まあでも空港とかよりレートはかなりいいですよ。




夜ごはんは、昨日と同じ店Hải Sản Bà Thôiさんです。
昨日、帰り際にメニューの写真を撮り、その研究の成果を試すのです。

しかし誤算でした。昨日の店の兄さんは英語が通じたのにこの日の姉さんは英語無理。こうなったら昨日食べた海鮮チャーハンとハマグリのレモングラス蒸しの画像を見せ、ひとまずOK。次に英語メニューにはないけどベトナム語メニューにあるイカ炒めなるものを注文してみた。

我が家はイカが好き。英語メニューにはイカのBBQと茹でイカしかないけど、ベトナム語メニューにはイカの炒め物っぽいものがあったのでそれをチャレンジしてみた。想像ではイカと野菜を炒めたもの。
 

まずハマグリのレモングラス蒸しが来た。そして次に来たのが、まさにそのイカ炒め。嗚呼想像以上。食材はイカ、トマト、パプリカ、パイナップル、タマネギ、青菜などバラエティーすぎるだろ。味付けもウマウマ、もう間違いないでしょ。

そして一番楽しみにしていた海鮮炒飯を食う。お会計は時価で少々ビビりましたが、相変わらず激安でした。




シーフード店の帰り道、お腹はいっぱいでも後悔はしたくないとバインミーを買いに行った

まず日本人に人気のBahn Mi Quyuh Anhさん。近寄ると、嬉しそうに屋台の側面に貼られた日本語メニューを指さす。牛肉のバインミーと豚肉のバインミー。いやいやいやチキンが食いたいわけで、屋台に書かれた「GA(鶏肉)」の文字を指さしてみた。無無無。景品表示法違反であーる。

ワタクシは諦めた。ダナンはバインミー不毛の地(思い込み)なのであーる。バインセオバーユンさん一強じゃねえか。

しかし諦めきれない人もいるようだ。ホテルの近くに常に賑わっている店があって、いい匂いもして、それが昼間食ったブンチャーカーを取り扱う店と知って、鼻息を荒くしていたのは嫁である。

そんなわけで、ブンチャーカーの店Bun Cha Ca Ba Phienさんに行ってみた。日本人率25%。ガイドブックにも載っているみたいだな。ブンチャーカー109さんはさつま揚げ一筋だったけど、ここはトッピングがいろいろ選べるみたい。まあ普通のさつま揚げのブンチャーカー注文してみましたが。
 
 
着丼してスープをすすって、嗚呼なるほどなって感じ。同じブンチャーカーでもブンチャーカー109さんとは全然味が違うぞ。こっちはクセがあるというか、魚の主張が強いのかな。向こうはトマトとかキャベツの旨味が魚臭さを消していた感じ。もうこれは好みの問題だな。

せっかくブンチャーカーを食うんなら魚を強く感じたければBun Cha Ca Ba Phienさんがいいのかもね。嫁は自分の食欲に辟易してたけどな。


夜は更ける。最後に食ったブンチャーカーの記憶は捨て去り、シーフードの思い出に浸り眠る。明日はハノイだ。




ホイアン・ダナンの旅行記(7日目)
(2019年4月27日~2019年5月5日)



 

ベトナム滞在7日目。
本日はダナンからハノイに移動する日。

朝食はマンゴー、パッションフルーツ、ヨーグルト。美意識高めを装っているが、朝食をガッツリ食うと胃もたれの刑が待っているだけなのだ。
 

ダナン空港まではGrabで移動。ダナンは日本から直行便で来る人のほうが多いので油断すると国際線ターミナルに連れていかれそうになるから要注意だ。Grabの行き先指定も注意したけど、ドライバーさんも気にしてくれたので無事ダナン国内線ターミナル着です。


VN166 ダナン(DAD)10:00 ⇒ ハノイ(HAN)11:20

このハノイとダナンをベトナム航空で往復して少々考えるところがあった。勝手な思い込みだぞ。ダナンは往復ともボーディングブリッジだったんだけど、ハノイが往復とも機材が沖止め。しかも両方ともターミナルまで非常に遠く時間を要す距離に機材が置かれていたのだ。

沖止めされた周囲を見るとベトナム航空だらけ。ライバルのベトジェットは見当たらない。もしかして、もしかしてだけどLCC(ベトジェット)は一日の機材繰りが忙しいから時間ロスを嫌ってボーディングブリッジ利用で、一方の価格を抑える必要が生じたキャリア(ベトナム航空)は沖止めなんじゃないか?そんなワタクシの考察は以上であーる。
 

