アメリカグランドサークルドライブ旅行記
(2008年8月9日〜2008年8月17日)
★ 準備編@ ★
■アメリカグランドサークルドライブ旅行のきっかけ |
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今度の夏休みはどこに行こうか?こんな行きたい場所を探すようなマネはダメなんです。行きたい場所はあるんです、去年と同じケニアへ。でもあの感動を再び味わうためにはもう少し時間の間隔を置かないと、なんかもったいないような気がして、失礼な気がして・・・。 で、今回はご無沙汰の親戚に会いにアメリカに行こうと決めたんです。おそらく社交辞令です。それでも親戚は喜んでくれたんです。親戚の住む町サンディエゴ。計画を練りました。そしたら旅心がぬくぬく目覚めてしまって、せっかくアメリカに行くんだったら、サンディエゴからラスベガスに行こうって話になって、ラスベガスに行くんだったらグランドキャニオンは外せないだろって話が転がり、グランドキャニオンとモニュメントバレーはセットなんじゃないのか、と誰かが言えば、せっかくだけど親戚の家になんか滞在してる暇はねえと結論に至り、残念ながら再会を楽しみにしていた親戚の元には2週間後、アメリカには行くけどサンディエゴには行けなくなったと無情の連絡が伝えられたのでした。 これがアメリカをレンタカーで走り回って、ラスベガスとかグランドキャニオンとかに行っちゃおう旅行の始まりでした。 |
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■旅の準備 |
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アメリカ旅行を決めたのは3月でした。夏休みの計画を3月に立てるなんて早すぎますが、楽しい計画は早いほうがいいんです。まずはだいたいの旅のスケジュールを決めました。飛行機のチケットやホテルの予約などで急ぐ必要のものがあったからです。 ★★航空券★★ ロサンゼルスまでのチケットを買いました。なぜ直行でラスベガスに行かなかったのかと言いますと、シンガポール航空が大好きで、乗りたくて、シンガポール航空に無理やりこじつけてしまいたかったからです。 シンガポール航空の好きなところ、アテンダントさんの制服、アルコール無料(米系エアラインは有料)、機内食そこそこ、パーソナルモニター完備、航空券安い、燃料サーチャージも安い、スターアライアンスのマイレージが貯まる、アテンダントさん美人、かなり個人的な見解です。 でも、チケット代と燃料サーチャージは同時期の他社に比べて本当に安かったです。ちなみに、3月にチケットを急いで購入した理由は、このサーチャージが夏に向けて値上げしそうだったのでサーチャージが安い時期に予約発券したかったんです。 ついでにシンガポール航空の悪いところを言えば、現地着が遅いこと。でもその分現地発も遅いのでOK。でも日本着が遅いのは、翌日の仕事を考えると厳しいですね。 ★★ホテル★★ 旅のスケジュールを急いで決めた一番の理由がこのホテル予約。ラスベガスなどの客室数が多いエリアはいいんですが、グランドキャニオンやモニュメントバレーなどは夏の観光シーズンの予約が取りにくいらしいんです。 でも時期が早かったので、3月にグランドキャニオンやメキシカンハット(モニュメントバレー)、4月にセドナのホテルの予約が簡単に取れました。ラスベガスはホテルのキャンペーン価格が出回る7月初めに、そして最後の一泊は嫁の買い物時間の関係で最後まで決まらず現地で探すことになったんです。 ★★レンタカー★★ 現地でも簡単に借りれるそうですが、わざわざ日本の代理店を通して予約しました。保険とかクルマのサイズとかその他細々とした内容を英語じゃなくて日本語で対応してもらいたかったからです。保険などの難しい専門用語を英語で言われてもわかりませんから。で、当初のレンタカーの希望を言えば、
ってことで、レンタカー料金と紹介している車種だけで決めました。料金はどこも大きく変わらないのでキャンペーン価格を設定していて一番安いバジェットレンタカーです。キャンペーン内容は正規料金の10%OFF、追加ドライバー料金無料、返却時のガソリン無料です。もちろん、アメ車とクルーズコントロールのリクエストも忘れません。リクエストは無料ですから。でもそのあとダラーレンタカーの15%OFFに気付いてしまった不幸な自分・・・。 ★★その他★★
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■旅のスケジュール(あくまでも予定) |
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アメリカグランドサークルドライブ旅行記
(2008年8月9日〜2008年8月17日)
★ 1日目 ★
さあ旅が始まります。 機内食、まあこんなもんだろう。 少し高飛車なのは一緒に写ってるワインのせいなんです。 当初僕の目論見では機内で酒を溺れて、ロスに着く頃に酔いから覚めて、でも酒気帯び運転は危険だから途中まで嫁に運転してもらって、そのあと僕が運転する予定だったんです。 |
でも、出発の前日に本日の旅程で嫁と言い争ったんです。ロサンゼルスからラスベガスまで急いで行きたい僕と、途中のオンタリオのアウトレットで買い物したい嫁の醜い争いでした。 僕の言い分は、明るいうちにラスベガスに着こう、アメリカの道路には街灯なんてなくて真っ暗で危険なんだよ、まさに正論なんです。 でも、嫁は多少の危険を負っても買い物がしたいと駄々をこねたんです。 で、仕方がないのでロスから運転するのが僕、そして暗くなったら嫁が運転を交替することで決着したんです。はい、男らしくないです。 |
ですが、言い争いで冷静さを失った結果、当初の僕の機内で酒に溺れる作戦が不可能になったんです。ロスから運転するのは昨日の言い争いの中で僕に決まってしまったからなんです。ロス到着時にアルコール臭は厳禁なんです。 ですから、僕はこのワインが憎いんです。 少ししか飲めないワインが憎いんです。 3杯です。 |
ロスには定刻通り到着したんです。ですが、ですが、入国審査場で前にいた中国人の団体のほとんどが別室送りになるくらい困ったチャンで入国審査は長い長い時間を要し、1時間も待たされたんです。 そんなわけで急いで空港から送迎バスに乗って、予約していたレンタカーにご対面なんです。用意されていたクルマはまさにご希望通りのクルーズコントロール付きのシボレーの真っ赤なHHR。 本当はレンタカーの動作確認とかしたかったんですが何せ急ぐもんですから何の確認もしないで出発です。 |
しかし、そんな簡単に運転ができるもんじゃないんです。日本でも運転下手でチキンな僕。しかも初めての右ハンドルと右側通行。ワイパーとウインカーを間違えるなんてかわいいもんで、レンタカー会社から100メートル先を左に曲がれば最初に通るべき道なのに、心臓はバクバクして、左に行きたくても右に行っちゃって、その最初に通るべき道に辿り着くまで30分以上、迂回に迂回を重ね、変てこりんな冒険までしてしまったわけで、正直申しましょう。ほとんど、 記憶がないんですっ!!! |
そして不貞腐れながら、嫁に八つ当たりしながら、空港近くからようやく1号線に乗り、I-105、I-110、I-10を通りなんとかオンタリオに到着したわけで、用意周到に日本から地図を用意していなくてもレンタカー会社でもらった大ざっぱな地図でもなんとかなることを身をもって証明してしまったわけです。 オンタリオで買い物を済ませると、今度はI-15に乗ってバーストゥでまたもや買い物。日は暮れていき、ラスベガス到着は11時。真っ暗なI-15を走っていると突如何もない闇の世界に出現する不夜城ラスベガス、こんなブルジョワな光景が見られるなんてス・テ・キ・・・。運転で疲労気味の自分に言い聞かせてみました。 |
ラスベガス到着後、キンキンキラキラな街並みに興奮している僕を尻目に嫁が一番最初に向かったのはスーパーVONSでした。水やお菓子や食料の買い出しでした。結構所帯染みてます。 ラスベガス1泊目のお宿はストラトスフィア、そうタワー内にアメリカ国内で一番高い展望台のあるホテルなんです。 このベッドに一度でも横になったら起きあげれない、そう確信しました。疲れてるんです。家を出発して28時間、グッタリなんです。 で、寝ちゃいけないんだ。ストラトスフィア宿泊は今日だけで、今日中にストラトスフィアを満喫しなくちゃいけないんだ、そんな無駄な使命感で例のストラトスフィアタワーに昇ったんです。 |
261mから見渡す夜景なんです。ロマンチック指数が上がっちゃって、愛なんてささやきたくなるくらい素敵な夜景なんです。残念ながらささやく愛は用意していなかったので、代わりにこんな素敵な夜景を見るためのエレベーター代をケチろうとした嫁をなじってやりました。 タワーは三脚持ち込み禁止できれいな写真が撮れないのが憎い。ブレまくりなんです。 |
そんなストラトスフィアタワーの展望台から階段を上ると絶叫マシーンがあるんです。 写真はシーソー型ライドの「Xスクリーム」です。シーソーが倒れると、乗車部分が倒れる方向へギッタンバッコンと移動するんです。もちろんシーソーの下は270メートル以上何もないんです。何もしなくても怖い高所で、あんな絶叫マシーンに乗るなんて阿呆です。阿呆の笑顔です。 |
こっちは向かい合う椅子がマシーンの回転の加速に伴って回転ブランコのように広がって、正面を向いていたはずの視線と体勢が270メートル以上下の世界に向き合ってしまう「インサニティ」です。 はっきり言っておきますが、夜景を楽しむ遊具ではありません。こんなときに限って、ケチな嫁が財布を触ろうとするから不思議です。 今日は運転だけで絶叫願望は満たされました。 本日の走行距離331マイル。 |
アメリカグランドサークルドライブ旅行記
(2008年8月9日〜2008年8月17日)
★ 2日目 ★
目覚ましが鳴りました。9時半です。 昨日寝たのは2時過ぎ、時差を考えると昨日は朝目覚めてから36時間の長い一日でした。 今日は朝一から嫁の希望のラスベガス・プレミアム・アウトレットでお買い物です。 買い物後は、ニューフォーコーナーまで移動しました。本当はI-15や裏道を走れば早いんですけど、ラスベガスの大通り(ストリップ)を一度通ってみたかったんです。昼間っから渋滞です。でも渋滞だったのでゆっくり街並みも拝見できました。 |
ニューフォーコーナーではニューヨーク・ニューヨークにクルマを停めて、とりあえず隣のエクスカリバーのフードコートでブランチです。 サブウェイ好きの僕が切望していたクイズノスサブ様、はじめまして。ガブ、ガブガブガブガブ。 ほんのり焼けたパンが香ばしくってウマイです。セットでサラダを頼んで、ドレッシングをハニーマスタードにしたんですけど、このドレッシングやばいです。相当ウマイです。サンドウィッチにもかけて食ってしまいました。 ブランチとはいえ、2人でロングサイズもやばいです。 |
ラスベガスの僕の一番の楽しみはホテル巡りだったんです。だからその下見も兼ねてダウンタウン近くのラスベガス・プレミアム・アウトレットからあえて渋滞を進んでやってきました。 まずはニューヨーク・ニューヨークです。ホテルはレトロなニューヨークの街並みを再現してて懐かしいです。ニューヨークには行ったことないけどイメージとして。 ブルックリン橋ではたくさんの人が記念撮影してました。僕が風景の写真を撮ってる間、嫁は他人の記念撮影をさせられてました。 |
エクスカリバーです。中世ヨーロッパの城郭をイメージしてるそうですが、昼間見ると安っぽいラブホテルに見えました。裏から見たら、伊東温泉のサンハトヤを思い出してしまいました。オトコにメルヘンを求めてはいけないんです。 でも写真すら撮らなかった向かいのトロピカーナよりも、嫁と別行動する時間が確保できれば行ってみたかった建物は普通すぎるフーターズよりも断然ワクワクします。 エクスカリバーからは無料トラムに乗ってマンダレイベイに行きます。 |
マンダレイベイです。建物がピカピカで日差しがガンガンなんで見てるだけでクラクラしてきます。南太平洋をイメージしてるそうで、僕の持っていた南太平洋のトロピカーナなイメージを変える必要があるようです。 マンダレイベイはストリップの一番端でエクスカリバーから無料トラムが走ってるのでその間は誰も外を歩いてませんでした。この間を歩こうとするとさみしさが自然とこみ上げて刹那を味わえます。 マンダレイベイのカジノは大きかった。換金率はわからないけど好みのマシーンは見つかりそうでした。 |
お隣のルクソールにはマンダレイベイから涼しい館内通路で行きました。ピラミッドの内部に通じています。ピラミッドの表面は客室が配置され、内部のピラミッド型の空間にはアトラクションや博物館などがありました。 外に出るとスフィンクスが堂々と鎮座しています。本物のスフィンクスを見たことあるんですけど、その時は修復中で顔ガッサガサだったんで何か感慨深いです。 それにしてもピラミッドの表面のピカピカをソーラーパネルにしたらどんだけ電気代が助かるのか自称節約家は考えるのでした。 |
ルクソールからは無料トラムに乗ってエクスカリバーに戻って、ニューフォーコーナー周辺を散歩しました。 MGMグランドです。黄金のライオン像がお行儀よくお座りしています。このホテルはカジノ含めてめちゃくちゃデカイです。ライオンハビタットなんて興味ございません。 このあと、M & M's Worldや巨大コカコーラを通ってモンテカルロをチラ見してクルマに戻りました。モンテカルロはモナコをイメージしてるそうですが、外観的に特徴もなく写真だけ撮ってスルーしてしまいました。 ニューフォーコーナーにクルマ移動です。 |
ニューフォーコーナーに着くとまずはバリーズにクルマを停めて、本日のお宿バリーズにチェックインです。バリーズを利用するときはバリーズじゃなくて隣のパリスの駐車場を利用した方が便利かも。そして目の前のホテルに行ったんです。 そうなんです、これがベラッジオの噴水なんです。 僕にとってラスベガスの象徴なんです。昼間でも十分ワクワクです。デジカメで良かったと思いました。24枚撮りのフィルムだったらもうお大変です。エキサイティングです。 |
ベラッジオの噴水を見た後は、フォーコーナー以北のお散歩です。写真は古代ローマ帝国をイメージしたらしいシーザースパレスです。 シーザースパレスからはフォーラムショップスを通ってミラージュに行きました。フォーラムショップスはブルジョワ感たっぷりで気楽に買い物できそうな雰囲気ではありませんでした。 そして、ミラージュと言えばホテル前のラグーンでの火山噴火ショーですがあいにく工事中でした。火山噴火のないミラージュはひっそりとしていて存在感薄いです。 |
ミラージュの後は楽しみにしていたベネチアンに来ました。外装も立派ですが、ベネチアンと言えば水の都ベネチアをイメージした煌びやかさがあるんです。 ホテル内のグランド・キャナル・ショップスには運河があって、その運河をゴンドラが行き交って大好きです。 ゴンドラに乗れば見世物パンダのようにたくさんの人に写真を撮ってもらえ、たくさんの人の思い出の一部になれること請け合いです。 横浜のラーメン博物館の内装とは大違いだということを僕は声を大にして言いたい、そう思いました。 |
ベネチアンからはホテル内を歩いていたらいつの間にかパラッツォ内部を通り過ぎてウィンラスベガスにやって来ました。隣に見える別館みたいな建物はアンコールです。 ウィンラスベガスは手前に見える高級店でもわかるようにかなりお上品なホテルでした。他のホテルが趣旨あふれるホテルを目指しているのに比べると、ひとつ高級な落ち着いた感じで勝負してるホテルですかね。 ウィンラスベガスからは遠くに昨日宿泊したストラトスフィアを眺めながらファッションショー経由でストリップを引き返しました。 |