なぜそんなことを考えたのか?それはハノイで予定していたブンチャー屋の閉店時間が14時だったからであーる。




そこから鬼の形相で86番バスに乗り、ホテルでハノイ滞在中のツアー斡旋も「ハノイ2回目だから」で乗り切り、そこで時計を見たら13時15分だった。空港を出て1時間弱、。鬼の形相解除です。

ハノイのホテルに到着して早々、それはお目当てのブンチャー屋さんの閉店時間30分前。急いでブンチャー屋さんに向かう。

そう言えば、ハノイ再訪が決まった時、ホテルの場所を決めた理由から間違っていた。大人気のブンチャー34さんから歩いてすぐのホテルを選択。それが出発の数日前、自分の過去のブンチャー34さんのブログを読み直してハッとした。こう書いてあった。

>お目当ての紫蘇つくね(つくねを大葉で巻いたもの)はこんがり焼かれ、紫蘇の風味がつくねやタレに沁みてウマウマなんだけど個人的には生の葉っぱの方が好きかな。

そうだ、生の大葉が好きだったのだ。そんなわけでブンチャー34さんは止めて、Bun Cha Akaさんに行ってみた。細い脇道に入ったようなかなりディープな店構えですよ。狭い路地風のエリアに客席、調理場があって、つくねがモクモクと焼かれ、春巻きが揚げられている。もういろんな熱気たっぷりですよ。カオスです。
 

注文はブンチャーしかないから指を2本立てるだけ。イエーイ。そしてブンチャーがやってきた。狭い路地裏だけにブンチャーは闇鍋のような不安がいっぱい。でも食えば笑顔、おいしい。

丸みを帯びた米麺ブンを炭火で焼いた香ばしい肉、つくね、野菜と一緒に汁に入れて食べるのだ。ブンの量もたっぷり、野菜は葉っぱ多め、生の大葉もたくさんある。

汁自体は少し甘みがあって、炭火で焼いた肉からの肉汁も染み出ていてウマウマ。ほぼローカルしかいない客層を見ても穴場でしょ。THE ベトナムでした。光量不足。
 

ブンチャーだけで終わるわけはない。
一年前、ハノイに来た時からこの店のことは存じ上げてたぞ。バインセオ好きには「ハノイ バインセオ」と検索したらほぼここ一択でしょう。Bánh Xèo Hàng Bồさんです。ただその時の来訪は無理でした。ハロン湾とかタムコックツアーに参加していたら、この店の短い営業時間は非常にハードルが高い。しかし今回のハノイ滞在は止まり木的な感じなんでもう絶対行くって決めてました。そこまでの店じゃないと思うけど、バインセオが好きなんです。

メニューは1種類バインセオのみ。入店して個数だけ告げればOK。ふたりで3つお願いしてみた。1つ2万ドンなり。
 

バインセオが焼きあがる前にライスペーパーとタレ、葉っぱ類がセットされる。タレの味は甘酸っぱくて好きなやつ。バインセオが焼きあがる。熱いのは承知してても強欲が止まらない。手のひらにライスペーパーを載せ、葉っぱや香草類と一緒にバインセオを載せ、巻いて食う。笑う。笑う。笑う。

バインセオのカリカリ感といい、バインセオの中身のもやしのシャキシャキさ、豚肉の甘み、香草の風味といい最高じゃないか。ライスペーパーもモチモチして悪くないぞ。ってか、ライスペーパーの食感はいいけど個人的には不要だな。でもライスペーパーで巻かないと食いにくさは否めない。しかし下品にもタレに葉っぱをぶっこんで、バインセオをたっぷり浸して食う。最高。タレをお替りしそうになる。

タレを摂取しすぎて、あとで喉が渇いてカフェ巡りしている自分が想像する。バインセオが好きなんか甘酢が好きなのか怪しいところもある。お言葉ですがバインセオ最高!