ファッションショーの隣にはTI:トレジャーアイランドがありました。無料ショーTIのセイレーンで有名なホテルですが、ショーがなければただの味気ないホテルでした。 夕食はミラージュの前にあったパンダエクスプレスです。オレンジチキン間違いなしです。チャーハンパサパサでした。5日後フェニックスで食べた時は主食をチャーハンじゃなく焼きそばにしてみました。焼きそばのほうがおすすめかも。 ラスベガスにいると時間の感覚がなくなっちゃってそれはそれでいいんだけど、食べ物屋の営業時間には注意が必要です。 |
そう言えば、夜ゴハン中に重大決心をしたんです。予定では昨日もっと早くラスベガスに到着してダウンタウンのフリーモントストリート・エクスペリエンスに行くはずだったんです。でも行けなくて、明日はラスベガス最終日なので行きたくなくて、そんなこと考えてたら行かなくてもいいような気分になってしまいました。でもダメなんです、悔いを残しちゃダメなんです、で、行くんです、これから。 腹ごしらえが済んだらインペリアパレスを通ってフラミンゴにやって来ました。歴史あるホテルです。夜見るときれいです。たぶん、エクスカリバーも夜見ればきれいなはずです・・・。 |
ダウンタウンに行くと言っておいて、クルマの置いてあるバリーズの前を少し通り過ぎて夜のパリスにやってきました。 エッフェル塔です。横には凱旋門もありました。なんかこの落ち着いた照明具合がラスベガスの他のキラキラ照明と違って空気を一変させるんです。照明を当てているところと当てていないところのバランスに深みが感じられます。 みんな楽しそうです。楽しさが楽しさを呼ぶ、そんなラスベガスなんです。 |
フリーモントストリート・エクスペリエンスが見られるダウンタウンにはバリーズの駐車場からフラミンゴ通りを東に行って、パラダイス通りを北上すると辿り着きます。 僕たちは道をひとつ間違えたけど昼間ラスベガス・プレミアム・アウトレットに行ってたので難なくダウンタウンに辿り着きました。 道を間違えたときは治安が比較的いいとされるラスベガスとはいえ地図や道を確認するために路上駐車なんかしない方がいいと思います。 僕たちは2回ラスベガスで怪しい人と出会いました。1回目は夜、信号待ちの交差点で子供がお金をむしんしてきて、2回目は昼間駐車場でクルマの前に小汚いおっさんに立ちはだかれました。無視したり、目を合わせないようにしましたけど。 だから、ダウンタウンに行く際道に迷った時は回遊魚の如く止まらないように走り続けました。前の信号が赤で後ろにクルマがいなければスピードを減速して止まらないようにしました。明るい方向を目指したらダウンタウンだったんです。 ダウンタウンではフリーモントストリートから少し離れたメインストリートステーションホテルの無料駐車場にクルマを止め、そこからプラザホテルまで歩いて行ったんですけど、ダウンタウンってフリーモントストリート以外に外を歩いている人がほとんどいないんです。よく言えば、危険付きですたれた繁華街の味があるんです。ちょっとドキドキします。カビ臭そうです。でもやっぱり危険そうです。 |
フリーモントストリート・エクスペリエンス自体は楽しいんだけどちょっと期待外れでした。たぶんアーケードに映し出される映像には何種類かあって、たまたまハズレの映像だったんです。次の回まで待っても良かったけど一回見たら十分だったので帰ってきちゃいました。 だって、今から買い出しに行かなくちゃいけないんです。ストリップの先のマッカラン空港近くのウォルマートに行くんです。ダウンタウンからはラスベガス・プレミアム・アウトレットまで戻って、そこからI-15、トロピカーナアベニュー経由、イースタンアベニュー沿いのウォルマートです。 |
24時間営業のウォルマート便利です。 昨日VONSで4リットルのミネラルウォーターを買ったんですが二日で飲み干してしまったので約350mlのミネラルウォーター28本お買い上げです。ラスベガスはやっぱり砂漠です。水分とリップは欠かせません。コーラーもゴクゴク飲めます。 あとは缶ビール12本、お菓子、4日分の朝食用にパウンドケーキとマフィン、ビーフジャーキーなどなど。 箱買い、ケース買いがなんかアメリカっぽいですね。 |
我が家へようこそ。 そんな言葉を発したくなるお部屋です。あらためまして今晩から2日間バリーズにお世話になるんです。 部屋には立派なデスクも用意されていてコンシェルジュごっこも楽しめます。 普通の部屋を頼んだんですが日本で言えばジュニアスイートクラス並です。ベッドも正方形です。落ち着きません。 本日の走行距離24マイル |
アメリカグランドサークルドライブ旅行記
(2008年8月9日〜2008年8月17日)
★ 3日目 ★
朝10時起床、30分後には出発です。 今日はパラダイスロード、トロピカーナロード、ストリップ経由でタウンスクエアにやってまいりました。嫁はこういう場所をよく探してきます。なんかブルジョワ感たっぷりの買い物スポットです。間違って店に横付けして駐車料金を取られるとこでした。 その次はオーガニックを気取れるトレーダージョーでお買い物です。なんか健康志向たっぷりです。お店に入った瞬間健康になった気分がしましたから。はい、付き添いの者なので感想なんてございません。 |
昼食はタコベルです。タコスのトルティーヤは嫁ハード派、僕ソフト派、性格が出ています。タコベルでは袋詰めのタコスソースを自分で必要な分貰って使うんだけど、一個余ってしまったので持ち帰ってしまいました。 後日、味の薄いサンドウィッチにかけてみたらあら不思議、見事にサンドウィッチの味が消されタコスの味になりました。めでたし、めでたし。 タコベルの帰り、明日からの遠出のためガソリンスタンドに行ったんです。初めての給油です。ダメでした。何回やっても上手くいかなくて、店員もいなくて別のスタンドへ行きました。国際ブランドのカードでも日本人のカードって給油機では読めないものが多いらしいです。 |
ストリップに戻って来ました。今日はバリーズじゃなくてお隣のパリスにクルマを停めてみました。遠さは似たり寄ったりです。 昼間のパリスです。なんかすげえ楽しいです。やっぱり楽しくて暑いのに全然苦になりません。こんなにドキドキしたのはお久しぶりのご無沙汰なんです。 かなりマニアックですが、ラスベガスのカジノトイレ巡りはちょっと面白いです。たとえばバリーズのトイレ内には立派なソファーが置かれ、ベラッジオのトイレには靴磨き屋さんが常駐してるんです。隙がないんです、ラスベガス。 |
ベラッジオの噴水最高です。 見とれてしまいました。 愛を語りたくなりました。 隣にいる嫁の顔を見つめたんです。そしたら、嫁ったら隣の人のタバコの臭いを煙たがってしかめっ面してました。 語るべく愛は行き場を失ってしまいました。 |
それと、嫁と言えばかわいそうな人なんです。 嫁はラスベガス滞在中ずっとパスポートを肌身離さず持っていたんです。で、嫁にその理由を聞いたんです。そしたら嫁が言うんです。 「私、童顔だから年齢確認されると思うんだ」 って。誰か配慮のあるアメリカの皆さん、嫁に年齢を尋ねてやってください。お願いです、童顔だと信じ込んでいる嫁の願望を叶えてやってください。チップもはずみます。超プラス思考の嫁の矛先は僕が老け顔だということに至るはずです。 |
すんごいタイミングでした。ラスベガスのカジノ通ならみんな入会しているカジノのプレイヤーズカード。このカードに入会して使用すると勝ち負けに関係なく掛け金累計総額で特典がもらえるんです。はい、僕たちもカジノで遊ぶ前にもちろん入会しました。 で、バリーズで入会したらメッセンジャーバッグみたいなものを入会特典としてもらったんです。正直持ち帰るのも面倒だったんで置いて帰りましたが、そのバッグのちゃっちさを皆様に伝えたくて、嫌がる嫁をモデルにして部屋で写真を撮ったんです。 そしたらなんと堂々と使ってらっしゃる殿方をお見かけしました。運命です。 |
夕食はインペリアルパレスの近くのバーガーキングです。左は嫁のワッパージュニア、右が僕の普通のワッパーです。僕がもう少し小ちゃかったら掛け布団として愛用できそうなくらい大きいです。トマトのスライスが2枚重ならずに載っているなんて見事です。 味はもちろん最高です!ハンバーグが「私は網で焼かれています」的な主張をガンガンしています。 ポテトも日本ではケチャップなんか使わないのにアメリカでは当たり前のようにケチャップを使用しちゃうから不思議です。 |
今度はベラッジオの噴水夜版です。 もう何も言いません。百聞は一見にしかずなんです。水がこんなにきれいで幻想的で感動できるなんて知りませんでした。何も言わないつもりでいましたがこの噴水を見ていると少し多弁になる効果もあるようです。 見るのはベラッジオを背に見ても、ストリップを背に見ても、はたまた横から見ても違う楽しさと美しさがあるんです。個人的にはフォーコーナー辺りから斜めに見るのが好きでした。 |
ところで、噴水を見て感動してたら記憶がフラッシュバックして、ちょっと大事なことを思い出したんです。この旅行の数日前、ラスベガスのおいしいバッフェを探そうとパソコンの前に鎮座したときに思ったんです。 バッフェを調べたいのにネット上のバッフェの表記が人によってバッフェだったりビュッフェだったり、ブッフェだったり、某観光ガイドブックはバフェで、おまけにバッフェイなどもあり検索ワード泣かせなんです。 某検索サイトで「ブッフェ」で検索してみたら、「バッフェではありませんか?」と思いっきり間違いを指摘され、いやいや間違ったのはオレじゃないんだと必死に弁解するのもどうかと思い、はたまた「バッフェイ」などと英語の発音っぽく表記しているかぶれた旅行記には水も英語っぽく「ワラ」とか、コーヒーも「カフィー」とか書いてありそうで、いや書いてもらえわないとその中途半端さが嫌になっちゃって、そん堂々巡りの結果なんかわけがわからなくなってきたので我が家ではバッフェ以外のバッフェ類似用語を使用禁止した経緯があり、結局そんなことに必死になってしまいおいしいバッフェを調べて忘れたんです。 でも、調べ忘れて良かったのかも。僕にとってここラスベガスでは食べ物にこだわってる時間なんてないんです。FATバーガーたるファストバーガーにも行きたかったんです。でも、メシを食う時間すら惜しいんです。 |
忘れておりましたがラスベガスと言えばカジノでございました。もちろん勝負しました。 でも毎日毎日忙しくって、カジノ以外の楽しみが多くって、カジノに行くときはもう夜中でダラダラネムネムで、勝負する相手がディーラーじゃなくて睡魔なんです。 3日間延べ3時間程度の本腰の入らない勝負でした。回収率4割程度、本腰を入れればそれなりに遊べそうな感じでした。ただ、換金額が少なすぎてカジノレディーに笑われてしまいました。 |
これ、僕たちが泊まってるホテル、バリーズです。立地はいいんですが特に際立つものはありません。でもせっかくお世話になってるんで、きれいに見える夜景の写真をどうぞ。 パリスの邪魔をするな退け! なんて決して言わないでください。 本日の走行距離21マイル |
アメリカグランドサークルドライブ旅行記
(2008年8月9日〜2008年8月17日)
★ 4日目 ★
朝6時起床、6時半ラスベガスの渋滞が始まる前に出発です。 ラスベガスのバリーズの駐車場からフラミンゴロード、パラダイスロードを通り、マッカラン国際空港を横目にI-215を西に進みました。朝日がまぶしい運転でした。 あとは標識どおI-151SouthからUS-93Southを行けば、レイクミード、フーバーダムを通り、キングマンまでの2時間程度の快適なドライブです。 |
写真はフーバーダムです。フーバーダムの手前では検問があり、徐々に減速を指示する標識にはじめて出会いました。 |
キングマンからはI-40Eastで1時間半ウイリアムズに向かいます。 キングマンまでは果てしなくまっすぐに延びる田舎道でしたが、I-40Eastはトラックが多い道でした。 ウイリアムズからはAZ-64を北上です。このときガソリンのタンクは約半分、余裕はあったけどウイリアムズで給油です。それから1時間後の11時、グランドキャニオンの手前の町トゥシヤンに無事到着しました。 この町では世界最大と言われる映画スクリーンのアイマックスシアターでグランドキャニオンの映画が上映されていました。映画はグランドキャニオンの歴史や空撮などがあって結構な人気でした。 |
写真はトゥシヤンで食べたピザハットと一応コーヒー。コーヒーと言うより味が薄すぎて焦げ色の熱湯を飲んでいる感じでした。 トゥシヤンを出るとすぐにグランドキャニオンのゲートに到着です。 |
一見混んでそうですが、国立公園のパスを持ってるクルマは別のゲートでほぼスルーで入れてました。 僕たちは、グランドキャニオンの入場料をここに並んで購入したんですが、3車線で1車線につき2つの窓口があるので結構スムーズに入場できました。 入場料は25ドル、ゲートで日本語のガイドをくれました。ちなみに入場料はクレジットカード使用可です。 ゲートを過ぎてしばらく走ると駐車中のクルマが溢れるポイントに辿り着きました。マーザーポイントです。 |
マーザーポイントはトゥシヤンから入場するとはじめてのグランドキャニオン展望ポイントで、かつ近くにインフォメーションセンターがあるので混雑していました。 明日の朝日の下見がしたかったんですけどクルマが止められそうもなかったので次のヤバパイポイントへ急ぎます。 ここで初めてグランドキャニオンとご対面です。 すごい!呆れるくらいすごいです!!! これ以外適当な言葉が見つかりません。 写真だと凹凸がはっきり見えなくてのっぺりしてるけど、実際はキャニオンの細部まで感じられて昼間見るのも結構いいと思いました。 写真が少し傾いてしまっていますが、あまりにも大きくて平衡感覚が鈍るんです。本当です。いいわけですけど。次にロッジから程近い駐車場を確保するために急いで本日のお宿ブライトエンジェルロッジに向かおうとしました。 |
と、思ったらブライトエンジェルロッジの手前のグランドキャニオン鉄道駅にグランドキャニオン鉄道が停車してて心を奪われてしまったんです。 蒸気機関車なんです。鉄オタの心と鼻息が荒々しくなっちゃってシュッポ、シュッポ、ポッポと写真を撮りまくってしまいました。 |
午後1時ブライトエンジェルロッジに到着です。ロッジ近隣を散歩して、バスでスーパーに買い物に行って、3時にチェックイン(本来のチェックイン時間は4時)させてもらいました。 ロッジはバス、トイレ共同でなんかドキドキします。部屋には洗面所があって部屋の作りは山小屋風でキャンプっぽくてなんかワクワクです。 一棟には部屋が20くらいあって部屋に入るカードキーがないと棟にも入ることができないので部外者は入れないんです。 |
少し休憩して、午後4時頃ウエストリムに向かいました。ウエストリムはこの時期クルマの乗り入れが禁止で観光客はバスを利用しなくちゃいけないんです。ガイドブックにも入園時にゲートで貰ったガイドにもそう書いてあったんです。 それで、地図を片手にウエストリム方面ハーミッツレストルートのバス発着場を探したんです。探したんですが見当たらなくて、リム沿いのトレイルを次のバス停まで散歩がてら歩くことにしたんです。トレイルビューオーバールックポイントまで0.7マイルの散歩です。 |
それはそれでトレイルは楽しかったんです。本当です。トレイルビューオーバールックポイントはブライトエンジェルトレイルが見下ろせて本当に良かったんです。本当です ですが、ですが、いつまで経ってもバス停にバスが来ないんです。 暇だったのでスーパーで買って作ったサンドウィッチを食べました。 30分以上待ちました。仕方がないので、バスの始発地点である元の場所に戻ったんです。再びの0.7マイルの散歩です。そして発着場所付近であろうロッジのフロントでバスの発着場所を尋ねたんです。そしたら、フロントのお姉さんが地図を取り出してきて言ったんです。 「このルートは11月まで工事中でバスは運行されてないわよ。トレイルも隣のトレイルビューオーバールックポイントまでなの」、流ちょうな英語でした。 愕然です。工事中だなんて知りませんでした。今日ゲートで渡されたガイドを確認しました。ウエストリムはバスに乗って行こう的なことしか書いてありませんでした。運休中だなんて一言も書いてありませんでした。アメリカって不親切な国でした。 |