ホテルで小休止してから、嫁のハノイで再訪したいナンバー1の店に行ってみた。フォーティンさんです。この数カ月でお値段が5万ドンから6万ドンに1万ドン値上がりしたらしい。日本人感覚で言えば50円だけど冷静に考えたら2割増しってベトナムのインフレ恐ろしや。

メニューは基本的にひとつなんで、人数を指で示せばOK。
 

相変わらずフォーティンの見た目は最強ですよ。ネギ祭り。たっぷりのネギに隠されているのは、たっぷりの牛肉。メイン食材を隠してくるなんて料理人失格じゃないか!と嬉しい悲鳴ですよ。

牛肉のフォーだけどスープはあっさりすぎずコクもあってバランスが最高でウマウマ。牛骨だけじゃなく豚骨も隠し切れないほど使っている証拠ですよね。再食ですが言ってしまおう。控えめに言って最高。



フォーティンからの帰り道、バスで帰る選択肢もあったけど散歩して帰ることに。オペラハウスからホアンキエム湖の西側を舐めるように歩く。
 

ハノイに来て驚いたことのひとつは涼しかったこと。ホイアンとかダナンは気温が34度もあったのに、ハノイは26度って過ごしやすいです。東京から北海道に行った感覚でしょうか?それと金土日の夜は歩行者天国エリアが増えたこと。歩きやすくなったし、ナイトマーケットも安心して楽しめるようになった。

そんなナイトマーケットとは少々外れておりますが、
ハノイでデザートと言ったら、やっぱりここに来ちゃうでしょ。Sinh Tố Hoa Béoさんです。シントーやチェーもいいけどいろいろなフルーツが食べたいんですよ。そう注文はホアクアザムです。
 

ホアクアザムとは、旬のフルーツの盛り合わせに練乳とココナッツミルクが掛かっているデザートですよ。練乳とココナッツミルクの相性が抜群で、時として甘くないフルーツもウマウマにしてしまう魔法なんですよ。この日のフルーツはジャックフルーツ、マンゴー、スイカ、パパイヤ、アボカドなどなど。ココナッツゼリーと寒天も入っていて食べる楽しみありすぎでしょ。

別添えの氷を入れれば冷え冷えになる効果もあるけど、練乳とココナッツミルクの甘さ調整もできて、最後は完飲してしまいましたよ。ウマし。



ハノイの夜はエアコン知らずだった。




ホイアン・ダナンの旅行記(8日目)
(2019年4月27日~2019年5月5日)



 

ハノイ2日目
ソクラテスの名言にこういうのがある。

生きるために食べよ、食べるために生きるな。
 

よくわからんがホテルで朝食を食っている。この日はスイカ、パッションフルーツ、パイナップル。マンゴーはなかった。ホテル側からクレームがある(わけないが)と困るので他のメニューをご紹介すると、パン、卵料理、ソーセージ、パンケーキ、麺類、炒飯、フライドポテト、野菜炒めなどなど。統一性は一切ない。

本日はバスでコープマートまで買い物に行くのだ。バスの所要時間は片道40分強。往路で酔い、嫁の買い物中は店頭でうなだれ、復活したころには復路のバスの刑が待っていたのでハノイのコープマートにいい思い出はない。我が家の欲するアイテムも全然なかったようで、嫁は沸きあがる怒りをグッとこらえていた。これが揚げ上がるイカリングだったらどんなに素晴らしいのでしょうか。

いかん、揚げ物の匂いを想像したら収まりかけた吐き気が…。
 

落ち着いたところで昼ごはんですよ。バインダークアの店で甲殻類(カニ)エキスたっぷりの麺類を食おうと思っていたら、お店の建物が全面改装中につきお店はもぬけの殻。

それではと考えた。嫁のベトナム旅行中の食のリクエストのひとつがブンティットヌンだ。サラダ麺といったらイメージしやすいのか。検索ワードは「ハノイ ブンティットヌン」、気弱な旦那は嫁の圧に屈しググることになる。該当はほぼなし。ハノイでブンティットヌンを食った人がSEOに惨敗した結果だろうか。そんな中、ハノイにはブンティットヌン風なものとしてブンボーナンボーという食い物があるらしい。もちろん行くらしい。
 

ブンボーナンボーとは甘酸っぱいタレを絡めて食べる焼肉をのせた混ぜ麺のことらしい。お値段は少々お高い6万ドン。器の底には甘酸っぱいタレが敷かれ、その上に米麺、具は牛肉、もやし、レタス、ナマスなど。そこにナッツ、揚げたエシャロット、オニオンがぶっかかっていてこれを混ぜ混ぜして頬張るのだ。もう組み合わせを見ただけでおいしい確定だろ。エシャロットやナッツの風味や食感もそう、肉の旨味もそう、コッテリなのかと言えばレタスやナマスがそうはさせない。ジャンクさはある。