夕日はウエストリムのトレイルビューオーバールックポイントの先のピマポイントとホピポイントのどちらで眺めようか迷っていた自分が悲しくなってきました。 でもやっぱり仕方ないので少しは夕日がきれいに見えるだろう出来る限りの最西端トレイルビューオーバールックポイントに再度歩きました。2往復、合計で2.8マイル、約4.5キロの大散歩でした。 トレイルビューオーバールックポイントから見える夕日はと言えば、のんびりな気持ちにさせてくれるものでした。歩き疲れたからのんびり出来たなんて決して言いません。そして、その夜はビールがおいしい夜でもありました。 明日の予定はグランドキャニオンからアンテロープキャニオン経由モニュメントバレーまでの8時間のドライブ&観光でした。 でも、何かこの旅の忙しさに気付き始めちゃってアンテロープキャニオンとホースシュベンド観光を満場一致で却下した夜でもありました。 予定は未定であって決定ではない、うさん臭い友人の格言が思い起こされる夜でした。 |
<グランドキャニオンの勝手なまとめ> すごい、すごすぎる。でも展望の角度を少し変えるように展望ポイントを変えてもグランドキャニオンは偉大すぎるのでそれほど変わり映えしなくて感動は最初の一回だけかも。申し訳ない、心が震えにくくて。 混雑期クルマで行く場合は希望の駐車場にクルマが止められなければとりあえずどこかのバス停近くの駐車場を利用し、無料バスで移動するといいと思います。人気の駐車場が比較的空きやすい時間帯は日没後から日の出後くらいまででした。日の出日暮れ時には近隣宿泊者が、日中は日帰り旅行者が公園内に多く流入しロッジと展望ポイントが重なるような駐車場は混雑していました。 グランドキャニオン内のスーパーマーケットは別段割高感もなく品揃えも十分でした。腐りやすい食料品などは近隣の町ではなく公園内のスーパーで買うことをお勧めします。 本日の走行距離290マイル |
アメリカグランドサークルドライブ旅行記
(2008年8月9日〜2008年8月17日)
★ 5日目 ★
朝5時起床です。 お約束の日の出を見に行くんです。 朝日を見るポイントはマーザーポイントとヤバパイポイントで迷ったんですが、ヤバパイポイントは昨日行ったので、迷うことなくマーザーポイントに向かいました。 マーザーポイントです。 日の出30分前に到着して待機していたんです。 見事な曇り空でした。 |
グランドキャニオンの夕日と朝日のためにわざわざ持ってきたカメラの三脚が憎らしいです。八つ当たりしたいです。嫁が見ていなかったら三脚の足を開脚しすぎてやるところでした。 朝ゴハンはラスベガスのウォルマートで買ったパウンドケーキです。 悔しいので1時間朝寝をしました。 |
改めまして今日の行程はグランドキャニオンからまっすぐモニュメントバレーに行くんです。 8時半に出発です。ロッジからAZ-64をイーストリム方面に東に進みます。リパンポイントとデザートビューからグランドキャニオンを眺めました。デザートビューのウォッチタワーにも上ってみました。 写真はウォッチタワーの売店から眺めた額縁風グランドキャニオンです。 よし、次行ってみよう! |
デザートビューを出ると、AZ-64でキャメロンまで進み、そこからUS-89で北上します。 デザートビューまでは多かった森林地帯が次第に岩場と化し、植物は地面を這うように茂り、変化に富んだ道が伸びていました。 キャメロンから15マイルほど行ったところでUS-160に折れて東に向かい、およそ1時間半でビュートの気配が感じられるケイエンタの町に到着しました。 |
ケイエンタの町で昼食です。US-160とモニュメントバレーに曲がるUS-163の交差点付近にマクドナルドとバーガーキングがありました。野菜を食べたいと言う嫁の希望でマクドナルドに行きました。 僕が食べたのはグリルチキンサンド(左)、嫁はチキン付きサラダ(右)です。 ちょっと驚いたのはこのマックは店内飲食で0.6ドル課税されるんです。持ち帰るか、持ち帰るフリをして店内で飲食すれば0.6ドル課税されないんです。 マックの隣には大きなスーパーマーケットがありました。 |
食事が済んだら今度はUS-163をまっすぐに進みます。モニュメントバレーに早く辿り着きたい気持ちがスピードを加速させます。 でもこの道、モニュメントバレーへの道であると同時にUS-163沿いに学校があり、スクールバスが頻繁に通って、アメリカの交通ルールが試される道なんです。 しばらく走ると多くの奇怪な岩山と出会います。とうとうモニュメントバレーなんです。ミッチェルビュートが見えて来たら、次の信号のない交差点を右に曲がります。 |
そして、この旅最大のお目当てのモニュメントバレーが目の前に出現したんです。この時、午後2時。アンテロープキャニオンに行ってたらどうなってたんだろう。ちょっと考えてしまいました。 とりあえずビジターセンターからお約束の3つのビュートを見下ろしました。 感激です! すごく偉大で感動なんです!!! グランドキャニオンに先に行ってて良かったと思いました。思い描いていた映像がいま僕の目の前にある、そう思いました。 そんなロマンチックに浸っている目がウルウルの僕の耳元で嫁が突然こう言ったんです。 「ウチと似たようなクルマでバレードライブしてるクルマがあるよ。ウチも自走で大丈夫だよ。バレーツアーに参加したらひとり35ドルもかかるんだって」。 嫁はどこへ行ってもケチな女でした。僕の感動の空気が読めない女でした。感動よりも皮算用が好きな女でした。 そんなわけで、嫁に逆らえぬ僕の自走は威圧的に決定し、自走に否定的な日本人代表として僕が、バレードライブツアー参加するもんだと信じていた僕が、危険を顧みることになったんです。 では、勝手に報告いたしましょう。 |
まずは急坂を下ります。雨が降っていなかったので砂はサラサラで大丈夫なようです。急坂を下るってことは帰りは上るってことでそんなことを考えたら少し憂鬱になってきました。ここが最大の難所になるんでしょうか。 と思ってたら、サラサラの砂がサラサラ積りすぎていて急坂で後輪がグググっとぶれました。たぶん、深い砂の中にめり込んだような感じ。大したことはない。 で、急坂を下ると後はガタガタ道をタイヤに負担がかからないように慎重に走るだけです。後ろに四駆が来ても無視して、勝手に抜いてもらいましょう。ベストは前に遅いクルマを見ながら走ると優越感に浸れます。 |
自走バレードライブコースは大まかに、 メリック・ビュート→エレファント・ビュート→スリーシスター→ジョンフォード・ポイント→トーテムポール→アーティスト・ポイント でした。デコボコ道をガタゴト走っているのはとても楽しかったですよ。たくさんのビュートをいろいろな角度でゆっくり見れるのは自走のおかげでした。ゆっくり走るのでツアーでは気がつかない自分のお気に入りのポイントが発見できます。ちなみに自走でゆっくり楽しんで2時間遊んでしまいました。 おすすめは、ビジターセンターからの眺め、ジョンフォード・ポイント、キャメルビュート、アーティスト・ポイント、あーーーー他全部。 |
帰り道もデコボコ道をゆっくり走りました。悪路なのでコースを考えて走ると違う楽しみもあったりして。そして、最後の急坂は一度タイヤが空回りしちゃったけど、バックして違うライン取りとかしちゃえば大丈夫でした。個人的にはゆっくり見れる自走で良かったです。 バレードライブに自走するのは自由ですが、あくまでも自己責任で、トラブルや失敗をいい思い出に変えることができる人以外にはお勧めしません。 僕がバレードライブ中に気にしてたことは、バレードライブ中はまあいい。でも、そのあと時速80マイルくらいでハイウェイを走行しなくちゃいけないリスクは考えました。ハイウェイを走っているとわかるんですが、路肩にバーストしたタイヤが散乱しているんです。あれを見ると結構弱気になります。 |
バレードライブ後の写真です。レフト・ミトン(左側のビュート)に大きな雲がかかっていました。 午後4時、グールディングス・ロッジの横のスーパーで夕食の買い物をして今晩の宿泊地メキシカンハットに向かいます。 メキシカンハットには個人経営のレストランはありましたが、大型レストランやスーパーなどはないのでメキシカンハットにお泊りの人は要注意です。 そしてメキシカンハットに向かう道中、モニュメントバレーのもうひとつのお目当てポイントに辿り着きました。 |
映画「フォレストガンプ」に出てきたポイントです。この旅の一週間前に遅ればせながら観たんです、フォレストガンプ。感動でした。 このフォレストガンプポイントはモニュメントバレー辺りの州境から13マイル、13番目のマイルマーカーの地点です。本当におすすめです。 フォレストガンプポイントを出発して、サンジュアンリバーを越えるとメキシカンハットの町です。本当に何もない町なんです。なんせ、写真の変なシンボルが町の名前になってしまうくらいですから。 |
このメキシカンハットはUS-163を走っていると右側に見えてくるんです。笑えるくらいちゃっちくて、メキシカンハットは本来US-163から少し脇道に入って見るんですけど、他の観光客はUS−163にクルマを止めて眺める程度なんです。 僕はちょっとだけ脇道に入りましたよ。クルマを止めるために・・・。で、この旅で唯一の望遠レンズを使った遠目からの一枚でした。 なんかさみしさを誘うシンボルでした。 |
次はUS-163を北上して、UT-261を左折して、今度はUT-316を左折してグースネック州立公園にやってまいりました。 ここはサンファンリバーがダイナミックに蛇行して流れるポイントなんです。確かに地形はダイナミックです。でも川の流れがしょぼいので大地を削るようなダイナミックさがありません。 ちなみに、ここは本日予定していたホースシューベンドの代わりの観光地なんです。 メキシカンハット同様、暮れなずむ気持ちにさせてくれました。 |
で、グーズネックからモニュメントバレー方面に戻り、サンファンリバーの橋の横にあるサンジュアン・インにチェックインです。 正直申し上げますが、ここの宿泊料金がこの旅最大の宿泊費でございます。いい商売しやがってます。 フロントのおっさんが「君たちついてるね〜部屋は2階だから川がきれいに見渡せるよ」とチェックイン時言っておりました。いい加減な野郎でした。 |
モニュメントバレーと言えばナバホ居住区です。ナバホ居住区と言えばお酒禁止なんですよ。でも旅行者が部屋で飲む分には全然OKらしいんです。 ですが、郷に入れば郷に従う僕だけに、今日だけはナバホを尊重して禁酒しようと思ったんです。 ですが、目の前にはラスベガスで買ったビールがあって、ビールは1ダース12本買ったので毎日2本ずつ飲むと最終日に飲み終えるというすごい計画的な買い物だったんです。 計画を守りたい、今日だけは我慢だ、でも計画遵守だ、ナバホへの尊重と酒への切望が葛藤してケンカして、次第にナバホと合衆国の代理戦争に至っちまいました。はい、結構面倒臭い奴なんです、僕。 |
そんなナバホと合衆国の妄想戦争が繰り広げられる中、僕の脳内には当然のように竹内まりやの「けんやをやめて」が流れ出し、板ばさみの自分に優越感に浸りつつ、そう言えば、飲む飲まないで迷っていた自分が、今度は竹内まりやの名前が「まりや」ではなく「まりあ」かもしれないと気になってしまい、眠れなくなりそうでした(翌日気が付きましたがメキシカンハットはナバホ居住区ではありませんでした)。 本日の走行距離250マイル |
アメリカグランドサークルドライブ旅行記
(2008年8月9日〜2008年8月17日)
★ 6日目 ★
5時起床です。モニュメントバレーの日の出予定時刻45分前です。荷造りと嫁の顔造りを終えて出発です。 宿泊先からモニュメントバレーまでは約20分を考えていました。モニュメントバレー越しの朝日を、あえて逆光の朝日を撮りたいと思ってたんです。 ですが、僕の願いは届かずモニュメントバレーに辿り着く前に夜は明け、世界は白みを帯び、太陽との追いかけっこに負けたのでした。 仕方がなかったので一歩手前のフォレストガンプポイントで朝やけを撮ってみました。 |
フォレストガンプポイントからモニュメントバレーに向かう途中、バックミラー越しにビュートと太陽のおしゃれな絵が見えたので、ちょっとここでも写真を撮ってみました。 写真の朝日を見ても、目がクラクラしてきます。 本日の予定は、ボルテックスがあふれる町セドナへ。 昨日のグランドキャニオンから来た道を途中のキャメロンまで辿り、そのままUS-89をまっすぐフラッグスタッフへ、そしてAZー89A号線を南下してセドナに向かうんです。 地図的には今回の旅の最東端だったモニュメントバレーから少しずつロスに戻りかけてるんです。 |
この道中ちょっと考えてしまいました。レンタカーにはクルーズコントロールが付いていて、これを使えばアクセルを踏まなくても指定したスピードをキープして走ってくれるんだけど、これってどうなんでしょう? ウンウン、確かに長距離運転には楽でした。スピードの出しすぎの抑制にもなって助かったんです。 ですが、仮に時速70マイル設定だと平地を走っていても、上り坂でも、逆に下り坂でもスピードが変わらないってことは、オートマチックに小刻みなアクセルとブレーキが繰り返されていそうで、なんか燃費悪い運転な感じがしたんです。思い込みでしょうか? |
出発から4時間でフラッグスタッフに着き、そこから1時間でセドナに着きました。 フラッグスタッフに向かう道には黄色い花が咲き乱れていて快適なドライブでした。フラッグスタッフは地方都市って感じですね。クルマはラスベガス以来の軽い渋滞にはまってしまいました。 セドナまでのAZ-89Aは山道で運転に気をつけなくちゃいけませんが、景観がよくとても気持ちのいい道でした。今までとは違って緑の多い高原地帯っぽいです。でも道はクネクネなので夜は少し危険そうです。 |
セドナに着いたのはお昼前、はじめにザ・ワイを南下してホーリークロス教会に行ってみました。神々しいと言うよりもかわいいです。ちょっとメルヘンチックです。教会と言うより教会風お土産物屋さんって感じです。 でも、ちゃんとお祈りしてる人もいるんです。確かに教会内に入ると厳粛としていて、少し背筋が伸びる感じがしました。 |
お昼は工事中のザ・ワイを眺めながらバガーキングを食べました。 嫁はワッパージュニアとハッシュブラウン、僕はリブステーキっぽい成型牛のステーキを挟んだボリュームたっぷりサンドのセットでした。このサンドは焦がしたオニオンの香ばしさがあって相当ウマかったです。 ファストフードではいつも1つのセットと単品を1つ頼んで、飲み放題のジュースを2人で回し飲みしてました。 アメリカでは気候のせいかコーラがゴクゴク飲めるようになるから不思議です。 |
レンタカー6日目にして気づいてしまったんです。バーガーキングの駐車場でした。それまでクルマに乗る時はキーレスエントリーを1度押して開錠すると運転席のドアしか開かず、防犯大国アメリカの知恵だなと思って運転席のドアの車内側のボタンで助手席のドアを開けてたんです。それが間違って2度押ししてしまったら1度目で運転席が、2度目で全席のドアが開錠したんです。 逆に降車時2度押しも試みたんです。それまでは1度押して閉錠し、念のため手動で閉錠を確認してたんです。防犯大国ですから。ですが2度押ししたら1度目で閉錠し2度目で閉錠を知らせるクラクションがパフォンって鳴ったんです。僕の経験値がひとつ上がった瞬間でした。 |
昼食後は少しセドナのアップタウンをウインドウショッピングがてら観光して、レッドロック・クロッシングヘ向かいました。 レッドロック・クロッシングではカセドラルロックを眺めながら、川に足を浸して水遊びをしました。この川はカセドラルロックからの強いボルテックスのエネルギーをたくさん含んだ川なんです。この川には魚はもちろんカエルやカメもいるんです。もっときれいな川なのかと思いましたが、土壌のせいか濁っていてきれいな川ではなかったです。 もっとしっかり泳ぐ準備をしてくればよかったかも・・・。 |