量が結構あるので、テーブルのライムやチリソース、酢などを使って酸味と辛味をちょい足ししながら完食。なかなかの食べ応えでした。満腹。

いったんホテルへ戻り、前日にブンチャー34さんを横目にDuong Hoa(ズォン・ホア)さんで買ったプリン(6個パック)に癒される。ベトナムのプリン(カラメン)は濃厚でおいしいぞ。

テンションが上がったからダンディーなカラメン写真に挑戦してみた。
 

カラメン写真のテーブルがちょっと豪華だということにお気づきでしょうか。ホテルのご厚意により勝手にアップグレードされた結果、スイートルームで肩身の狭い思いをしてしまったぞ。

思いがけないアップグレードに申し訳なさがいっぱいで、2部屋あるのに1部屋に引きこもって、もう1部屋は決して汚してはならぬという誓いを立てるなんてどんだけ貧乏性なんでしょうか。







ハノイ最後の夜、旧市街は店が立ち並び、賑やかで、いわゆる遊び場所には事欠かないはずだけど、ワタクシにはその遊び方が分からない。

遊び方はわからないが腹は減る。

昨年の夏、ベトナム語を覚えようと思ったのはこの店Bánh Mỳ Pさんのせいだ。ミートボールのバインミーが好きすぎてそう思った。しかし覚えようとした気配は一切ない。1回食って、2回目に帰りしなノイバイ空港で食おうとお持ち帰りした。あの2回目、「ミートボールの個数を減らしていい、その代わりにキャベツをたくさん盛ってください」そう英語で伝えだのだ。
オーダーを取った姉さんと調理係の兄さんが不安そうにも頷いてくれていたのに、ノイバイ空港で御開帳したバインミーは普段通りのご様子だった。あの時だ、ベトナム語をマスターしようと思ったのは。

そして今回、ベトナム語はシンチャオとボー(アボカド)しか知らないままバインミーPさん再来店です。注文はミートボールのバインミーとチキンのバインミー。
 

ミートボールのバインミーはバゲットがパリパリで、ふわふわのミートボール、しゃきしゃきのキャベツ、それらをまとめ上げる甘酸っぱいソース、笑っちゃうくらいウマいです。さすが我が家の定番。

一方のチキンのバインミーはバインミーフーンさんの味が忘れられず注文したんだけど願いは届かず。コッテリとしたソースを身にまとったチキンがゴロゴロでボリュームがあってみんな大好きなんだろうなって味だった。ワタクシの欲するソルティーなやつはマイノリティーなんだな。

帰り際、メニューを見ていたら玉子のバインミーを発見。明日空港で食べる昼ごはん用の試食に一個買ってみた。おいしかった。シンプルは最高。卵のふんわりさも良かったけど、この店の大好きなポイントであるキャベツが実にフィーチャーされて大笑いした。これだったか。
 
 
ジュースを片手にホテルに戻る。

ホテルの姉さんがお早い帰還に「ディナーはこれから?」と話しかけてくる。
「もう食べてきたよ」
「もう!で、何を?」
「バインミー!」
「バインミー?」
その会話の締めくくりは姉さんの苦笑いだった。


この旅最後の夜は静かに更けていく。いつもと変わらねえ。変わるわけねえ。
 



ホイアン・ダナンの旅行記(9日目)
(2019年4月27日~2019年5月5日)


 

ベトナム旅行最終日。常に初陣。

本日は段取りが大事。フライトは15時05分、チェックアウトは12時。この揺るぎない2つの時間を考慮していろいろとな。

昨日は7時半だった朝食を8時半に食う。品薄感が否めない。おいしかったヨーグルトはない。フルーツの種類も少ない。フライトの時間を考えて、故意に食事時間を1時間ずらしたらこうなった。しょーがない。腹持ちの良いものを選んでパンケーキを何回もお替りしてやったぞ。
 

がむしゃらでない旅人につき退屈な一日が始まる。段取り通りだと12時前にチェックアウトして、その足でロンビエンのバス停から86番バスに乗る。そうすれば13時にハノイノイバイ空港に到着する。フライトは15時。このスケジュールに何か別の予定をぶっこむのは非常に難しい。

ベッドで昼寝に勤しむワタクシの片手には、Miss Tastyさんのフルーツジュースがある。
 

Miss Tastyさんの何が良いのかと問われると、ホテルから近いという理由以外はない。ホテルの部屋でまったりするのにわざわざ遠くの店で買わんだろ。

ってか、フルーツジュース屋さんにそんなに差はないと思っていた。この店は3回行ったぞ。差を感じました。1回目、姉さんにマンゴーシントーをお願いした。最高にウマかった。2回目、姉さん不在で兄さんにオレンジとパイナップルのミックスジュースをお願いした。段取りに戸惑っているのが明らかだった。時間も掛かりすぎだ。されど生ジュース、普通にウマかった。3回目、やっぱり姉さん不在で兄さんにマンゴーシントーをお願いした。差は明らかだった。バランスってやつ?