4大ボルテックスのエアポートメサにも行きました。 写真はエアポートメサから眺めたサンダーマウンテンです。東京ディズニーランドのビッグサンダー・マウンテンのモデルにもなった山らしいです。 エアポートメサはクルマだったら簡単に行けるし、トレイルもたくさんあるので、ゆっくりボルテックスを感じながら時間を過ごしたい人にはおすすめできるポイントです。 1時間ほどエアポート近辺のトレイルを歩きましたがアップダウンも少なくてとても楽しいトレイルでした。 |
今晩のお宿はザ・ワイを西に行ったAZ-89A沿いにあるSugar Loaf Lodgeです。この宿の周りにはお店が多くてクルマはもちろんだけど、歩いて買い物にも行けて便利なんです。 実はこのホテル、個人的には当りとはずれがあると思うんです。内装なんか普通のモーテルっぽいんですけど、違いはドアなんです。ホテルの部屋の半分くらいのドアが引き戸でセキュリティとか考えると結構不安なんです。 泊まるんだったら運試しを楽しむか、ドアをリクエストしたほうがいいです。 |
そして本日の晩ゴハンです。 僕は歩いて、ホテルの隣の隣の敷地にあったサブウェイです。日本ではサブウェイが大好きだったのに、ラスベガスでクイズノスサブを食べて、一瞬でもクイズノスサブの方がおいしいと思っただけに、 「ゴメンよ、サブウェイ!!!」 なんて言いながら食ってしまいました。本当に面倒臭い奴なんです。 |
食欲不振の嫁は、間食のしすぎだと思いますが、クルマで近くのスーパーSafe Wayでインスタントのコールスローのお買い上げです。 キャベツのみじん切りが入った袋に、付属のコールスロードレッシングを入れて後は振るだけで簡単コールスローの完成なんです。結構ウマイです。 本日の走行距離248マイル |
アメリカグランドサークルドライブ旅行記
(2008年8月9日〜2008年8月17日)
★ 7日目 ★
7時半起床です。今日は結構ハードな一日になるんです。まずはセドナのザ・ワイからAZ-179を通り、I-17でフェニックスまで南下して、嫁のご希望のアリゾナミルズ(ショッピングモール)に買い物に行くんです。 しかし、阿呆な嫁の大失態がそれを拒んだんです。アリゾナミルズに入っているショップは調べているのに行き方を調べてないんです。しかも、悪びれず助手席で居眠りにふける嫁。 木だけを見ないで森も見なさい、僕は居眠りしている嫁に言ってやりました。 |
フェニックスの町はでかいです。予定よりも30分遅れてアリゾナミルズへ到着しました。 大ざっぱな地図で直線にして10マイル手前でハイウェイを降りるように指示する嫁、道に迷い、不慣れなんだからもっと目的地近くまでハイウェイを利用したほうがいいとアドバイスする僕に、「じゃあ自分で道探せばいいでしょ」と地図が読めない女は逆ギレでした。 はい、不機嫌なショッピングでした。意地と意地とのぶつかり合いです。ぶつかり稽古です。 |
アリゾナミルズで急いで買い物を済ませると、次は初日に買い物したオンタリオミルズへ直行です。フェニックスからブライスまでは嫁が運転することになりました。I-10をたくさんの分岐に惑わされずひたすら進みます。 ここまで来ると車内の会話は旅の総括的な話です。 今回の旅でたくさんのショッピングモールに行きました。オンタリオミルズ、バーストゥ、ラスベガス・プレミアムアウトレット、マッカラン国際空港近くのタウンスクエア、アリゾナミルズ。ショップで言えば、アバクロ、トミーヒルフィガー、アメリカンイーグル、ホリスター、H&Mなどなど。 で、そんだけモールを回って思ったのは、どこへ行ってもアイテムも値段もまったく変わらないんです。買う場所によって州税は変わってくると思うけど、買い物はラスベガスだけで良かったんです。もちろん結果論で、それを踏まえての最後のオンタリオミルズなんです。 運転は苦労したのは初日だけでした。たぶん原因は過度の緊張とスマートな運転を心掛けようとしたせい。思い込みだけど、アメリカでの運転って自分勝手が許されると思う。アメリカ人はそんな自分勝手な運転を許容する余裕を持って運転してる。 |
そんな平和な会話の途中でした。 突然だったんです。ピコン、ピコン、ピコンとクルマのどこかから警告音を響き始めたんです。その警告に気付いたのは助手席の僕ではなく運転席の嫁でした。さっきまで静かに外気温と走行距離だけを表示していたデジタルが激しく「LOW FUEL」という文字を点滅させていました。運転している嫁はともかく、僕は正直あせりました。次の出口でガソリンスタンドに行けばいいねなんて冷静に言いながら、出口の間隔にばらつきのあるアメリカの道路事情を考えていました。仮に警告音が残り5リットルで鳴るとすれば約50キロ走れる、時速120キロで走ってるから20分以内に給油しなくちゃ、マイルやガロンではなく思いっきり日本式計算が脳内で繰り返されました。 それから長い10分弱が経ち、次の出口の表示が現れたんです。次はブライス、ある程度大きな町です。深い呼吸が自然と漏れました。出口付近にはガソリンスタンドも見えました。一安心です。 |
と思ったら、阿呆な嫁が一旦出したウインカーを元に戻し、ブライスを通り過ぎたんです。放心しました。僕のほうが阿呆になりそうでした。そして、嫁が言ったんです。 「ブライスのガソリンは他の場所よりも1ガロン0.6ドルも高いね。いい商売してるわ・・・」 そんな嫁はいい根性をしておりました。確かに1ガロン0.6ドルは1リッターで言えば17円高い、でもそんなことを言ってる場合じゃないんです。 それから10分以上何もない砂漠の中の出口を2カ所通り過ぎました。嫁は泣きそうでした。僕はハイウェイ沿いの緊急電話の間隔を見ていました。メーターはレッドラインを切りました。ラジオとエアコンを消しました。汗を拭う余裕はありませんでした。警告音が鳴るタイミングが5リットルならばもうクルマは止まっていたはずでした。視界には砂漠のみが広がり人の住む気配はありませんでした。そんな中、次の出口を示す標識が見えたんです。 【 Desert Center 】 Centerと言うからには何かあるはずだと思いました。信じました。願いました。そして出口を降りたんです。僕たちの目の前に現れたのはゴーストタウンのような廃墟と化したガソリンスタンドと私書箱とカフェだけでした。 |
カフェの隣の車庫に人を見つけて、僕は走ったんです。ガソリンありませんかって。20マイル進まないと次のガソリンスタンドがないことを教えられました。泣きそうでした。必死でした。そしたら、その人がカフェのウェイトレスのところに行きなって言ったんです。店に入って、ウェイトレスに訴えました。ウェイトレスはよくあることなのか、「5ガロン75ドルを現金払いでいいなら業者を呼ぶけど」と言いました。即座にお願いしました。ウェイトレスはどこかに電話をかけ言ったんです。 「ガス欠のお客さんがいるんだけどガソリン持ってきてくれない。5ガロン75ドルでOKだから。相手はそんなに英語が上手じゃないから・・・」 なんか引っ掛かる電話でした。引っ掛かっるけど10分でガソリンが運ばれてくることに安心しました。75ドルも手数料5千強と考えれば高くないと思いました。そして、かなりおデブなヒーローがポリタンクをクルマに積んでやってきたんです。日本でよく見るような灯油用タンクのガソリンが僕たちのクルマに飲み込まれていきました。75ドルを払いました。僕たちは助かったんです。 |
嫁は憔悴しきってクルマのキーを僕に渡しました。僕は少し回復したガソリンメーターを確認しながらオンタリオを目指したんです。5ガロンあれば120マイル走れる、オンタリオまで一気に行けると思いました。 クルマは快適な空間に戻りました。でも、クルマを走らせるとガソリンメーターの減り具合が異常に早く、50マイルを過ぎるころにはまたもやガス欠警告音を鳴り始めたんです。おかしいと思いました、思ったけど、速やかに次の出口のモロンゴで8ガロン給油したんです。そしてガソリンメーターの残量を見て気付いてしまったんです。さっきのデザートセンターで5ガロン入れたときの4倍ほどメーターが上昇してたんです。 ここからはあくまでも想像ですが、メーターの上がり具合と走行距離を考えるとデザートセンターで給油されたのは2ガロンくらいなんです。そして、あの時ウェイトレスの電話口で言った言葉がよみがえりました。 「相手はそんなに英語が上手じゃないから・・・」 無意味な言葉だと思っていましたが、もしかして合言葉だったんでしょうか。相手は旅行者だから、しかも外国人だから・・・。まあいい勉強でした。 |
オンタリオには午後5時過ぎに着きました。今日は宿を予約していなかったので、オンタリオミルズから少しロサンゼルス寄りの出口を降りたところのモーテル6に飛び込みました。距離的にも精神的にも長い移動でした。 モーテルで荷物をおろしてすぐに出発です。嫁には買い物が、僕にはお食事が待っているんです。最後の戦いに向う挑戦者のような心意気なんです。 |
まずはお食事です。念願のIN-N-OUTバーガーなんです。このチェーン店はロサンゼルス近郊にはたくさんあるのに、少し外れると全然なくて困ってたんです。 注文後手造りなので結構な時間待たされますが、匂いを嗅いでるだけで幸せな気分にさせてくれるんです。ハンバーガーセットを2つ、嫁は普通のハンバーガー、僕は玉ねぎを生でリクエスト。 シャキシャキ食感の僕のハンバーガーと嫁の普通のハンバーガー、嫁の普通のハンバーガーのネギが香ばしく炒めてあって、こっちのほうがおすすめです。 |
そして、最後のお買い物タイムがやってまいりました。 セドナでボルテックスのパワーをもらった嫁はパワフルでした。自分でもそう言っておりましたが、僕にはただの買い物好きにしか見えません。 閉店時間の9時半、嫁は店員さんに追い出されるまで買い物を楽しんだんです。無事ならなんでもOK、そんなことをしみじみと考えさせられる一日でした。 本日の走行距離494マイル |
アメリカグランドサークルドライブ旅行記
(2008年8月9日〜2008年8月17日)
★ 8−9日目 ★
今日は最終日。悲しいやら少しホッとしているやら不思議な朝です。 モーテル6の隣のセブンイレブンでバカでかすぎるコーヒーを買ってきて、残り物のマフィンで朝ゴハンです。 アメリカでは薄めのコーヒーが多いんですが、セブンイレブンの朝のコーヒーは種類も多く、淹れたてで安くて結構いいです。 |
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このオンタリオのモーテルから空港までは45分。隣はセブンイレブンとガソリンスタンド、目の前はJack in the box、普通の街の景色です。 |
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本日のフライトは14時40分。レンタカーを返して、2時間前にチェックインしてものんびりの一日です。 クルマを少し走らせればロサンゼルス空港。自分たちで運転してきたからかとても満ち足りた旅行が終わろうとしていました。 初日は運転に余裕がなくて周りの景色も感じられませんでしたが、帰りはロサンゼルスのダウンタウンとパームツリーをしっかり目に焼き付けました。 もちろん帰りの運転でもウインカーとワイパーを間違えました。気持ちがリラックスしてるからです、たぶん。 |
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時間が少しあったので空港近くのショッピングセンターのドラッグストアとスーパーで最後の悪あがきです。 このショッピングセンターは空港からI-105に向う逆方向にあるんですが、ロスに着いたとき初っ端から道を間違えて偶然にも見つけてしまった場所なんです。 真上にはロサンゼルス空港にまさに降り立とうとしている飛行機が往来し、それを見ながらコーヒーを飲む人やカメラを構える人がたくさんいました。 |
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そして最後の最後にお腹が減ってないのにショッピングセンター横のIN-N-OUTバーガーでチーズバーガーをご購入です。 うまいっす、マジうまいっす!!! 肉がジューシーで生でお願いした玉ねぎとレタスはシャキシャキで、たっぷりのトマトの甘みも・・・、油断してたらチーズと肉汁がこぼれてしまいそうでした。 次回のロサンゼルス空港利用時は、 「IN-N-OUTバーガーに始まり、IN-N-OUTバーガーに終わる」、そんな格言を残してしまいたいです。 |
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で、とうとうレンタカーを返します。無事何事もなく返せる安堵感とやっぱり少しさみしさが溢れます。 レンタカーの返却はすごく簡単で、自分たちの荷物を降ろし終えたら係員にチェックを頼むだけでした。 係員はバーコードでクルマを認識後、クルマの周りを一回りして外傷をチェックして、次に運転席のメーター数をチェックするだけなんです。あとは手続きの必要もなく送迎用バスに乗り込むだけでした。 |
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アメリカ出国は、航空会社のチェックイン時に出国カードを抜き取るだけなので出国手続きは必要はありませんでした。 それとロサンゼルス空港が工事中だったせいか、出国後ほとんど買い物ができるところがありませんでした。出国前の免税店で買い物を済ませ、搭乗時に免税品を受け取れば良かったんですね。 あとは機内で飲んで、食って、眠って、他力本願な旅です。少しおセンチな気分です。 |
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今回は大ざっぱに言えばグランドサークルの下半分の旅行でした。 ってことは上半分の旅行があるのでしょうか。たくさんの人の旅行記がよみがえって来ました。今度はソウル経由の大韓航空利用で機内食はビビンバにします。もしブルジョワ指数がアップすればラスベガスまで飛行機で来て、そこからレンタカーを借ります。州税の関係でロサンゼルスから借りたほうが税金が安いとの情報もありますが、ロスからベガスまでのガソリン代と労力のほうが高いはず。 慣れない運転で疲労とかイライラもあったけど、こんな旅行ができる数少ない国、アメリカ好きになっちゃいました。 |
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それでは皆さん、ご唱和ください。 アメリカのドライブ旅行を成功させるお言葉を発するのです。 人は歩みを止めた時に、 そして、 挑戦をあきらめた時に年老いて いくのだと思います。 この道を行けばどうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし 踏み出せば その一足が道となり その一足が道となる 迷わずゆけよ 行けばわかるさ 最後まで読んでくれ ありがとーーーーっ!!! (アントニオ猪木引退スピーチ一部抜粋) でも、実は一休和尚の「道」という詩を アントニオ猪木がアレンジしたらしい。 本日の走行距離66マイル 総走行距離1,724マイル (約2,758キロメートル) 22時無事自宅到着。 |
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今回の旅行費用(2人分/円建て/1ドル110円で換算) | |||
航空券 | 286,080円 | 国内電車賃 | 3,320円 |
宿泊料 | 55,119円 | 食事・飲み物代 | 17,611円 |
レンタカー代 | 36,929円 | 施設入場料 | 6,930円 |
ガソリン代 | 22,757円 | 土産・その他 | 26,021円 |
合 計 | 454,767円 |