もしハノイでこの店を利用する人がいたらワタクシはこうアドバイスしたい。兄さんだったらジュースにしておけ。



予定通り12時前、ホテルをチェックアウト。ロンビエンのバス停までおよそ500m。マイルで言えば0.3125マイル(電卓使用)。

バス停では空港まで行く外国人狙いのタクシー運転手が執拗に営業してくる。ゲーテの格言を思い出す。『人間の最大の罪は不機嫌である』、不機嫌はダメだと笑顔で応じてやったらタクシー運転手は脈ありと勘違いしたのかもっと執拗になった。ゲーテにも間違いはあるようだ。

そして10分くらい待っていると86番バスが来る。順調だ。
 

空港に着くとお昼ごはんである。ワタクシがホテルで昼寝に勤しんでいる間に、嫁がBánh Mỳ Pさんで買ってきてくれたのだ。流石だ、前回のハノイ旅行記で使えない助手扱いしたことをいまだに根に持っているだけはある。

買ってきてくれたのは、玉子のバインミー2つとミートボールのバインミー1つ。その場でミートボールのバインミーを食う。ふふふ。


NH858 ハノイ(HAN)15:05 ⇒ 羽田(HND)22:15
 

機内食はこんな感じ、さすが日系エアラインであーる。



飛行中、30分ほど早く到着する機内アナウンスが流れる。羽田にランディングしたのは21時44分。まさに31分前の着陸だった。流石であーる。

しかしまさかのボーディングブリッジ待ちで沖待機。機材のドアが開いたのはほぼ定刻でした。文句は言えん。そこから羽田ダッシュが始まる。10連休ということもありこの時間に到着するフライトはほぼ満席なんでしょう。パスポートコントロールは人が溢れる。そして疲労を隠しきれない入国管理局の職員さん。早くていつも感心する機内預け荷物は東南アジア某国以下のお仕事ぶり。いつもとは違う羽田空港の顔だった。

そして、京急に飛び乗ったワタクシの短パンの足元は、やっぱり日本の涼しさには心許なさげだった。

では今回のお土産をさらします。

と言っても、ベトナムは誰かへのお土産に本当に苦労する。その結果、周囲の皆様へはだんまりで旅行しているからお土産は不要なのだ。たまたまかもしれないけど、帰国時のANA便で免税品が大盛況だったのはこれも一因してるんじゃないかな?

とは言いつつ、自分用はあるんですが。
 
ガックフルーツのサプリメント。
リコピン、DHA、ベータカロテンなどスーパーフルーツと呼ばれるガックフルーツのサプリ。
 
これもガックフルーツのサプリメント。ただしDHAなし。
 
ハノイのコープマートで買ったココナッツオイルと歯みがき粉。生活感ハンパないです。
 
ベトナムのお土産の定番、ベトナムコーヒーとハス茶。あとは嫁のクスリ。
 
最後は嫁の大好きなお菓子たち。まあこんなもんでした。
 
 
最後に旅心を損なうけど節約系サイトなんで、
【 旅の家計簿 (2人分/円建て】
飛行機 141,882円 食事・飲み物代 14,033円
ホテル(8泊分) 20,775円 土産・その他 17,915円
国内交通費(羽田までの電車賃) 3,648円 合     計 204,340円
現地交通費(Grab、ツアー代他) 6,087円 1人当たりの旅行費用 102,170円
 
  • 今回両替をしたのは、ハノイの宝石商で2万円を4,160,000VND、ダナンの宝石商で1万円を2,070,000VND。1VND=0.048円(1,000VND=4.8円)、その他前回の旅行時の手持ち有り。
     
  • 飛行機代内訳(羽田-ハノイの全日空往復は126,840円、ハノイ⇒ダナンはマイレージ利用で手数料1,202円のみ、ダナン⇒ハノイはベトナム航空13,840円)
     
  • ホテル代内訳(ホイアン4泊 8,820円、ダナン2泊 5,795円、ハノイ2泊 6,160円)